第二十八話…「求める手といらぬ手」
王宮への通路は、所々で明かりが消え、薄暗さから視界が利きづらくなっていた。
そして、通路を進むにつれて…、違和感を感じ始める。
『師匠、どうかしましたか?』
その違和感からか、いつの間にか表情に険しさが表れ始め、ソレに気付いたアレンが首を傾げる。
「逆に、お前らはいつもと違うと感じる事はあるか?」
俺の問いかけに、アレンとシオは、周囲を見たり考える素振りを見せる。
アレンの方は、こちらの感じたモノに関して、気になる事がないのか、首を横に振り…、そんな中で、シオの方は、はっきりとした口調ではなかったけれど、口を開いた。
「なんだろ…、何か空気が重いというか、体に纏わりつくような感じがする…」
---[01]---
纏わりつく…重い…か、あながち間違ってはいないが、その正体が何かまではわからないらしい。
「シオの言うソレは、魔力だ」
「魔力?」
「正確にはソレの濃度が濃い。身体に何かしら影響が出る程じゃないが、肌に感じる程の魔力は、人の手を介さず自然に集まる事もない」
あの白い連中を出した副作用…結果と言った所か。
王宮に大きな穴を掘り開けて、そこから大量の人間を入れたならともかく、そんな事あり得ない訳で、それ以外の方法で説明できるモノでもない。
話によれば、それはもう大量の人が王宮から出てきたみたいだし、正直その光景を想像するのも嫌な程だ…、とにかくそれだけの人間の召喚を行ったなら、その場一帯の魔力濃度が濃くなるのも必然と言えるだろう。
---[02]---
どういう仕組みで人を召喚したのか…、それは俺の知識外…想像の出来ない芸当だが。
「大量の人間が王宮からあふれ出した…ソレを魔法でやってのけたなら、魔力濃度も上がる」
「上がるとどうなんの?」
「今ぐらいなら問題ない…。俺はともかく、まだまだ魔法使いとして半人前なあんたらで、ソレに気付くか気付かないか…程度の差だ」
結局、技術や経験を積めばおのずと気付けるようになる程度の濃度…、個人差があるとはいえ、まだまだ経験が浅いシオが気付けるとは…予想外だった…。
「シオが気付けたからと言って、別にアレンがダメって訳じゃない。シオが単純にその辺の感覚に優れていただけの話…、それは自信にしていいモノだが、誇るものじゃない」
---[03]---
「はい、師匠。これからも精進したいと思います」
そのやる気は大いに結構。
「魔力濃度が今ぐらいなら問題ないって言ってたけど、じゃあ、問題があるってのはどんななんだ?」
問題ない程度…その答えに対して、当然感じるであろう疑問をシオが聞いてくる。
「俺達の村じゃ、溺れる…って言ってたな」
「「溺れる?」」
「そう、溺れる。わかりやすい説明をすると、例えるなら、今ぐらいの濃度だと生活に支障がでない霧が出てる…て程度の具合だ。量が増えれば、体に纏わりつき…濡らし…動きづらくする…、溺れる程度の魔力濃度は、言うなら霧じゃなく水の中にいるようなもんだ…。水の中に居たら、人間は生きていけない…、魔力濃度が高いとソレと近い状態になる」
---[04]---
といっても…、水の溺れると、魔力んお溺れるとじゃ、その過程が違うがな。
俺自身、そう言い聞かせられているだけで、体に有害な度合の魔力濃度の場所に行った事はないが…、それでも教えておいて無駄になる事じゃない。
全員揃った所で、改めて教える事になるだろうが。
「魔力は少なからず体に影響を及ぼすモノだ。それが多ければ多いだけ、その影響量も増えていく。溺れる…てのは、その人間個人のさじ加減で変わるモノだが、溺れる状態にまでなったら、過密度の魔力のせいで、魔力に関係する体の組織が壊され、度が過ぎればそのまま体そのものを壊す。特に壊されるのが速いのは体の中で、その中でも肺…息を吸う場所だそうだ」
生き物や、木々…、土や水にも魔力があるように、空気にも魔力がある…、それは呼吸の中で空気と一緒に体の中に入り肺を壊す。
「当然息を吸えなきゃ人は死ぬ…、その様を溺れる…ていうんだ」
---[05]---
「・・・水で溺れるだけなら、助かるかもしれないけど、その話だと、息自体ができなくなるから、助かる事もなさそうだな。そういう場所には行きたくないね」
「運が良ければ、助かるらしいがな、そんな濃度の場所に居たら、生きていたとしても魔力に体をボロボロにされて、その辺の事は一切できなくなるかもな。まぁ、そんな場所がその辺にあったら、それこそ一大事だ。そうそう起きねぇ。それこそ、人為的に起こさない限りな」
