02, Talking
——さて。ここまで君に見てもらったのは、かつて恋人だった天使と悪魔の話だ。
見ただろう? 花占いをする白い少女と、青白い肌の黒い少女。あの二人が、恋をしていたんだ。過去にね。
けれど、不思議に思わないかい?
どうして恋人だった二人が、あんな寂れた教会で、別々に暮らしているのか。
——ああ、わかっているよ。疑問を抱かない方がおかしい。
だから、君には過去の二人を見てもらおうと思う。
それじゃあ、まずは……そうだなあ。二人が恋人だった頃の話をしようか。
心配はいらないよ。なにも悲しいことはない。
ただ仲睦まじく過ごす、天使と悪魔の話だ。
うん。こういう時の流れは決まっているね。
むかしむかし、あるところに——。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます