第十二話…「少女と王」


 床はツルッツルな石畳み、並び立つ柱や壁は細やかな彫刻が施され、四方八方を石で囲まれたこの中殿の豪華さを、飽きさせず見せつけてくる。

 オーロヴェストの王都ソーリドの王のおわす宮殿、その壮観な場は、もはや人の住まう場所ではなく、神の住まう場所と言われても、驚く事は無いだろう。

『なんか、ティカさんがさっきから微笑みながら固まってますね』

 その耳に届く声もまた、その神々しさを増さんばかりに、ティカの耳を誘惑してくる。

『そうなのですか? なるほどジョーゼでも、こんな彼女は見た事がないと』

 この国の大半を占める甲人種、世の中では「二大製作適役種」などと言われ、小人種と並んでモノ作りの得意な種族と言われるだけの事はある。

 ティカは、その話に聞いてただけの想像上のソレが、真実であると知り、ただただ驚くばかりだ。


---[01]---


 ご主人様の部下であるレッツォ様も、モノ作りが得意で、よく自作の武器を作ってはいたが、武器武具が主な製作物であるオーロヴェスト、方向性の違う彫刻等にも、これだけの実力があろうとは…。

 宮殿は、普通のソレとは違い、地面の上に建てられている訳ではなく、鉱山を多く所有し、斜面を街にしているソーリド特有なのか、その斜面を掘り、地面の中に作られているという、変わった作りをしていた。

 本来なら太陽の光等入る訳もない作りなのに、なぜか外にいるかのように明るい。

 宮殿の入口で、太陽の光を集め、幾重にもわたり反射させながら、宮殿の中へと光を行き渡らせた結果の産物は、宮殿内を彩る植物たちにも、良い栄養を与えていた。

 通路に広間、どこへ行っても小さな水路が掘られ、その境を見やすくする意図があるのか、背の低い植物が植えられ、広間にはまるで草原のように草花が彩を添えている。


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 意識を持っていかれれば、地面の中にいる事を、時折忘れそうになる程だ。

「この自然と人工物の融合、イイ」

 自然と共存する空間、ティカにとって、十本指に入る癒しな魅力だ。

『よくわかりませんけど、喜んでくれたのなら…よかったです』

 そう言ってティカに笑みを向ける少女キャロちゃんこと宮殿の主、そんな王様に約束通りにご招待され、ティカとジョーゼちゃんは、この宮殿にやってきた。

 ジョーゼちゃん置いてけぼり、キャロちゃん置いてけぼりで、この空間にアゲアゲになってしまった事は、ティカにとって不覚と言っていい。

 キャロちゃんの良かったという言葉も、その声色に若干の呆れが見え隠れしている。

「ゴホンッ。お見苦しい所を見せてしまってすまない、キャロちゃん…、い…いえ、王様」


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「あらあらご丁寧にどうも。でも、そんな畏まらなくてもいいのに。あなた達といる間は、よき友人との交友の時間、王というしがらみからは外れていたいです。わたくしはそうするので、みなさんもそうしてくれると嬉しい」

「そうは言われても、王様のその姿は…、いやという程意識してしまいますぞ」

 宿の方で、何とか王様としてではなく、一人の女の子として接する事ができるようになっていたティカだが、今まさに目の前にいる女の子は、同じ女の子ではあるが、同じではない。

 フリフリドレスを身に纏い、髪を綺麗に纏め、その顔にも歳相応であり…その愛くるしさに違和感なく大人びた印象を付加した化粧…、宿に来ていた時もそれ相応に身なりを整えてきていたが、ここまで本気の威厳を保った見た目はしていなかった。

 女の子としての愛くるしさ、女王としての子供とはいえ殺されぬ威厳、可愛美しさは神様すら惚れてしまいそうだ。

 とにかく、せっかく慣れたキャロちゃんの王たる力が、力増し増し過ぎて、また慣れるまでに時間が掛かる。


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…ティカはかわいいものに、めっぽうよわい。キャロがおめかししたから、また慣れるまでに時間かかる…

