第四十四話…「終わりと限界」


 地面から伸び出した白い腕。

 近くに居た兵士達の足を掴んで、骨を軋ませるほど強く握る。

 中には、自身の足の骨が砕ける音を耳にした奴もいただろう。


 だが、それも終わった。


 その恐怖を覚える光景は、一瞬にして消え去った。

 決して短くない剣が、深々と肉塊に突き刺され、その傷口からは、剣を押し返そうと、大量の血が溢れ出る。

 剣の切っ先は、ものの見事に、その肉塊の芯を貫いていた。

 その生き物にとって、生がある事、命がある事を証明する場所、生命を司る場所だからか、そこには魔力が集まり、その密度は、他と比べて高くもなる。


---[01]---


 魔法を使うその刹那も、密度は増すのだ。

 まるで、体の中の魔力を、作り出すかのように…。

 そこが貫かれた。

 譲さんの剣によって。

 心の臓に、致命傷とも言える傷が与えられた。

 譲さんは、肉塊の上から降りる事無く、その剣を抜き去る。

 ブシュブシュッと、栓の無くなった傷口からは、とめどなく赤い血が噴き出た。

 ただの肉塊…、その血が溢れ出る…絵面だけを見れば、ただ…ただそれだけだが…、その光景には、ひたすら胸を締め付けられる思いだ。

 カンッと譲さんが肉塊から降りる時、同時に石畳と鉄靴の靴底の当たる音が、誰もが、目の前で起きた事に思考が追い付かず、口をつぐみ、訓練所中が静まり返っている中で、静寂を破る様に響いた。


---[02]---


『・・・シアッ!』

 我先に…と飛び出したのはシオだ。

 シオは、その肉塊へと近寄ろうとして、すぐ傍に居たレッツォに、また引き留められる。

 自身の手を掴む男を、恨めしそうに睨みつけるシオだったが、彼はと言えば、難しそうな顔をしつつ、首を横に振る。

 何が起こるかわからない、全てはそれに尽きる事だ。

 レッツォも、だからこそシオを引き留めている。

 シオは人種でその中でも細身、しかしレッツォは甲人種であり、種相応の大きな肉体を持つ…、その体格差に見合った力の差が、両者の間にはある事だろう。

 この時点で、もしシオが魔法を正確に発動させる事ができたなら、こうはなるまいが、そこまでの技術はまだアイツには無いし、何より慣れない実戦の中で、まだまだ発展途上の魔力行使、もうシオは限界だ。


