第5話 意識高い人と意識高い系
両者の違いについてはあちこちでいろいろ主張されている。自分のためにやっているか他人の評価を気にしているだけか。黙々と努力するか良く見せるためにアピールしているだけか。などなど。
私が思うに、意識が高い人というのは総じてストイックな面がある。理想を実現すべく自分を投げ打って他人のために、組織のために、国のために行動する人もいる。明治維新に貢献した偉人たちが良い例だろう。海外の先進性に触れてこのままじゃ日本国はダメだというわけで、命と引き換えに国を変えようとした者も数多くいた。
意識高い系は自分本位で行動する。そして他人や自分の国を遅れていると見下す傾向がある。実際はちょっと海外のことを聞きかじって「海外では云々それに比べて日本は云々」とSNSに書くだけ。遅れている日本や他人を変えるための具体的行動や結果に結びつかずせいぜいリツイートと「いいね!」を稼ぐぐらいのことしかしていない。
明治維新の偉人とまでとはいかなくても、せめて自分の周りの人間を変えていくことからやった方が遥かに生産的だと思うのだが、結局は自分の評価を高めることしか考えてないので他人を動かすことができない。これが意識高い系が嫌われる理由の一つだろう。
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