事件の全貌は分かりました。けど、犯人と怯間の関係は何だったのか、どんな恨みがあったのかメッチャ気になります!想像におまかせ、みたいな感じですかね?
作者からの返信
犯人の告白に書いてある通りです。真犯人は同僚である恫吉と仲が良く、恫吉の悩みを聞くうちに、彼に心底同情し、どうしても我慢できなくなり、彼を悩ませる息子を排除しようと試みた。
(怯間恐真自身との面識はありません)
この真犯人は、忠岡さんの写し鏡のような構造です。
忠岡さんは職場仲間の安寧のためなら腹黒くなる、という前例を出しました。
真犯人もまた、同僚のためなら自分の手を汚せる人間だったんです。
正義感や義侠心というのは、ときに人を暴走させます。信条に反するものを見ると、他人事でもつい首を突っ込んだりすることってありますよね?
それの最も極端な事例です。これもまた人間心理の妙だったりします。
とはいえ、真犯人がそんな行動をしてしまった元凶は、恫吉の悩みです。
元を断たねば解決しないと踏んだ忠岡さんが下したのは、恫吉の抹殺でした。真犯人は恫吉に感化されただけ、という判断ですね。
判りやすいよう加筆修正しておきます。ありがとうございます!
例えそこに人の意思が介入したとして、この事件の状況は…ほぼ事故…としか言い表せない理不尽さを感じさせる二幕目のお話でしたね。
あー、でも、実際にうやむやになって真相分からず仕舞いで事件は閉じられそうなケースですね。怯間君自身がそれに気づいた時、物語は再び動き出しそうですが、織田さんの作品にはテイストが合わなそうな展開にしかならないですね。苦悩、贖罪、後悔…悲惨だ。
作者からの返信
ありがとうございます。
とどのつまり、腹黒心理係にとって真相は二の次で、自分たち科捜研が平穏無事に過ごせるのが一番なんですね。今回は怯間という人物の生活が脅かされている、その原因は父親だったと。実際の真犯人は〇〇だったんですけど、発端は父親である以上、その根源を絶たない限り、怯間の生活に安心は訪れない……。
ならば、父親を排除するのが妥当である、という結論が出たのかも知れません。
結局、交通事故を起こした名もなき一般夫婦が一番かわいそうだなって思いました:;(∩´﹏`∩);:
彼らはばっちり裁かれますからね……。
成る程……。今回はこういうオチでしたか。
一人称が変わっていたのは気付きましたが、深い意味があるとは思わず読み進めていました。
今回は心理系の出番は無いかなーっと安堵していたら何てこったい!! やったね怯間くん! 心理系に踊らされちゃったよ!(ヤメレ
しかし、この同僚も弱味を握らされてしまいましたが……今後彼女と再開した場合、何か利用されそうな気がして怖いですねぇ(汗)
作者からの返信
読了ありがとうございます!
倒叙と叙述の合わせ技は書きたかったネタだったので、ひとまず形に出来たのは自信につながりました。まとまるか不安だったので……!
ダーク系ヒロインということで、忠岡さんにはとことん腹黒い道を進んでもらいます:(;゙゚'ω゚'):
彼女の行動原理は、自分や自分の周りに都合の悪いものを排除して快適に過ごす、というただ一点に尽きます。
科捜研の仲間の憂いを晴らすために、今回はこんなことをした……といった感じですね。真犯人は余計なことをしなければもう目を付けられることはないかな……いや、判りませんが(笑)。
この第二幕は、ぶっちゃけ今まで読ませて頂いた織田さんの作品の中でも、一、二を争うぐらい個人的に好みの内容でした。
全体的な物語の展開やオチも良いのですが、まず導入の「犯人が発砲→事故」というシーンが映像的だし、そこに続く緊迫感がいいと思うんですよね。
面白かったです!
作者からの返信
ありがとうございます!
そう言っていただけると、書き続けてきた甲斐があります。
実際、客観的に見ても「よくまとめたなぁこんなの」と感心してます(笑)。
倒叙で最初に犯人を明かしつつ、叙述トリックでひっくり返す手法も力技で何とかしました(笑)。惜しむらくは犯人に名前を与えてないことくらいですかね。
ラノベな作風で書くのを控えて、一般寄りの舞台と文体にしている点も(それでもキャラは漫画的にしましたが)、本来の持ち味を反映できました。
一般寄りの作風は、ウェブでは受けないのですが、これからは自分本来の力を全て出さないといけない段階に入っています。キャラ文芸と迎合しつつ、うまい着地点を模索するのが今年の目標です(๑>◡<๑)
徳憲さんどころか、登場キャラ全員がヒロさんの手のひらの上でコロコロやん!!
わー、すげぇ女だなぁ……(白目)。
でも、こういう悪女って不思議にも心惹かれるものがあるんですよねぇ~。私がドMだからかな?
今回は倒叙ミステリー。次回はたぶん(性的)倒錯ミステリーでしょうか←そんなわけあるか
今回も楽しかったです! 次回も執筆がんばってください(^^♪
作者からの返信
ラストの倒叙→叙述トリックへの切り替わりはご理解いただけたでしょうか。そこが判ると、事件の成り立ちが綺麗に引っくり返るので、楽しめたかと思います!
そこも見抜いた上で、さらに忠岡悲呂と言うジョーカーが出現し、真犯人を心理的に追い詰める、という締めくくりになりました。
ダークヒーローとかピカレスクとか、悪い奴だけど圧倒的な才気で成り上がる物語は多いですね。ノワール小説などもそうですが。
ああいうエッセンスも混ぜて執筆して行ければ、楽しいな~と感じていますヾ(≧▽≦)ノ
今回もまた悲呂さんの思いのままに――ですね。
自分の同僚を守るためには、容赦なく他を犠牲にする彼女の精神、素敵です♪
そして腹黒いっ!!
こんな調子で第三、第四幕と彼女の腹黒さはエスカレートしていくのでしょうか。
どちらにせよ、最後までお付き合いさせて頂きまーす(#^.^#)
作者からの返信
ありがとうございます!
倒叙からの叙述オチ、うまく伝わったでしょうか。
全てを見抜いていた忠岡さんは、もはや神視点のような人物なので、ここぞというときしか登場しないようにしています。
第三幕はちょっと趣向を変えて、女豹の意地のぶつかり合いを意識しました。そちらも気が向いたらご一読ください!