---[03]---


 いくつかの問答を経て、シオは、無理に事が進まない事実に肩を落とす。

 それでも諦めの悪さでもって、俺の方に懇願するような視線を向けて来た。

 正直、俺にはどうする事も出来ない…、そもそも、なんでアイツはここまで少年に固執しているのか…、俺はそれすらわかっていないのだ。

 何もわからない…知らない…では、どこまで真剣に事へ当たってやれるのか、むしろそっちの方が気がかりというモノ…。

 一応は弟子だし、出来る事はやってやりたい、相手がソレを望むなら、悪の道でもない限りは手を貸すつもりだ。

 もちろん、全てはジョーゼの次に…だが。

 溜め息を1つ吐き、周囲へ視線を巡らせる。

 無数に散らばっている石…、ドラゴンモドキがいた場所も、気づけば白い奴らの半分以上が消えていた。


---[04]---


 灰のように粉々になり、消えていく…。

 それを見ていて、疑惑は確証へと変わっていった。

 灰のようになり、最終的に消えていったソレらがあった場所…、特にドラゴンモドキがいた場所には、普通よりも魔力量が多いように感じる。

 はっきりとしないのは、活性化していないからだ。

 魔法を使用する時の魔力の流れは無い…、その中で濃いと言えば濃いが、一般人が気分を害する程でもない。

 その程度の量では、ココからじゃはっきりとした事はわからないというモノだ。

 もちろん、もっと近寄れば、ソレに限った話ではないのだが…、何にせよ、魔力の流れに危険性は感じない。

 それだけじゃ安全は保障されないが…、そう思いつつ、肉塊の方へと視線を向ける。


---[05]---


 人だった何か…、少年だった何か…、今は、もうソレを人間だと信じる者などいないであろうモノ。

 元から人ではなかった…、そう思う人間の方が多い状態だろう。

 事実、俺の考えを証明するように肉塊に近づき、少年を助けようと動く人間はシオしかいない。

 ドラゴンモドキの中にいて、抜け出されたらドラゴンモドキは崩壊し始めて、今度は黒い液体…、血ではない何かを噴き出し始めたかと思えば、その液体からは白い奴らの腕がわんさかと…、肉塊の息の根を止めて見れば、その腕も…液体も消える始末。

 状況証拠が揃い過ぎている。

 もちろん、巻き込まれただけ…という可能性が消える訳じゃないが…、助けようと考える者はいまい。


---[06]---


 この国の人間からしてみれば、国を脅かし、民を危険にさらした極悪人でしかないんだから。

 ここまでの問題を起こしたら、理由が何であれ、極刑モノだろう。

 それでも助けたいと思うのは、関係者であっても国としては部外者であり、少年に対して強く思う所があったからこそ…か。

 何にしても、助けたいと思うのなら、止めはしない。

 この位置からは、その肉塊に魔法的な…魔力的な脅威は感じられない…、俺はレッツォの方へと視線を向け、彼もお前の部下を何とかしろ…と言いたげな視線を送って来ていて、目が合った。

 俺は真面目な視線を維持しつつ、彼に頷いて見せる。

 レッツォは呆れるように…、少々不服そうな顔を覗かせながら、シオを離した。

 肉塊へと近寄るシオ。


---[07]---


 何度もシア…シア…と名前を呼び、ペタペタと肉塊を触り…、眠ている奴を起こすかのように叩く。

 だが、肉塊からは何の反応も帰ってこない。

 最初こそ、血が噴き出していたが、もうそれもなかった。

 今は傷口から、ブクブクと詰まった水路のように、赤い血を垂れ流しているだけだ。

 黒い液体ではない…。

 その肉塊の周りに溜まりに溜まったのは、赤い血だ。

 人間らしい…、赤い血だ。

 人間…人間か…。

 あの少年を人間ではなかった…とは思えない。


---[08]---


 そう思えるのは、夢か幻か…、少年をドラゴンモドキから引きずり出した後に見たモノ…、あの黒いドラゴンが脳裏をチラつくからだ。

 少年が何をどう願ったのかは知らないが…、その結果がコレだ。

 少年の慣れの果てが、そこで見たモノと同じである事に、俺は恐怖すら覚える。

 夢ではない…、幻ではない…と、自分で納得してしまう…。

 自分の体がみるみる変わっていく光景…、感触…、ソレを覚えている…。

 そんな事を望んだつもりはないが…、その願いの具現化…叶え方にはズレがあった。

 いや、ズレというより、歪みと言うべきか…。

 極端な叶え方…、その結果、歪み、捻じれる願い…。

 まるで邪神竜みたいだ…と。


---[09]---


 自身が対峙したモノが何だったか、それはわからないが…、頭の中では断片が結びついていく。

 だからだろうか。

 あの肉塊は、間違いなく少年なのだと…、人間なのだと…、俺自身はそう思えた…、誰がなんと言おうが…、俺はそう信じられた…、だからこそ、シオの助けたい…という気持ちに賛同できた…、それが大罪人だとか、そんな事を思えなかった。

 あの光景が…、黒いドラゴンとの出来事が本物だというのなら…、少年は願っただけだ。

「…と…」

 立ち上がろうとして、まだ体が言う事をちゃんと聞かず、早々によろめいて、近くに戻ってきていた譲さんに、情けなくも体を支えてもらう。

「…すまん」


---[10]---


 譲さんは頷き返し、近くの兵士が俺の様子を見て、いつの間にか手元に無かった杖を、どこからか持ってきてくれる。

 俺は譲さんの力を借りながらも、杖を体の支えに立ち上がった。

 我ながら、大事な杖が手元にない事に気付いていなかったとは…何とも情けない…、それでも魔法使いか?

