第六話…「死んだ道と生まれた道」【1】


 全身が黒い鱗と甲殻で覆われたドラゴン、その巨体から繰り出される攻撃は、直撃しようものならただでは済まない。

 重度の傷を負うか、死ぬ可能性が大いにあるモノ。

ガアァーンッ!

 近接に特化している私の戦い方では、その長い尻尾を横に振るわれれば、盾で防ぐ回数を増やす一方で、何よりドラゴン自体が思いのほか速く、攻撃回数が必然的に少なくなった。

 何度も盾で攻撃を防ぎ、少しでも衝撃を抑えようと体勢を工夫して攻撃を受け流したり、その場で堪えるのではなく、あえて叩き飛ばされて体への衝撃を抑えていく。

 そして、それらを補助する力として、鎧の力は大きい。

 簡単に言えば杖魔法の鎧版と言えるモノ、鎧に魔力を流している間は、身体能力強化の魔法が掛かり、鎧自体の強度も増す事ができる。


---[01]---


 その力を使う場合は常に自身の魔力を供給する必要があるため、継続力は高くはないけれど、それでも使い所を見極めれば、魔力の消費を抑えられるし、とても強力な力だ。

 これがあるからこそ大型の魔物や魔人とも戦える。

 鎧がある事、それが当たり前になっていた事もあって、その偉大さに感服する次第だ。

 今使っている鎧自体は普段使用しているモノとは違うけど、手入れが行き届いているおかげか、戦いに支障はない。

 でも相手は、ドラゴンという想定の範囲外の相手であり、今の装備であの鱗と甲殻を越えて、その身に傷を負わせる事が出来ずにいた。

 ドラゴンと対峙していると必然的に目に入ってくるモノ、胸に突き刺さった直剣…、それと同等の火力を出す必要があるけれど、今の私にはそれを実行する手段はない。


---[02]---


 私を仕留めようと飛び込んでくる巨体を避け、どこか傷を負わせられる場所はないかと剣を振るう。

 ガンガンとドラゴンの代わりに、攻撃が効いていない事を主張するかのように、空しく剣の弾かれる音が響く。

 翼の付け根、翼膜、膝の裏、比較的防御力の薄いであろう箇所、鱗や甲殻を巡らせる事が出来ずに守りにくい場所、剣の届く場所を積極的に狙う。

 放たれる火球を盾で軌道を逸らせるように叩き、ソレが自分の横を通り過ぎて行く中、ドラゴンが次の攻撃に移る前に、後ろへ回り込むと全力で斬り込んだ。

 鱗のある部分は当然剣を弾き、膝裏には剣を突き刺したが、思うように刃が通らず傷は浅い。

 そこへ打ち付けられるように尻尾が振り下ろされ、転がりつつ避けると、立ち上がるというよりしゃがんだ状態から、翼に噛みつく勢いで跳び、その力と合わせて全力で剣を振るうと、その翼膜を斬る事が出来た。


---[03]---


 他の箇所とは明らかに違う。

 硬いというのに変わりはないけれど、刃は通り、翼膜が一気に斬り裂かれた。

 その時に聞こえたドラゴンの咆哮は、悲鳴にも似て耳に残る。

 それでもドラゴンの攻撃姿勢は揺るがない。

 私の着地した瞬間を狙い、その大きく開かれた口がこちらに迫ってきていた。

 避ける事は出来ず、とっさに盾でその口が私を噛み砕くのを食い止めるが、魔力を込めて強度を増した盾が歪み、聞いた事のない音を鳴らす。

 そして、ドラゴンは盾越しに私に噛みつくのをやめたのか、これ以上噛む力が強くなる事はなく、今度は盾ごと私は持ち上げられる。

 当然、体格差的にもその力に抗う事は出来ず、何をするかわからないからと盾を外そうとしたが、それが間に合う事はなかった。


---[04]---


 勢いよく私を持ち上げたドラゴンは、その長い首をしならせて私を振り回す。

 上下左右と振り回され、盾に固定されている左腕が悲鳴を上げ、腕に負荷をかけるという意味ではかなり強烈な時間だ…、最終的には盾と腕とを固定するバンドが壊れ、私の体は宙に放り出された。

 長いとは言えない時間だったけど、左腕を使えなくするには十分。

 鎧の肉体強化のおかげでそれだけで済んだけれど、それが無かったらと思うとゾッとする。

 腕が引き千切られていたとしても驚かないだろう。

 勢いよく放り出され、腕の痛みに耐えつつ空中で体を捻り、地面へ激突するという最悪な事態は避けられたけど、それでも勢いは殺しきれずに、地面を何度も転がる結果になった。