「なるほど、友達を呼ぶという事に、少々張り切り過ぎてしまったみたいですね」

…かもしれない…

「むしろ、ジョーゼちゃんはなんでそんなに落ち着いてるの? なにか落ち着くための秘策でもあるのか?」

…とくにないよ…

「むぅ~」

…見た目がかわっても、キャロはキャロ。ここだって、ただのキャロの家…

「お、おぅ…」

 物怖じしない…というのとは違う、ジョーゼちゃんの器の広さ、肝っ玉の強さに、ティカはただただ言葉が喉の奥の方へと引っ込む…。

 さすがは森育ちと言った所だ。


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 王だとか貴族だとか、そう言ったしがらみのない場所で育ったからこその、遠慮のない対応。

 いや、森育ち山育ちは、ティカだって同じなんだけど…。

 ティカじゃこんな風には・・・という事は、ティカはもう完全に都会の色に侵され、都会色に染まってしまったというのか…。

 それは嬉しくもあり悲しくもある。

 故郷に帰りようもないが、故郷の色が抜けてしまっている自分自身に、ティカはただただ悲しく思う次第だ。

『ティカさん、考える時間が長いですね』

…あたしがティカにいろいろと教えてもらい始めた時も同じだった…

『そうなの?』

…そう。なにをやっても動きが止まるから、話がなかなかすすまなかった…


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『それは…』

…ときどき、変な笑い方もして、きもちわるい…

「うぐ…」

 ジョーゼちゃんの指から書き綴られる言葉が、ティカの胸に容赦なく棘を突き刺してくる。

 普段そんな事言わなかったないのに、キャロちゃんという友達に対して、ズバズバ言うのは、その方向のモヤモヤを吐き出す場所ができた証、だが…出来ればティカのいない場所で…いや、それは陰湿な悪口にしか見えないからダメだ。

「ゴホンッ!」

 考えすぎるのは悪い癖だ…、昔からよくその事を注意されもした。

 だがしかし、なかなかにその癖は治ってくれない事を、今この時も証明している。

 だから意識的に気を引き締めよう。


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 わざとらしい咳払いを挟み、ティカは腰に手を当てる。

「ティカの事はいいから、これからの話をしようじゃないかッ!」

 種を蒔いたのは自分だとしても、その話をされ続けるのは…、ちょっと恥ずかしい。

 相手を構うのは得意で慣れているつもりなティカは、構われる事に対してはからっきし、苦手と言ってもいいから、早く話をそこから反らすに限る。

「そうですね。立ち話もなんですし、少し歩きましょうか」

コクコク…。

 ジョーゼちゃんが頷くのを合図に、キャロちゃんは歩き出す。

「ん~…、実の所、お友達を家にお招きしたい…という夢を叶える事が、本日の目的だったので、これからの事を話すにしても、もう目的が達成されてしまっています。むしろ、何をするのか、わたくしが聞きたいぐらいですね」

「それはまた、難題ですなぁ~」


---[08]---


「宿の方では、何かとお茶とか…お菓子とか、遊戯の類等々おもてなしを受けた身ですが、わたくしが来なかった場合、皆さんはどのような事をしてらっしゃったのですか?」

「どのような? ん~…」

 ティカが腕を組み、頭を捻る。

 決して、決して、普段何もしていないから言う事がない…みたいな事ではない。

 普段からいろんなメイドたる仕事をしているから、何から話していいのか、それを考えているだけだ。

「欠かさずやっている事は、ご主人の部屋のお掃除だな。掃き掃除に拭き掃除、常に綺麗な状態を保つ事が大事だ」

「ご主人…とはサグエさんの事ですよね? でも彼は任務でしばらく帰って来ないのでは?」


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「チッチッチッ、甘いぞキャロちゃん。この前のお茶並みに甘々だ」

