第七話…「魔法使いの弟子と黒き群れ」
息苦しさと…目まい…、クラクラする頭を横に振り、治れと治療になるかもわからない荒療治を施す。
砂埃が視界を不自由にさせる中、自分の手元に落ちている鉄棒が目に入った。
「…ッ!」
俺は迷う事無くそれを取る。
砂埃の合間から微かに見える足、やけくそ気味に、足の主…そいつの胴体があるであろう位置に目掛けて、立ち上がり様に鉄棒を振るった。
『おっと…』
手加減なんて一切考えず、思い切り振るった鉄棒は、まるで石壁でも殴ったかのように、鈍い音を響かせ、その衝撃は周囲の砂埃を吹き飛ばす。
だが、手に伝わってきた感触は、人を殴った感触とは全く違うモノだ。
重鎧の感触でもねぇ、人肉の感触でもねぇ…、全く別の何か…。
そんな時に、俺の視界に入ってくる淡い赤い色の光が鬱陶しい。
---[01]---
攻撃した先、そこにはヴィーツィオが立っていたが、鉄棒がそいつを捕まえる事は無かった。
防いだのは、光…じゃねぇ、その光を放つ何かだ。
鉄棒を止めたソレは、輪郭のはっきりしないぼやけた盾。
誰かがヴィーツィオとの間に入って防いだんじゃねぇ、何も無かった場所に、ポッと現れやがった。
魔法の…盾…。
「クソがぁ…」
誰も持ってねぇのに、それは宙に浮き、俺の攻撃を受けても微動だにしやがらなかった。
俺は視線を感じ取る。
視界の隅に映っていたマントを纏うガキ、フードを深々と被っていて顔なんてほとんど見えねぇのに、その眼だけは…その赤い眼だけは、はっきりと見えた。
---[02]---
バキバキと音をたて、俺の攻撃を防いだ盾が砕けて消えていく。
ガキ…、ヴィーツィオのそばに立っていたガキ共は、後ろへと離れていくが、そのマントのガキだけは、その場から動く事なく、視線を俺の方に向けていた。
よくわからねぇが、その瞬間、ガキから離れなきゃ行けねぇ、そんな危機感だけが俺の脳で警鐘を鳴らす。
その時だ。
俺は見た。
「てめぇッ!?」
ドンッという音と共に、セスがヴィーツィオの近くから、遠くへと吹き飛んでいく。
「セスさんッ!」
---[03]---
僕は思わず彼の名を叫ぶ。
相手にこちらの動向はバレているし、彼を置いて行く訳には…。
「アレっちどうする…?」
僕の隣に立つフォーが焦りを滲ませた。
「く…」
逃げたとして、逃げ切れるだろうか…?
戦ったとして、この状況を打破できる一手が打てるだろうか…。
否…、無理…無理です。
逃げ切れるわけがない…、本物のヴィーツィオが相手じゃ…。
未知数な相手でも、何か恐怖すら感じる。
さっき、どこか楽しそうに長々と話をしていた時とは違う…、今の敵はまさに…敵…。
魔物の群れを前にした時…、いやもっと…もっと重度の危険を前にした感覚…だと思う。
---[04]---
似て非なるモノ、同じ恐怖でも、ここまで逃げたい衝動にかられたのは、初めての実戦で魔物との遭遇以来か…。
「…く…フォーさん、援護を…お願いします…。セスさんを助けないと…」
「…了解だぞッ!」
僕が…僕が何とかしないと…。
この4人の中で一番実戦経験を積んできているのは僕…、僕が何とか…。
剣を握る手が、情けなく振るえる。
「ぼ…僕が、セスさんの所まで行っ…て、彼を連れてくるので、フォーさんは援護と…あと…あと、シオさんを連れてすぐにここから逃げられる…準備…を」
「…ああ、背中は任せろアレっちッ! お前に仲間の屍は超えさせねぇッ!」
元気よく返事をしてくれるフォーだけど、その言葉は意味不明。
腰に付けた小物入れの鞄から、いくつか役に立つかもしれないと、道具を取り出して、僕はセスの方へと走り出す。
---[05]---
「良い良い、真っ向から戦っても勝ち目はない…、その判断はとても良い。安心しなよ、俺達は手を出さないさ。次が来るまではこの子だけが相手だからさっ。といっても、この子も君達と比べればとても強いから、油断すると死んじゃうかもね。でも、そこもこの子の気持ち次第かな。指示に従って手に掛けるのと、嫌々ながら手を掛けるの…相手にとっての結果は同じかもしれないけど、こっちはとても違う。できるだけ死なないようにね。でないと、不安定とはいえ、この子が悲しんじゃうからさ。」
そう言って、ヴィーツィオは隣の子供に手を向けた。
死んでほしくないなら、こちらに手を出さなければいいでのに。
子供はこちらに手を向ける。
セスにやったのと同じ、こちらを魔法で引き寄せるのか…、そう思ったけど、何か様子がおかしい。
