第3話 出張
三日間ほど仕事で遠出していた。業務時間が変則的だった上、新幹線と在来線の乗り継ぎが意外としんどくて移動だけでもかなりの体力を削られてしまった。
それでも他の事業所の方々と触れ合うことでタメになることが多くあった。出張はいろんな方々の考えを知ることにわって、自分自身が井の中の蛙になることを防ぐことができる良い機会である。
もっとも、一番の効能は「こちらに流れてきていない情報を知り得る」ことがあるという点だ。これは自分だけでなく他の事業所もそうだが、どういうわけか重要な情報が現場に降りてこないことがよくある。それを出張先で他の事業所の方からふと耳に入れることが今までに何度もあった。逆にこちらの情報を出して驚かれることもあった。要は出張先が情報交換の場になっているのである。
そして出張先が開く飲み会の場ともなると、人事面の情報交換がメインになる。某が昇進するとか異動するとか。某は仕事はできるのに某は言うことを聞かないとか。陰口じみて嫌う人もいるだろうが、某と一緒に仕事するとなった場合に事前情報を知っているのと知らないのとではやりやすさが違ってくるものである。酒で酔っていてもそういう情報はちゃんと覚えるようにしている。
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