「わたくし、何か変な事を聞きましたか?」

 少女は助けを求めるようにジョーゼちゃんの方を向くが、その助け舟も首を傾げる形で返された。

「ご主人がいないのは問題じゃないの。ご主人が帰ってきた時、部屋の隅とはいえ汚れがあるのが問題なのだよ」

「なるほど、それがメイドの心構えと言うやつですね?」

「う~ん、それもあるが、大体はティカの気が落ち着かないというのが正直な所だ」

…ティカ、こんなだけど、手抜きをすると怒る。…

「意外ですね」

「どっちの言葉に対して?」


---[10]---


「両方ですよ。ティカさんは、なんでサグエさんに、そこまで真剣に世話をしようと? やはりメイドとして仕える相手だからですか?」

「え…。それを聞いちゃうのか?」

 なんでご主人の世話を焼きたがるのか…、その言葉を聞いてティカの背筋に電流が走る。

「それは~…その~…」

 いや、別に話して問題になる様な理由は無いんだよ、無いんだけどさ~。

 自分の頬が熱くなるのを感じる。

 言葉が出ず口ごもり、もじもじと胸元で人差し指同士を突き合わせた。

「なんか楽しそうなお話になりそうですね。中でじっくりと聞きましょうか」

 キャロちゃんは、使用人の女性が立っていた扉の前で足を止める。

 釣られてティカ達も止まった所で、キャロちゃんが使用人に合図を送ると、その扉は開かれた。


---[11]---


 中は、色とりどりの花で飾られた部屋、客室というにはソファーだったり暖炉だったり、落ち着いた印象のある部屋で、団欒をする場所という印象が強い。

 だから一目見てティカは、ここが客室ではなく談話室…団欒室の類であると察しを付ける。

 それにしても花が多い。

 まるで、花壇のど真ん中に部屋でも建てたかののような鮮やかさだ。

「・・・」

 キャロちゃんの部屋へと入ろうとした仕草からいって、目的の場所である事に違いないと客観的に見て思ったティカだが、なかなかこの王様は部屋に入ろうとしない。

「キャロちゃん?」

 何かあったのか、3人の中での年長者として、ティカと、扉を開けた使用人が心配になってその顔を覗き込んだ。


---[12]---


 口を開け、驚きの表情を浮かべる少女は、身体を小刻みに振るわせた後、使用人の手を引き、いったんティカ達を置いて2人で部屋の中へと入っていく。

 そして扉越しに漏れ聞こえてくる声は、歳不相応に大人びた話し方をキャロちゃんの、歳相応の可愛らしい怒鳴り声だった。

 細かい内容はわからないが、なんでよなんでよ…と、繰り返し聞く行為が何とも愛らしい。

 そして、ひとしきり怒ったのか、閉ざされた扉が開かれ、使用人がトボトボと力なく部屋から出てきた後、ティカ達は部屋へと招き入れられた。

「何があったの?」

 壁際に並べられた色とりどりの花達を眺める。

 ティカの質問に幾ばくか口ごもり、ため息をついた後、キャロちゃんは口を開いた。


---[13]---


「この部屋は…その、わたくしが普段寝る以外多くの時間を過ごす部屋で…、いつもはこんなお花だらけな状態じゃないのです」

 多くの時間を過ごす…、つまりはキャロちゃんのお部屋ッ。

 花に目を向けるのもそこそこに、部屋全体に視線を巡らせる。

 入ってきた扉とは別に、2つ、扉がある事にティカは気付いた。

 それは恐らく、片方が衣装室で、もう片方が寝室ッ、乙女の花園ッ!