こちらに魔法による何らかの干渉はなく、代わりに子供の手が赤い光に包まれ、向けている手が光と共に、僕を追う様に動く。
---[06]---
セスを引っ張った魔法が、動いている相手に使うのが難しいのか、それとも別の…。
その時、手の光が一際大きく、強く発光した。
何かが来る…そう感じた僕は、前に進み続けるのではなく、後ろへ飛び退く。
その瞬間、自分の前を光る物体が通過する。
ドンッという音と主に、物体が飛んでいった先で破裂音と砂埃が舞い上がった。
何かを飛ばす魔法…、それを理解してすぐ、僕はまた走り出す。
止まってはいけない…、もっと速く…、あの子に捉えられたら、後はあの魔法を受けるだけになってしまう。
どういう効果を持つ魔法かは知らない、でも受けてはいけない。
僕の後ろでドンッドンッと魔法が破裂する音が、何度も響く。
アレを受けてしまったら…どうなってしまうのだろうか。
---[07]---
不安が募る、恐怖が頭を支配する。
あの子供の狙いは僕、後ろのフォー達には手を出されてない。
ただでさえ少ない人数…、それを分散しているから、気になって仕方ないけど、それは僕のほんのひと摘まみ程度であっても安心材料だ。
あと少し…、何とか自力で立ち上がろうとするセスはもう目前。
もう少し…もう少し…と、それを成す事に精一杯で、その後の事は頭にない。
そうでなくても、どうすれば…なんて問題の答えが出てこなかったし…、だから僕がする事は自分のできる事を精一杯するだけだ。
何発も飛んできていた魔法攻撃の音が聞こえなくなる…、それと同時に、走っていた先、僕とセスとの間に赤い色をした透明な壁が姿を現す。
「あっ!?」
---[08]---
できる限りの全力で走っていたせいで、その突如として現れた壁へ、自分を走る勢いを殺す事ができずに、体を打ち付ける。
よろめき、勢いよく尻餅をつく。
そこに追い打ちをかけるように、僕の尻目に赤い光が写った。
それが何なのか、何となく想像がつく。
その方向へと目を向けた時、視界一杯に広がる赤い光。
次に僕を襲ったのは強い衝撃だった。
まるで大人の体を軽々と飛ばす風でも当たったかのように、全身を包むその衝撃は、僕を壁の方まで持っていく。
その衝撃自体に痛みは無い、むしろ、壁に当たった時の、背中への痛みの方が強いぐらいだ。
「…カハッ!?」
---[09]---
あと、体が地面に落ちた時に打ち付けた体の部位とか…。
当たり所が悪ければ…という事はあるだろうけど、でも、使えないのか…それとも使わないのか…、あの子の魔法に殺意は感じられない…ように思う。
でももしかしたら、だからこそなのか、僕が体勢を立て直す時にはもう1発、次の魔法が飛んできていた。
「…ッ!?」
それが目に入るや否や、僕は反射的に体を…頭部を守ろうと、手を頭と胴体に回す。
これがさっきと同じ魔法なら、守った所で壁に叩きつけられて終わり、今度こそ殺傷能力のある魔法だったら、守った所で盾でもない限り…。
魔法が僕を襲う刹那、思わず目を塞いでしまう。
続けて、ドンッ!という音が耳に届くがそこまで…、僕の体が後ろへと吹き飛ばされる事はなかった。
---[10]---
恐る恐る目を開けばその先には、さっきの赤い壁のような小さい透明な壁が立っている。
まるで僕を守る様に…。
『アレっちッ! 急げッ!』
何がどうなってるのか、理解が追い付く前に、フォーの声が響く。
そうだ…、何が起きているかよりも、セスを助ける事が重要。
次の魔法が飛んでくる前に彼の所へ行かなければ…、幸いさっきの赤い壁はもうなく、後は助けて逃げるだけだ。
自分のやるべき事を、再確認するように頭の中で復唱、立ち上がって向かおうとしたが、思わぬ結果が待っていた。
僕よりも背の高い影。
大柄なセスが僕の前には立っていた。
「良かった」
---[11]---
彼が自分で動けるのなら、まだ希望がある。
希望の欠片も欠片、それで何ができるのかと思えるものでも、無いよりはマシだ。
でも、その先も思っていない事が続く。
険しい表情のセスは、僕の首根っこを掴み、自身の後ろへと投げ飛ばす。
あの子の魔法がまた飛んできたのかと思ったけど、その様子はない、代わりに別のモノがこの場に姿を現すのだった。
口元には大きなハサミ状の牙、黒光りする表皮…甲殻は、トイウナだ。
僕がさっきまでいた場所に、トイウナの1匹が現れた。