話じゃ、昔はそれを拷問の一種として使ってたとか使ってないとか、そんな話もあるが…、この場でソレを言うのはやめておこう。
話が区切りに差し掛かったところで、進行方向の通路の明かりが消えている事に気付き、俺は魔法で手の平に明かりを灯す。
「まだ昼だってのに…」
洞窟の中…であるからこそ、灯りが必須。
---[06]---
普通の建物なら、灯りが消えていても、外から差し込む日差しで十分に明るくなるが、ココじゃソレも望む事は出来ない。
変わった場所の欠点と言えるな。
「こう暗いと、さすがに不気味さを感じますね」
アレンが光を灯す杖を鞄から取り出しながら、周囲に視線を配る。
「起きている事が事だ。不気味も何も。何かあったって不思議じゃないだろうさ」
明かりに照らされて、進みゆく通路の壁や床に、注視していく。
何かがあれば、その痕跡を見る事ができるし、戦闘をしているならそれ相応の跡が残っているはずだが…、ここまでそれらしいモノを見る事はなかった。
ここから王宮までは、ほぼ一本道…、坂道はあってもほとんど直線だ。
「一回、先を照らしてみるか」
問題が起きているはずで、後方の訓練場が、簡易的な治療所になっているのに、ここまで問題なく進めている事が気がかりで、足を王宮へと進める度に、不安が積もる…、だから…と言ってしまえば、どことなく小心者のように思えてしまうけど、これは慎重に慎重を重ねるだけだ。
---[07]---
俺1人が被害を被るのなら何の問題も無いが、アレン達がいる以上、降りかかる火の粉はできる限り排除したい。
「…ヒノ…カムイノミ…キヤイ…タマ…シュス…カラ…」
手の平に作っていた光の玉を、進む通路の先に放つ。
自分の近くの光が、アレンの杖魔法だけとなり、飛ばした光が通路を照らす。
ソレは魔法に込めた魔力が切れるまで、光を放ちながら前へと進む訳だが…、予想以上に消えるのが速かった。
消えた…というよりも消された…に近い様子に、俺は眉をひそめる。
まるで魔法の魔力が吸い取られたような…。
しかし、見えたのはそれだけじゃない。
「師匠、今、人が…」
「ああ」
---[08]---
消えるその直前、俺達の進む先に、倒れた人間が1人…、そして座り込む子供が1人いた。
「…シアッ!?」
その存在にいち早く気付いたのは、シオだった。
俺が再び手の平に明かりを灯すよりも早く、暗くなった通路を走っていく。
「お、おいッ!」
その行動力は子供を助ける点で見れば良いモノかもしれない…、だが、それは何の問題事も起きていなかったら…の話だ。
手に光を灯して、急いでシオの後を追う。
その途中で、倒れた兵士の姿を再び見る事に…。
「アレン、こいつを診てやってくれ」
「はい」
パッと生きているかどうかの確認はした…、確かに息はしていて、俺はソレをアレンに任せて、シオを追う…といっても、そこまで離れている訳じゃないが…。
---[09]---
距離としては、大人2人分の距離…だろうか…、まぁそんな事はどうでもいいか。
こんな暗い状態だ…、何が出て来てもおかしくはないし、出てきたとしてもちゃんとソレに対処できるかも怪しい…、だから下手に動いてほしくはないんだが…、その少年…シアに対して、ここに着いて来るだけに何かしら思う所があるようだし、その行動自体を責める気にはなれない。
後で話をして諭すぐらいがちょうどいいだろう…。
「シア大丈夫…か…?」
少年に対して、呼びかけるシオだったが、その言葉に返ってくるモノは無い。
状況をはっきりと把握しようと、2人に近づこうとした時、手の明かりが弱まった。
「…!?」
同時に、全身に纏わりつくような魔力が渦巻き、全身に鳥肌が立つ。
---[10]---
魔力の濃度で言えば、村でのドラゴンとの戦闘時よりも薄い…薄いが…、向こうは純粋な魔力溜まりだったのに対して、こっちは何かの感情が渦巻いているというか…、意としてこっちに迫ってきているような…、そんな感覚…、肌を刺すような…ピリピリとした空気も感じられて、居心地の悪さが凄まじい。
さっき魔力濃度の変化にシオは気付いていたはずだが…、その時よりも明らかに濃く…、そして悪意か敵意か…とにかく、こちらに悪意のある感情が渦巻いているような…この場所のソレに…気付いていないのか?
「・・・」
魔力に何かしらの感情が籠っているのなら…、この感情がシオに向いていないのか?
シオに対して…、害を成す力が加わっていない?
だから、こちらが感じ取っているモノに気付いていないのか?