 まぁ魔法使いだから、杖を持たないといけない…なんて決まりはないが。

 俺は、覚悟を決めるように、ふぅ…と息をついて、肉塊の方へと向かった。


 肉塊は、少年1人分にしては、その質量が多い。

 人3人分…と言った所か…。

 近くで見なくても分っていたが…、その大きさも…、見た目も…、あのドラゴンの所で変わり果てた時と同じだ。


---[11]---


「・・・3人分…か」

 あの場所で、少年と男女の3人が抱き合う光景が、脳裏に蘇る。

 そして女性が、俺の方に向けた諦念の籠った目…。

 アレは…、忘れられそうにない。

 助けられなかった…。

 それを責める目ではなかったが…、どこまでも、諦めの籠った目だった。

 肉塊の前に座り込み、肩を落とし…、下を向くシオ…、俺はその横に膝をつく。

 肉塊に触れると、ソレはほんのり暖かい…、人の温もりだ。

 だがそれも消えかかっている。

 いや、もう消えている…、この温もりは残りカスのようなモノだ。

「助けられなかった」


---[12]---


「ああ」

 シオの震える声に…、俺は相槌を打つ事しかできない…、どう…何を言えばいいのか、全く持って思いつかない。

 シオは、涙こそ流してはいないが…、どこまでも悲しそうな目をしていた。

 その手には、抜かれた剣が握られている。

 もしかしたら…、この中に少年がいるかもしれない…、そう思ったのだろう。

 でもできなかった。

「訳が分からない…。なんで…、シアがこんな事になるの…」

「そうだな。俺にもわからない」

 これの答えを持っているのは、主犯格だけだ。

「見えてた…、見えてたんだよ…。でもそんなはずがない…て思って…、この塊の中から、出してやるからって…、そう思ったのに…」


---[13]---


 剣を握る手に力が入り、剣の鍔が地面でガリガリッと音を立てる。

 ほんの少しだけ、シオの顔が上がり、視線が上へと向いた。

 それに釣られるように、俺も同じところを見ると、そこにあったモノに、思わず息をのむ。

 丸くなった人3人分の肉塊、ブニブニと人らしい感触の残る肌が、生々しく気持ち悪さを醸し出す…、その肌だけが、人らしさ…を残すモノと思っていたが…、他にも、人らしさはあった。

「・・・」

 シオの視線の先、そこには、肉塊から浮かび上がる様に、3つの顔が並んでいた。

 人の顔だ。

 幼さの残る少年の顔が1つ、大人の男女の顔が1つずつ…。

 それが、まるで顔を寄せ合っているかのように、並んでいる。


---[14]---


 苦しみと呼べるモノは、その顔には浮かんでいない。

 安らぎがある。

 温かい日差しを浴びながら、昼寝をする家族のように、安らかな寝顔だ。

 助けを求める顔には、到底見えない…。

 これを見て、シオはこの肉塊に剣の刃を入れるのをやめたのか?