 すぐに立ち上がる私に苛立ちでも覚えたのか、何度目かわからないドラゴンの咆哮が空気を震わす。


---[05]---


 そしてさっきまでと雰囲気が違う事に私は気付いた。

 ドラゴンの胸が赤く光り、次第に口の方へと移動していく。

 口からは炎が漏れて、それは明らかにさっきまでの火球を放つ動作とも違った。

 これはマズい…。

 そう直感して動こうとした矢先、もはや眩い光にも見える炎の一閃が、私の視界を横切る。

 一閃はドラゴンの右肩付近を貫通し、大穴を開け、それだけでとどまらずに周囲の鱗を剥がし、肉を焼き、右翼の付け根を吹き飛ばして大きな片翼を地面に落とし、首元も半分を消し飛ばした。

 火を吐くドラゴンは火に強い…、その常識をさらに上の力で、無理矢理ねじ伏せたかのような強烈な一撃。


---[06]---


 さすがのドラゴンも今の攻撃は予想外だったと思う。

 その場に倒れた黒い巨体をしり目に、攻撃が放たれた方に視線を送れば、右腕から湯気のようなモノをたちこませながら立つサグエの姿があった。

 この位置からでは彼の状態を正確に把握する事は出来ないけれど、今の攻撃、魔法からして無理をしたに違いない。

 私はドラゴンに注意を向けつつ、サグエの方へと走っていく。

 あんな状態、右半身の一部が吹き飛ばされて生きていられるような生物はいないと思いたいけれど、なぜかまだ戦いは終わっていないという考えが拭えない。

 そしてあと少しで彼の所まで行けるという時、寒気…悪寒にも似た感覚は私を襲う。

 とっさにドラゴンの方へと視線を向けると、何か光るモノが見えた。


---[07]---


 人間で言うと心臓に当たる部分、でもそれが見間違いなのかどうか、確認する前に倒れた黒い体が動き出した。

 あり得ないと思う反面、予感が当たって、その現象に納得してしまっている自分がいる。

 何とかつながっている首をぶらぶらと揺らしながら、その巨体は立ち上がるのと同時に、無くなった部分の傷口が動き出し、だんだんと元の形へと戻っていった。

 それもまた信じられない光景だ。

 その現象は、もはや生命力云々の話を越えている。

 再生能力が優れているという次元の話でもない。

 あれでは攻撃が通っていたとしても、それ自体が無意味だ。

 これで相手を単に傷つけるだけでは意味がない事が確定、突き刺さっていた直剣を見た時から可能性としてあったモノ、改めてその事実を突きつけられると怖気づきそうになる。


---[08]---


 だって明らかに常識を逸脱した存在だから…。

 怖くて当然、でもそれで逃げる…撤退するなんて選択肢はない。

 あの戦闘能力と再生能力、普段どんな性格なのかわからないけれど、あの牙が他の人里に向けられた時、犠牲を出す前に対処するのは無理だろう。

 書物を読んだ限り、ドラゴンは人間と同等かそれ以上の知能を有していると記憶している。

 でも目の前のアレが書物のそれに当てはまるかどうかと言えば、答えは否だ。

 その在り方は魔物魔人のそれと同じ。

 ならばやる事は1つ。

 討てる時に討つのみ、ただ逃げて被害を増やすぐらいなら、自身の命を犠牲にしてでも相打って見せる。


---[09]---


 完全にその体を再生させたドラゴンは、その原因、自身に強烈な一撃を与えた張本人に狙いを定める。

 しかし、その張本人たるサグエは攻撃の反動からか、その場で膝を付いていた。

 あれでは逃げる事はもちろん、ドラゴンからの攻撃を防御する事もままならないだろう。

 私は彼の方へ向かう足の止め、方向を変えてドラゴンに向かって走り出す。

 剣を鞘へ入れると、投げナイフを抜いて、全力で敵に向かって投げつけた。



「・・・」

 意識ははっきりしている。

 ここまで魔力をため込んで魔法を撃つのは初めてだ。