---[11]---
そこで倒れている兵士の所では感じなかった。
シオに近づいて…、その時にはっきりと感じるようになったソレ…、まるで近寄る事に不快感を持ち、俺を遠ざけようとしているかのような…、そんな…。
俺の視線は…、自然とシオの前で下を向き、座り込んでいる少年へと向く。
「ねぇッ、シア!? 大丈夫? ねぇったら…」
声掛けに反応する事無く、動く事すらしない少年…、それに対して、シオも少年の身体を揺すってみるけど、やはりソレにも反応がない…。
光の力が弱まったせいで、少年の状態を確認する事もままならない中で、その光は…さらにその光力失っていく…。
「ちょっと先生、もっと明かりちょうだいよッ」
少年の容態を確認する事すら難しい環境に、シオが苛立って、こちらを睨んでくるが、こっちも意図した結果がコレではない以上、そんな目をされても困る。
---[12]---
しかし、それでも後ろの兵士も含めて、この少年も助けなければいけない事に変わりはないだろう。
俺は一呼吸おいて、少年の前に膝を付く。
嫌な場所である事に変わりはなく、すぐにでもこの場を立ち去りたい。
さっさと問題を解決しよう…、そう思いながら、弱まっていく光の魔法に、さらに魔力を注いで周囲を照らしていく。
「…ッ!?」
そして、見えたモノに思わず息を飲む。
怪我をしたとか…もはやそういう程度を越えている…、光で照らされてはっきりと見えるようになった少年…、その服を赤黒い血で染め上げて…、左手は無くなっているように見えた…。
「なに…これ…」
---[13]---
その様子に、シオは腰でも抜かしたのか、その場に座り込む。
大丈夫か…そう心配の言葉をかけようとしたのも束の間、視線を上げた俺の目に入ったモノに、出かかった言葉はこちらの意思に反して喉の奥へと引っ込んでいく…。
今まで暗闇に隠れていたモノ…、少年の後ろには…、無数の人間が上も下も…右も左も…隙間なく敷き詰められ、ネズミ1匹すら通る事の出来ない肉壁が出来上がっていた…。
そして感情の無い目が何かを訴えるように…まるで光に引き寄せられるかのようにこちらを向いた。
ゾクゾクッと恐怖が全身を巡る。
「…なッ?」
そんな無数の目と目が合う…、瞬間、右手に激痛が走り、右手程じゃなくても、左手にも痛みを覚え、魔法の制御が乱れる。
---[14]---
光は消え、目の前がまた闇へと落ちて行く。
「先生、どうし…」
後ろで兵士の事を見ているアレンの杖魔法の光が頼りな中、こちらの異変に気付いたシオが顔を向けてきた時、闇の中…無数の手が、シオへと迫った。
その姿はまるで、草花が生い茂る草原に寝そべった姿を、真上から見た時のよう…。
「…ッ!?」
手は、イオの手を…足を…肩を、掴めるだろう箇所を掴み、闇の中へと引きずり込んでいく。
咄嗟に右手を伸ばし、シオの手を掴むが、こちらが1人なのに対して、手の数だけ人が力を入れている相手に勝てる訳も無く、なんとか一瞬で全てを飲み込まれる…なんて事こそ無かったものの、止める事も出来ずに、ズルズルと闇の中へと進んでいく。
---[15]---
「ち…な…これ…生…」
飛び飛びにシオの声が聞こえてくる。
動揺…恐怖…、それらの混じった…怯えた声に、自然と体に力が入る。
「師匠ッ!?」
後ろでアレンの声がする。
光がこちらに近づいて、正面の闇の中を照らしていった。
ギュウギュウ詰めに通路にひしめいていた人間から伸びる腕に、その人の中に飲み込まれようとしているシオ、悪夢のような光景だ。
「…ぐッ…」
人が多いと言ってもその1人1人には、さほど力がないんだろう…、だからこそシオが完全に連れていかれずに引き留められているんだが…、いかんせん右手の激痛に左手の痛み…、今でこそ抑えられているけど、いつまでもつか…。
「くそ…」
---[16]---
はなから痛みがキツイなら、1つや2つ…痛みが増えても構わん…。
アレンが止めるのに参加する中、俺は自分の左手に思い切り噛みついて歯を立てる。
歯越しに自分の骨の感触が伝わってくるというのは、実に不快感極まるモノだ。
十二分に口の中へ血の味が充満した所で、俺は血制魔法で自分の体を強化しつつ、シオに当たらない様に魔法を放つ。
ドンッドンッ!と衝撃を発生させる魔法を放ち、シオの事を掴む手を飛ばしていった。
「今だッ!」
その結果、シオを引き寄せようとする相手の力が緩み、2人がかりで引き剥がす。
それでも全てが手を離した訳じゃなく、残った手を直接…無理矢理引き離して、シオとアレンが力に任せて後ろへと転び、俺は左手に垂れ落ちてくる血を目の前の相手に向かって振りつける。