 メイドだからこそ、多くの部屋を見てきた…と言ってもカヴリエーレ家にしか仕えた事がないけども…、あの屋敷の構造を熟知し、外へとつながる隠し通路すら網羅したティカの経験知識がそう告げる、この部屋の中にある扉が何処に繋がっているかを。

「ティカさん、聞いてます?」

「えっ? あ、はい、聞いてるぞ」


---[14]---


 扉の先に何があるのか、その答えが何なのかは気になりはするけど、これ以上詮索はしない。

 今ある問題は、キャロちゃんが使用人に怒った理由だ。

 まぁ考えるまでもなく、その答えにはたどり着ける。

「いや~、使用人の人たち、張り切っちゃった感じだね~」

「わかります?」

「だって、ティカも、もしジョーゼちゃんが部屋にお友達を招待した…なんて言ってきたら、気合入れて同じ事をするもん・・・多分」

「「・・・」」

 いや、分かっていたけど、キャロちゃんもジョーゼちゃんも、ティカの事を引いた目で見てくる。

 この子達には、この面倒を見ている子への行き過ぎた愛情を受け入れる事は、まだできないようだ。


---[15]---


 子供にソレを理解しろ…受け入れよ…という方が、無理があるというもの…、ティカだってそう思うけど、もっと温かい目で見てほしい…。

「ゴホンッ! それだけ嬉しいという事だって。別に変な事したりしてる訳じゃないんだから、そんな目で見ないで~」

 さすがのティカも少女2人に、引かれ続けるのは堪えるし、身が持たない。

「まぁいいです。とりあえず座りましょう」

 キャロちゃんが、部屋の中央にあるソファーへと、ティカ達を誘う。

「わたくしも、ティカさんの言っている事を理解できない訳ではないのです。ジョーゼ達を招待したいと言った時の皆の顔、しばらく忘れられませんわ」

「わかる、わかるぞ。・・・でも、よく了承を得られたね?」

「結局は王の言う事ですから」

 何それ怖い。


---[16]---


「というのは冗談で…、むしろ宿の方へ何回も伺った事の方が、周りからの反発が強かったです。中と外、どこの方が安心できるのか…という話ですね。宮殿、つまりはこの中の方が人の出入りが厳しいですし、何かあればすぐに常駐している兵が守りに来てくれますから、皆、行くよりも招待する方が、頷くのが早かったです」

 いや、それを言い始めたら、最初から小隊した方が良かったんじゃ…と思ってしまう訳だけど、ティカがここにいる時点で、もうその辺の感覚も麻痺してるか。

「みんな過保護なのです。宿の方へ行けたのは、宮殿の中ばかりにいるわたくしへの配慮、宿までの道すがらでも、街を見る事ができれば…という考えもあっての事です」

「王様だから、その辺も大変だね」

「わたくしなんて、所詮はお飾りですよ。形式上、王という椅子に座る事になっただけの着せ替え人形のようなモノです」


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 身に余る肩書を背負ってしまった少女は、悲し気な表情を浮かべ、ティカ達に顔を見せまいとするかのように、俯き気味に頭を傾げる。

 しかし、そんな暗い印象をすぐに払拭するかのように、胸元で意気良いよくパンッと鳴るように手を合わせ、ティカの方へと笑顔を向けた。

「わたくしの話はいいのです。ティカさん、さっきの話の続き、聞かせてください」

「え…ちゅづき…?」

「なぜ、サグエさんのお世話をしたがるのか…と」

 そ…その話に戻るのか~。

 イイ感じに逸れたもんだと思ったけど、自分の話題から逸らすにはちょうど良いと?

