第270話使命

この後、俺たちは来た道を引き返し、宿泊してるホテルへと戻った。


バスに乗り遅れるのではないかとひやひやしたが、杞憂に終わって良かったよ。


長距離移動の疲れもあり、俺たちはすぐにベッドに入った。


幸運にもどの女の子も俺の部屋に来なかったが。


もう一泊だけして、俺たちは帰路についた。


「ウチはもうちょいいたいんやけどなあ」


という感じでサラさんはしぶっていたが。


「もうそろそろ戻らないといけないんだよ」


宿泊したホテルをながめ、俺はつぶやいた。


短期間ではあるが、思い出がつまった建物である。


少しだけど思い入れもできた。


「俺には俺の使命があるし」


基地に戻って、魔法の訓練を行う。


世間にとっての非日常こそが、俺にとっての日常だ。


この最高のメンバーとともに。

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