---[17]---
「戻れッ、走れッ!」
瞬間、相手についた俺の血が、一瞬にして炎を生み、無数の人間を飲み込む…。
魔力濃度の影響も相まって、その炎は強く、相手を止めるには十分な火力だ。
「ちょっと待ってッ! シアがッ!」
余程怖かったのか、解放された後もおぼつかない足を動かして、少年の方へと行こうとするシオを、アレンが引き留める。
「アレン、さっさと連れてけッ」
まともに動けない奴を自由にさせておくのは不安でならない。
アレンはシオと倒れた兵士を担いで、来た道を戻っていった。
人が焼ける臭い…、ハッキリ言って気持ちの悪い臭いだ…、それを自分がやったと思うと、罪悪感に体が圧し潰されそうになる…。
だが、アレは普通の人間じゃない…、守るべき相手でもない…と、自分に言い聞かせて、俺は少年へと手を伸ばす。
---[18]---
「おい、大丈…夫…か…」
肩を揺すろうと伸ばした手は、その直前で止まる…。
さっきまで微動だにしなかった少年の目が、俺の事を捉えていた。
疲れ切った目にも関わらず、こちらに敵意を向けて…。
元々身近な人間以外全員が敵…みたいな防衛本能全開な子だったし、敵意自体は向けられても大して気になる事ではない。
自分が少年を助ける事で、さらに少年から嫌われようと、俺にとってはどうでもいい事だ。
自分から動こうとしない…それか動けないというんなら…、無理矢理にでも連れていくだけ。
それに、何かを言い合うだけの余裕なんてないんだ。
人を焼く炎の音と同時に、グチュグチュ…と何かが動く音が、さっきから耳に入ってきている。
---[19]---
見たくはないが確認しなければならない…と、炎の方を見てみれば、炎に包まれてもなお、こちらに向かって滲みよってくる人混み…というより肉塊があった。
まるで決壊寸前の防波堤だ…。
文字通り力づくでも、この子供を連れて行かなければ…。
止めていた手を、少年へと伸ばした時、今度はこちらの意思じゃなく、なにか別の力で俺の手は止められる。
…連れて行かないで…
耳元で誰かが囁く。
咄嗟に、声のした方を見てみれば、炎に呑まれた人が一人、身体を乗り出すように顔をこちらに寄せて、口をパクパクと動かしていた。
…私の子供を、連れて行かないで…
再び、耳へと届く声、それはまるで、その炎に包まれた人がしゃべっている様だった。
---[20]---
今まで感情と呼べるモノを見せてこなかった連中の…その反応に、頭の中では多少の混乱が姿を見せる。
それでも、この少年は確かに人間で、この相手のような存在が不確定なモノではない。
第一、こんな怪我を負った子供を置いて行ける訳がないだろ。
耳へと届く声を無視して、強行しようとした矢先、その相手が少年へと伸ばしていた俺の右手を掴み邪魔をしてくる。
…ダメッ!…
その瞬間、まるで魔法でも発動したかのように、その掴まれた場所を中心に、何かが弾けるような衝撃と共に、俺の体は元来た道の方へと弾き飛ばされる。
「…ぐぁッ!」
何が何だかわからない、それでもその相手が、少年に固執している事はわかる。
---[21]---
すぐにでも引き離して…そして助けないと…、そう思って身体を起こした時には、少年はその相手の手を取っていた。
まるでその相手の求める手を受け入れるように、疲れ切った目の中に、幸せを感じるように…、それはもう安らかな目をしながら、その抱擁を受け入れている。
少年に危害を加えてはならないと、その相手の炎を消しはしたが、もう何が何だかわからない。
そして、最終的には、その相手の人の中へと、水の中に入るかのように容易く入っていった。
…渡さないッ渡さないッ!…
その相手の叫び声ともとれる声が、耳へと響く。
そんな相手が激情していくにつれ、腕の痛みも、幾ばくか増したように思う。
…誰?誰?誰?誰?私の子供、私の子供、奪うの、取るの?誰?ダレ?だれ?…
---[22]---
焼けた肌の痛みで苦しむ姿には見えない…。
耳に届く声の通りに、まるで我が子を奪われた母親が苦悩に苛まれているような、そんな姿…。
そして、再び俺と目が合った時、愛する者の仇でも見つけたかのように…、その形相は人のソレとはかけ離れた。
マズい…。
何がマズいかなんて考える余裕なんてない…。
立ち上がり、この場を離れようとした時には…、それは動き出していた。
通路一杯に、肉塊の濁流が流れ出す…。
まさに飲み込まれれば…死あるのみだ。
体の強化を極限まで上げて…、俺は来た道を戻った。
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