---[10]---


 加減もするつもりもなかったから、とにかく全力で撃っては見たが、それなのにあのドラゴンは、また平気な顔をして動き出す始末。

 そして俺はと言えば、右手が火傷なんて比じゃない重症具合ときた。

 まるで自分の手を焼肉にして食べる勢いで臭う。

 正直吐き気のする臭いだ。

 ただでさえ環境やら精神状態やらで吐いてもおかしくないのに、それでいて自分の手の焼ける臭いなんて嗅いでると、嘔吐どころか血でも吐きそうになる。

 それでも吐かずにいられるのは、敵がいるからこそ、生存本能とか…苛立ちとか…、とにかく意思の力的なモノが大きく影響しているんだろう。

 一度は俺に狙いをつけたドラゴンは、譲さんの挑発に乗って彼女と戦っている。

 だがその譲さんは、攻撃する事は一切せずに、避ける事に専念した状態だ。


---[11]---


『サグエさん!』

 そんな彼女が大声を上げる。

 何時までも動けずにいる俺への怒りか、当たり前だとも思える想像が頭に浮かぶが、彼女の放った言葉は俺の予想とは違うモノだった。

『さっきの魔法! もう一度撃てますか!?』

 攻撃をする必要が無いからなのか、よくもまぁ敵の攻撃を避けながらこちらに話しかけられるものだ。

『このドラゴンの胸! 心臓部分にあの魔法を!』

 俺が気付けなかった何か、それを彼女が気付けた…、そういう事か?

 正直、俺のあのドラゴンをぶっ倒す算段…方法…考えはもう尽きている。

 この攻撃で倒せないんだったら、俺にあの敵を倒す事は出来ない、だから絶対に仕留める…、そういう意気込み…気合で撃ったアレが俺の全力だ。


---[12]---


 他に何か手があるのなら拒否する気はないし、そもそもあの問いには俺の拒否権はないだろう。

 逃げる事をせずドラゴンと対峙している以上、譲さんも覚悟は決まっている。

 彼女の問いは命令、絶対にやって成功させろっていう命令だ。

 真意が違っても、そうであってくれた方がマシ、自分に活を入れられる、とっくに逃げ道なんてなくなった状況でさらに自分を追い込んで、最後の最後まで、搾りかすまで残さず出し尽くす。

「少しの間持ちこたえろ!」


 魔法を使うには魔力が必要だ。

 そしてその魔力には属性が存在する。

 「火」「風」「土」「水」「光」「影」、そして「無」、全部で7種存在し、人間は前者の6つの中のどれか1つ魔力の属性を有し、草花や土や水は決まった魔力を有する。


---[13]---


 そして空気中にある魔力、今この空間を埋め尽くしている魔力が、後者で最後の1つ「無」の魔力だ。

 発声魔法とか…血制魔法とか…、魔法の種類や扱い方によって異なるが、今言った2つの魔法は自分の持つ魔力と無の魔力を合わせて発動させるモノ。

 単純に魔法の威力、大きさ、効果を上げるならそれだけ魔力を多く集めればいい。

 自分の魔力の割合が多ければ多いだけ魔法は扱いやすくなり、逆は難しくなる。

 さっきの魔法は至極単純、大量に集めた魔力を相手に向かって撃っただけだ。

 単純だけど、単純だからこそ、余計な事を考えずにただ威力を上げる事だけに集中できた。

「…ヒノ…カムイノミ…グロー…ザメレン…マグシクラフト…カラ…。…ヒノ…カムイノミ…グロー…ザメレン…マグシクラフト…カラ…」


---[14]---


 発声魔法でひたすら周囲の魔力を掻き集め、血制魔法でその魔力を操る。

 威力を上げるために魔力を集めれば集めるだけ、必然的に自分の魔力割合は低くなり、それを少しでも扱えるよう俺は精神を集中した。

 魔法使いにとって一番魔法を扱いやすくする方法は、自分に合った魔法を使う事ではなく、自分の魔力を沢山使う事ともう1つ、自分の魔力の属性と同じ属性を持つ魔力を使う事だ。

 自分の魔力の割合が多ければ多いだけ、魔法が扱いやすくなるのと同じ、魔法にする魔力がどれだけ自分の色になっているか…。

 俺の魔力属性は「火」、掻き集めた無の魔力を火の魔力に変えてしまえば、俺の魔力でなくても火の魔力としての扱いやすさが生まれる。

 だから俺は集めた魔力を火属性に変えた。

 変えて変えて、変え続けた。


---[15]---


 そして目に見える形でそれは出来上がる。

 魔法に集中し過ぎてるせいで、痛みも感覚も、何もかも忘れたその右手の平に現れたのは、手の平程の大きさの眩い光を放つ球体。

 魔法と言っても、これは魔法と言うにはお粗末過ぎる代物だ。

 火の魔力をただまとめ…凝縮できるだけしただけの圧縮体、火の塊、それらしい事を言うなら「手の平に収まる太陽」といった所。

 それに今のこの環境、魔力が有り余っているからこそできる力押しのゴリ押しだ。

 相手をぶっ飛ばす事だけを考えて作ったソレは、それ以外にどういう影響を及ぼすかは考慮していない。

 その結果が今の右手だ。

 痛みとかはもうわからないから置いとくとして、少なくとも握りこぶしを作れなくなっている程度には重症らしい。


---[16]---


 膝を付いた状態で、立ち上がろうにも今の状態を維持するのでやっとな程だ。

ギロリッ…。

 その時、譲さんと対峙しているドラゴンと目が合う。

 当然と言えば当然だ。

 さっきは気に止めていなかったモノが、自分の体に重い一撃を与えるとわかり、それと同じモノが出来上がった事を感じ取った…、動く理由には十分だろう。

 自分の邪魔をする輩を振り払わんとその長い尻尾を勢いよく振り回し、最後の一手でその大きな翼を羽ばたかす、それが起こした風は譲さんを自分から引き離した。

 そして俺との距離を詰める事をしないドラゴンに変化が現れる。

 胸が赤く光り、それが口へと移動していった。

 さっきも見たような…そんな気がする…。


---[17]---


 ドラゴンを攻撃する事に必死で、意識をその変化に向ける余裕がほとんどなく、警戒すらしなかったが、今はさっきよりも余裕があり、その変化に意識を向けられた。

 といっても、今の俺は別の意味で、だから何だ…という状況だ。

 逃げようにも立ち上がれないし、魔法を使おうにも攻撃用に力を使い過ぎて防御に回す余裕はない。

 だが、俺の状況を分かっていたのかいないのか…、ドラゴンがこちらに何か仕掛けてくる直前、譲さんが俺とドラゴンの間に割って入る。

 その手には歪んだ盾を持ち、左手が使えないのか、今までとは違って右手でそれを持っていた。

 背中を向けていた俺の方へ軽く視線を送り、彼女は頷く。


---[18]---


 言葉はなかったが、相手の心配は全て消えて、自分の事だけに集中できる程の説得力、信頼にも似た何かがそこにはあった。

 ドラゴンがその大口をこちらに向けた瞬間。

 流木でせき止められていた川が一気に流れ始めるかの如く、その大口から大量の炎が溢れ出し、飛散せず一直線にこちらへ飛んできた。

 それは俺が今から撃とうとしている魔法より威力は落ちるものの、人間を屠るには十分な火力、何の対策も無ければ一瞬にしてその肉を丸焦げにしかねないモノ、一瞬で俺と譲さんを焼く事の出来る獄炎だ。

 だが、そうはならなかった。

 炎は巨大な壁にでもぶつかったかのように、俺たちを避けて四散していく。

 当然、そこに大きな壁なんてモノはない。


---[19]---


 ドラゴンより放たれたソレを防いだのは、譲さん、アリエス・カヴリエーレの、壊れて歪んだ盾だった。

 しかもそれだけじゃない。

 何らかの魔法が発動しているのか、本来の盾よりも広い範囲で炎の流れを阻み、こちらに炎が飛んでくる事を完全に防いでいた。

 まるで、巨人の大盾で守られているかのような安心感が、そこにはある。

 ドラゴンの攻撃を防げるという結果を見せられ、倒せるかどうかわからないけどやるしかない存在だった相手が、俺たちならあいつを倒す事ができるかもしれないという自信につながった。

 そして、ドラゴンが炎を吐き出しつくした時、俺は叫んだ。

「避けろッ!」

 そのまま魔法を放てば当然譲さんに当たる。


---[20]---


 かといって今が最善の好機、時間が惜しい。

 伏せて魔法の線道を作るでもいいが、それじゃあ魔法を避けても、その余波で丸焦げだ。

 譲さんも俺の意図に気付いてか、素早く横に避け、それが完了するかどうかの瞬間に俺は魔法を放った。

 音はなく、ただただ眩い光だけが俺の視界を奪う。

 放つ前の一瞬、手の平の上にある魔法の球を相手に向けて、後はこの線上を吹き飛ばせと念じた。

 今の俺には、この火力を出すだけで精いっぱい、放たれた魔法はただ一直線に飛んでいくのみだ。

 その攻撃が絶対にズレない様に左手で右手を掴み、グシャッという不快としか言いようのない感触を受け入れ、しっかりと固定する。


---[21]---


 1発目よりも調整、コントロールが上手くいかなかったのか、焼肉どころか炭と化すそれしか視界に入らない。

 当たったかどうか、見る事は出来ないが、この瞬間のやるべき事を、俺は果たした。



 再び放たれた一閃、攻撃のみに特化したソレは、攻撃時に生まれた隙を突き、ドラゴンの左胸に直撃する。

 その黒い左上半身は吹き飛び、それは姿を現した。

 さっきも攻撃で吹き飛ばされた体の一部からはみ出て見えていたモノ。

 その心臓があるだろう場所に、それ、何か光る人の頭ほどの水晶のようなモノが見えた。


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