近くの壁には、そんなトイウナが1頭通れるほどの穴が空き、目の前のソレとは別のトイウナが顔を覗かせている。
『あ~、もう来たのか、君達。しばらく待っていろと言ったはずだが!? ・・・まぁ仕方ないか。昆虫系の魔物は総じて知能が低いし…、今の今まで待っていてくれた事、それをむしろ評価するべきだ』
---[12]---
ヴィーツィオは呆れたようにため息をつきつつも、胸元でポンと手を合わせる。
「君達、予定変更だ。虫たちがもう我慢できないらしい。俺達自慢の魔法使いとの対決のつもりだったけど、虫たちもこの枠に加わる。うちの子みたいに理性を持って力の加減をするなんて、虫だから当然期待できないから、気張ってくれたまえ。それこそ油断すれば怪我じゃすまないぞ」
ヴィーツィオは高らかに手を上げて、パチンッと指を鳴らす。
それを合図に目の前のトイウナが襲い掛かってきた。
「邪魔だッ!」
セスの怒号と共にバキッという音が鳴り、1匹のトイウナが宙を舞う。
「…ッ!」
僕にとっても、それが合図に、ハッと体が動く。
セスの攻撃の隙を突いて襲い掛かって来るトイウナ、その首の付け根へと剣を突き刺す。
---[13]---
これがこの魔物に対しての一番の攻撃手段、ただ体を斬っても、頭を斬っても、その甲殻で剣は弾かれる、弾かれなかったとしても、下手をすれば刃こぼれを起こして、剣が使い物にならなくなってしまう。
それだけは避けなきゃいけない。
少しでも長く戦っていくためにも、自分の攻撃手段…道具を失っちゃいけないんだ。
「セスさんッ、2人の所まで走りましょうッ!」
「うるせぇッ! 言われなくたって、わかってんだよッ!」
セスはこちらを見る事無く走り出す。
「アレっち! セスっち! 早く!」
こっちは襲い掛かって来るトイウナを避ける事に必死で、そんな中でもフォーの声は良く聞こえた。
---[14]---
戦いの音、それ以外に聞こえてくるものが無い事も、彼女の声が聞こえた理由かもしれない。
ドンドンッ!とまた別の音が聞こえてきたかと思えば、視界の端を光るモノがいくつも飛んでいく。
それは魔法の光、攻撃のために放たれた光の玉だ。
それはあの子のモノだけではない。
フォーにシオ、2人のもとへと行くための道が開けた時、僕達は一目散に走り出す。
その時に2人の方を見れば、フォーもまた杖を使ってあの魔法使いの子に目掛けて、魔法の玉を飛ばしている。
「早くッ! マジでッ! お願いだからッ!」
「少し黙ってろッ、仮面女!」
---[15]---
フォーがあの子へ魔法を飛ばしたおかげで、こちらに魔法が飛んでこずに、僕達はトイウナと逃げる事への専念ができる。
ありがたい。
「たぁッ!」
硬い!
壁から飛び出してきたトイウナの関節部を剣で突くが、その切っ先が体に刺さる事はない。
そうこうしているうちに別の個体が横から、僕を襲う。
しかし、僕が傷を負う事はなく、横から割り入ってきたセスの鉄棒が、そのトイウナの頭部を粉々に粉砕した。
「ぼさぼさすんじゃねぇッ!」
そんなつもりはないのだけど、彼の言葉に、僕は返す言葉を用意できなかった。
1匹倒せば、また次のトイウナが姿を現す…。
---[16]---
まさに倒しても倒してもキリがない状態だ。
それに、あくまでそれは僕とセスの周りだけの話、こちらはトイウナを倒せているからまだマシで…、僕達の周りにだけトイウナが現れている訳じゃない。
あの子供との魔法対決で、他に手を回す事ができないフォーは、シオを背にできるだけ応戦はしているものの、徐々にその周囲をトイウナの群れが囲っていった。
その群れの一部に攻め込んで、それを突破して…2人の助け入る…、それが成功する未来が、今の僕には全く見えない。
トイウナが1匹や2匹だったら、まだよかったかもしれないけど、その数はこちらが他のトイウナに邪魔をされる度に増えていく。
「チッ…。役立たずかよ、あの底辺野郎は…」
シオ…あの子は訓練ではそれなりに優秀な成績を出していると、資料を読ませてもらって知っているけど、それでもそれは訓練…、動く事の出来ない事を加えればシオ自身が応戦し、フォーの援護をするのは絶対に無理だ。
---[17]---
「・・・」
僕かセス、どちらかが向こうにたどり着ければ…。
トイウナの攻撃を避け、真上から力一杯に剣の切っ先をその胴体へと突き刺す。
できた幾ばくかの余裕…、次のトイウナが襲ってくるまでの僅かな時間で、何か打てる手が無いかと視線を…思考を巡らせる。
そして気付いたさっきとの違い…。
