闇ギルドの童歌
沖田 陣
闇ギルドの童歌
夜風に乗って 唄が聞こえる
五つの
奴らはちゃんと 聞き取れたかな?
銀の
柄には
いよいよ悪魔の お出ましだ
俺の
奴らの歩みは 止まらない
ぐるりと
その中に一人 黒づくめの男
静かに笑って立っちゃあいるが
奴の心は 穏やかじゃない
バリバリ バリバリ
俺の心臓を食い破るため
俺にはほとんど時間がない
言ったかな 俺の兄貴は奴らの一味
独善的な断罪人
今日もどこかで
ダガーの刃先に 悪臭漂う薬を塗った
触れれば 即座に神に出会える
恐らくそいつは
夜風に乗って 唄が聞こえる
言ったっけ? 俺の家族は奴らの一味
どいつもこいつも 俺の敵
ぐるりと
その中に一人 白づくめの女
あいつの舌は
チロチロ チロチロ
俺の魂を吸い出すために
血の抜き方を 聖書で学んだ
もう外には出られない
ダガーの刃が きらりと光る
夜風に乗って 唄が聞こえる
誰かの悲鳴と重なって
夜風に乗って 唄が聞こえる
八つの
言っただろう? 昨日の俺は奴らの一味
この世の全てを焼き払うため
神の炎に 手を出した
夜風に乗って 唄が聞こえる
聞こえているのは 俺だけか?
闇ギルドの童歌 沖田 陣 @sharerain
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます