天窓に潜むもの

作者 アンディ・アンダーソン

8

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★★★ Excellent!!!

寝付きの悪い夜は誰にでもあるもので、だからこそ原因の分からない音は恐怖を想像力が掻き立て、それがまた恐ろしくもなります。
眠るということも自分の連続性がなくなるということと同義であり、虚ろいゆく意識がなくなっていくのもまた、静かな恐怖を感じさせます。

★★ Very Good!!

不気味という言葉を体現したかのような短編。リアルスティックな生活感の中に纒わり付く恐怖。迫る訳でも陥れる訳でもなく、奇妙さは彼の心にただ寄り添う。
言い知れぬ恐怖に怯える『彼』が見るものとは...?


最後のオチはリドルストーリーっぽくて好みでした。ただそこに至るまでの過程が丁寧なだけに、唐突に真実ごと闇の中に突き落とされて有耶無耶にされたという感想がないわけでもなく...。
前述した生活感の描写。彼があくまでも物言わぬ観測者である為に感情移入や視点移入(果たしてそんな言葉があるのだろうか)が非常に楽で、スッと彼の感情や視点が文章を通じて頭に入ってくる。内容に反して、彼の生活描写が現実とかけ離れ過ぎていないので絶妙なバランスで奇妙が演出されているのも一つのポイントだと思います。
続編あるいは作者様の新たな小説が投稿されるのが今から待ち遠しいです。