「セスさん、僕をフォーさん達の方へ思い切り投げてくださいッ!」
「ああ!?」
その言葉は、彼にとって意味の分からないお願いだったはず。
戦闘中という事もあって、その表情には不愉快さを滲ませていた。
「なんでそんな事ッ…」
「いいからッ!」
---[18]---
当然、彼は疑問もあってか、すぐにはこちらのお願いには答えてくれない。
だからこちらも柄にもなく、強く、少し怒りの混じった大声を上げる。
セスの表情は何ら変わらない。
納得のいっていない表情を見せてはいるけど、近くのトイウナを叩き飛ばした時、スッ…と彼の手が僕の方へと伸びた。
それは僕の体を掴み、押し飛ばすように動く。
「ウラアアァァッ!」
4人の中で一番体格に恵まれて力もあるセス、それでも当然大の大人の男を投げるには心もとなかった。
それでも、予想していた以上に投げ飛ばされている事に、僕は若干の恐怖を胸に抱く。
でもそれを、首を振りながら頭から振り払って、自分が落ちて行く場所にいるトイウナへと剣を突き刺した。
---[19]---
僕が落ちた場所は、フォーを囲うトイウナの群れの中で、2人に近い位置だ。
異変に気付いたトイウナが、僕の方へと襲い掛かる。
1匹を倒した所で、群れの中の1匹に過ぎず、まだまだ数は多い。
地面を埋め尽くすほどの数がいない事だけ、それだけは救いだ。
僕は1匹のトイウナの背中に飛び乗って、魔物達を地面に敷かれた石畳の模様のように…、飛び移っていく。
『シオっちッ!』
そんな中で、フォーの叫ぶ声が聞こえる。
少しでも安全に…とトイウナの背を飛び渡っているせいで、視界はそっちに集中しているが、自分の進行方向、チラチラと頑張ってそれを見た。
遅かれ早かれ起きてたであろう事、それが視界に映り、僕の頭にはより一層の焦りが、強く表れる。
---[20]---
地面に座ったまま剣を抜いているシオ、そこに迫るトイウナ。
「あーーーッ!!」
その瞬間からは、一心不乱に体を動かした。
自分の武器の事なんて気にもせず、敵を倒す事なんて二の次で、自分の進みたい道を作り続ける。
トイウナに、口の牙で剣を挟み取られても、そのトイウナを掴み上げて投げ倒す。
腰の短剣を引き抜いて、シオの目の前まで来たトイウナへ、両手で持ったそれを深々と、その体へと突き刺してやった。
半ば突進のように突き刺したおかげで、突き飛ばす形にもなって、トイウナの体はドンッと地面を転がる。
その時の短剣は、とても、とても鋭かった。
まさか、トイウナの甲殻を貫くとは思っていなかったから、助けられた安堵感よりも、その事が頭を巡る。
---[21]---
『…レン…ア…アレンッ!』
「…ッ!」
戸惑いを見せていた僕を、シオの呼ぶ声が我に返させる。
声のした方へ向くと、目の前にトイウナの影が。
この空間を照らす魔法の光で、不気味に輝く二本のハサミ状の牙が、僕の恐怖を助長した。
焦りから鈍った剣先が、相手へうまく刺さらず、迫る牙は僕の首へと迫り、それだけは駄目…と、咄嗟に出した手が挟まれる。
「あがッ!」
牙にある、相手を離さないように肉に食い込ませる鋭利な突起が、僕の腕の肉に突き刺さる。
腕だけなのに、全身を襲う嫌悪感、自分の体が危機を知らせた。
---[22]---
そんな事はわかっている。
自分の目の前で…、自分の腕に起きている事なんだから…。
歯を食いしばり、自分の腕を挟んで離さないトイウナの首へ、今度は外さないようにと、慎重に全力で…。
今度こそ刺さった短剣のおかげで、自分の腕へと襲う圧迫感は和らぐも、今度は手に伝う液体の感触に、段々と増していく痛みが、集中力を削っていった。
まだ…まだ魔物はいる…。
「…く…」
挟まれた腕が上手く動かせない中、情けなく短剣を構え、次に迫ってきたトイウナへ飛び掛かろうとした時…。
『動くなッ!』
そのどこからか聞こえてきた声に、僕は動けなくなる。
---[23]---
腕のせいもあって、体が動く事を拒絶していたのも、理由の一つだと思う…。
その時、眩い光を放つ火の玉が見えたかと思えば、目の前にいたトイウナを弾き飛ばし、その体を勢いよく燃やして、その火をさらに周囲のトイウナへと燃え移らせた。
『大丈夫か?』
僕達が通ってきた坑道…そこから飛んできた火の玉、そして次に姿を現したのは…。
師匠と、カヴリエーレ隊長達だった。
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