 そんな事はない…か。

 何が起こったのかわからず、そこに少年がいる事だけが目に入って、何とかしようとして、その顔を見て…その肉塊を近くで見て…、自然とコレはダメだ…と察したんだろう。

 俺は、ポンッとシオの肩を叩く。

 涙こそ流れてはいなかった…流れていなかったが…、その肩は震えていた。


 この訓練場内にあった…動かない白い奴ら、その全員が消えてしばらく経った頃、あちこちから飛び込んできた情報が錯綜していた。


---[15]---


 外に溢れた白い奴らが1つの巨大な化け物になっただの…、どこからか現れた白い奴らに封印の杭が襲われただの…、巨大な魔物をオーロヴェスト屈指の攻撃兵器で吹き飛ばしただの…、封印の杭を襲った白い奴らを国の精鋭部隊が殲滅しただの…。

 怪我人の数やら、確認できる限りの死者やら、ここを再び避難所として使えないかとか、ドラゴンモドキに襲撃された事に対しての援護が来たりだとか…。

 もうごちゃごちゃ…。

 それらの受け答えを、譲さんやら、この国の兵士やらがやっているが、いつの情報なのかの整理だけで、てんやわんやな状態だ。

 今あげたのだって、出来る限り俺自身整理したつもりだが…、頭の疲労がもうキツイ…。

 譲さん達から一番近い柱に、背中を預けて座っているが、今にも気を失いそうである…、そうしないために、目の前には例の結晶のような石が山となっている訳だが…。


---[16]---


 情報の整理は、譲さん達に任せるさ。

 正直その辺の事は、俺は専門外だ。

 手伝い程度なら出来なくもないだろうが、それも体力面等々万全を期している時に限る。

 向こうで情報が整理され、国の中で起こっている問題が終息した時、話し合いの場を設けて、分った事を含めた会議を開くのが、効率…もそうだが、建設的な話ができそうだ。


 目の前に山を作っている石、集めた理由は1つ、ソレが何なのか…少しでも情報が欲しいから。

 石がどう言ったモノなのかわかれば、ヴィーツィオの事が少しはわかるかもしれない。


---[17]---


 特に、あの力について…。

 外で起きた問題に、白い奴らが集まって化け物になったって話もあった。

 それが…その集合体が、入団試験の時にヴィーツィオが使役していた奴と同一のモノなら、やはりこの白い奴らも、アレと同じだった事になる。

 同じだったモノ…、そいつらから出たこの石が、その力の解明の足掛かりになるはずだ。

 ヴィーツィオの力は、底が知れない。

 死んだとも思えないし、生きている可能性を考慮するなら、その存在を追う俺達にとって、この石の真実を知る事は必須任務。

 まぁ、そうは言うものの、これが何なのか、やっぱりわからないんだが。

 簡単に解明できるのなら、あの鉱山に行く前…、封印の杭で発見された石1つで全てが終わる。


---[18]---


 それができなかったっていうのに、今の俺が万全な自分を上回って、颯爽解決…なんて出来る訳がないだろう。

「・・・はぁ…」

 体を動かさず、座っているだけなのに疲れがたまっていくようだ。

 息をつくだけで、その吐き出されるモノに混じって、元気が漏れ出ている気さえする。

 それだけ限界なのかもしれない。

 ここでこうして、石弄りをしているだけでも、限界だ。

 意識が明滅してしょうがない…。

『隊長先生、大丈夫かね? 膝枕でもしたろか?』

 いっその事、体が求めるまま意識を放り出してもいい気がしてきたが…、突然耳に届いた声のおかげで、まだ頑張れそうだ。


---[19]---


「…必要ない…」

「そうはいうけど、全力で船を漕ぐ姿を見せられたら、こっちとしては少しぐらい力になりたい気分になるんじゃよ~」

 無表情な女の仮面をしているが、腰に手を当て、ご立腹そうな言葉を垂れたせいか、その無表情が怒り顔にすら見える。

 いつの間にやら、俺の前に立っていたフォー、その腰に当てた手には、水筒が握られていて、ソレを俺へと突き出す。

「とにかく、心配しているのは本当だ。これでも隊長先生の訓練をしてきたんだ。今の状態は何となく察しが付く。膝枕だって、別に遊び半分で言った訳じゃない。本当ならベッドの上で寝ていて欲しいんだけど」

「・・・気持ちだけ受け取っておく。落ち着いてきたとはいえ、まだ問題が解決したとは思わない方がイイ。油断して足をすくわれても面白くないからな。今、ベッドで横になろうものなら、ちょっとやそっとじゃ目を覚ませなくなる自信がある」