「わたくし見たのです」


---[18]---


「な…何を?」

「オーロヴェストに戻る帰路で、ティカさん達に会いに行ったではないですか? あの時、皆さんお食事をしていたと思いますが、その時、ティカさんが、自分の手でサグエさんに料理を食べさせようとしていたのを…」

「…ッ!?」

 いや、アレはご飯を作り始めたばかりとは言え、お腹を鳴らしたご主人に、ご飯ができるまで我慢をしていてね…と、携帯食料である干し肉を食べさせようとしていただけで…。

 いや同じ事だけど。

 身内に見られるのは良くても、知り合ったばかりの子に見られるのは、妙に恥ずかしいッ。


---[19]---


「普通、殿方にあそこまでするのは少々不自然では? いくら仕える相手とは言え、何かしらの想いが無いとできない事だと、わたくしは思うのです」

 すごく真剣な表情を浮かべるキャロちゃん。

 これは、もしかして恋バナ…と言うやつでは?

 街で夕飯の買い物をしていた時、若い街娘の子達が好きな人は誰だ…と話をしていたのを聞いた事がある。

 その時は他人事と、周りから聞こえてくる雑音…と聞いていなかったけど、まさか、その矛先がティカに向いてこようとは。

「いや、ティカって、別にご主人にそんな恋心とか、持ってない…よ?」

 それは真実…事実、本当の事を言ったけど、その言葉はむしろ火に油を注いだ結果になったみたいで、玩具を見つけた子供のような、目に火が灯って、無邪気な笑みをキャロちゃんは向けてきた。


---[20]---


 その隣に座るジョーゼちゃんは、話の流れを掴めていないのか、首を傾げていて、ティカの僅かな心の拠り所だ。

 しかし拠り所があっても、矛を突き立てられている事に変わりはない。

 ティカが受ける攻撃の威力は弱まらないのだ。

「いやいやティカさん。誰しも、最初は否定をするものです。しかも、先ほど見せた動揺する姿もありますし、アレで違います…と言われて、いったい誰が信じましょうか」

「あれ~は、単純に恥ずかしくて反射的に…ね」

 あ~、この子は恋バナとか好きな子だったか~。

 何か持病のようなモノを持っていると言っていたし、それに加えてこの部屋の張り切りよう、きっと大事に育てられたに違いない。

 そんな使用人の人たちの考えを汲むに、過保護が過ぎたと見える。

 歳の近い使用人もいないみたいだし、この子はとにかく話に飢えているのだ。


---[21]---


 卑しい事は何も無いし、かといってキャロちゃんの望むような色恋の話も無い。

 これは困った。

 この子は素直にティカの気持ちを話したとして、それをすんなり受け入れてくれるかな~?

「それで? どうなのですか?」

「どう…と言われてもね~」

 というか、別にティカ、この子達と歳近かったりする訳じゃないからな~。

 ジョーゼちゃんとティカちゃんは同い年みたいだけど、なんなら2人の年齢を足しても、ティカより下だから。

 これもう、歳が近い云々じゃなくて友達ができたから…て話になっちゃってるよ。

 あ~もう、ティカは、頭の中大混乱だよッ!


---[22]---


 鼻で思いっきり息を吸う。

 部屋を彩る花達の匂いを吸い込んで、気持ちを落ち着かせていく。

 というか、匂ってくるのは花の香りばかりだ。

 少女2人の匂いもするけど、花の方が強い。

 犬系列の獣人たるティカにとって、ある意味で居心地の悪さが無くもない。

 いつもなら部屋の外、小さい家なら家の外の匂いだって、嗅ぐ事で把握できたりするけど、この部屋じゃ無理そうだ。

 いつもより、把握能力が下がった状態だと、普段できる事ができない…なんて不安が付きまとう。

 しかし、それは横に置いておこう。

 今は少女の望む通りに、聞かれた事に返答する…、ティカは根を折る事にした。

「恥ずかしい…恥ずかしいけど、そこまで言うなら仕方ない。期待には応えられないと思うけど話すよ。ご主人にお世話をする理由…だっけ?」


---[23]---


「はいそうですッ」

 お花畑みたいになっていても、ココはキャロちゃんの自室。

 ちょっと気分が上がっちゃってるのかな?


 ティカは、ご主人が屋敷に来た時の事を思い出そうと、頭の中を巡らせた。


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