---[20]---


 いつになく真面目な口調のフォーへ、真面目に思った事を口にする。

「シオ達はどうした?」

 俺はフォーに差し出された水筒を受け取りながら、この場にいない連中の事を聞いてみる。

「2人なら、アレの安置場所で、他の兵士の人達と待機してるぞ。場所が決まったから、水だけでもと思って、貰ったモノを皆に渡してからこっちにも来たのじゃ」

「そうか…」

 アレ…、少年の肉塊…。

 死体であるなら、火葬をしなければならないが…、死体は死体でも、アレは特殊過ぎる。

 火を付けるにしてもそれは、肉塊が何なのか…ソレを調べてから…と言う事で、一旦保存する事に決まった。


---[21]---


 その決定や会話を、シオは横で聞いていた…、不服そうに…悔しそうに下唇を噛んでいたが、最後までその感情を口から出す事はなかった。

 むしろ、その感情を押し殺しながら、その作業を手伝わせてくれと、率先して手を上げた。

 調べる所まで手伝わないにしても、移送だけとはいえ、今の根を詰め過ぎたシオに務まるだろうか…、そう思った訳だが、感情的にも何かをやらせておいた方がイイと思い、・・・今に至る。

 移送の準備等々をする間に、フォーあたりでも手伝い兼お目付け役として付けようという話になり、連れてこさせたらアレンも戻って来た。

 彼は彼で、真面目な顔をしながら、疲れ眼をこちらに向けて、自分にも手伝わせてくれ…と頭を下げてくる始末。


---[22]---


 そっちも結局願いを通す形となり、フォーを含め3人で移送の手伝いをさせていたのだが、フォーだけがココに戻って来た。

 水を持ってきてくれたのはありがたい。

 よく見れば、周りの兵やら、譲さんやらも、俺と同じ水筒を手に持っている。

 流石…、騎士団員としては先輩であるフォー…と言うべきか。

 変な所はあるが、やるべき事はやっているらしい。

「まぁ膝枕はその辺に置いておこう…」

 やるやらないは別として、今は少しでも楽な格好をしたくない。

 それでいて、人肌なんぞ感じたら、俺の緊張の糸は確実に切れる。

 切れたら最後だ。

「水を配り終わって、お前はどうする?」


---[23]---


「シオっちたちの方に戻ってもいいけど、正直問題が起きたとしても私はそこまで戦力にはならんからなぁ~」

 そんな事は無いと思うが…。

 杖魔法を扱えば、少なくとも今の疲労困憊なアレンよりは戦えるだろう…、何より、俺よりも役に立てる…。

 師として、魔法で負ける訳にはいかないが、今はもう魔法は使えないと言っていいし、戦力として数えられないから、俺より今のフォーは役に立つ、戦力としての優良物件だ。

「それにアレっちも言ってたんだがな。今は隊長先生にも手伝いが必要だって。私もそう思うのだよ。これでも、私は隊長先生の弟子だからな。お分かり? 少しぐらい手伝える事もあるかもって話なのさ…たぶん」


---[24]---


 胸を張って言ってくる割には、どこまでも自信なさげだな。

 まぁ、シオ達の方も、それなりの兵がいるはずだし、問題があったとしても対処はできるだろう。

 なら、アレンの言葉、フォーの言葉を、ありがたく受け取るとするか…。


 俺は目の前に山を築いている石を1つ取ってフォーへと渡す。

 これが何か…、一緒に調べようじゃないか。

 俺の指示に、彼女は力強く頷いて、任せろッという言葉と共に、自身の胸を叩き、そして咳き込む。

 何をやっているんだ…と思いつつも、その気の抜けた姿に、このわからない事だらけの問題も、判明した事は少なくとも、終わりに向かっているのだと…そう思えるのだった。


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