第267話密です

こうして俺たちはハーレムを目指すため、全員で鐘を鳴らすことになった。


人数が足りないような気もするが、いないほうが悪いのだろう。


よく考えたら目の前の海は太平洋だから、その向こう側にいるのか。


「じゃあ、みんなくっついて」


できる限り、感情が出ないように気を付けた。


美少女と密になるのって、サイコーです。


「じゃあ、ボクが手を貰おうか」


英国の魔女が左腕を絡んできた。


柔らかいふくらみが当たっているが、できる限り平静を維持しよう。


「ではわたくしは背中にしましょう」


マイシスターは大胆にも、後ろから抱き着いてきた。


当然、小さいけど存在しているふくらみが押し付けられるわけで。


「ずいぶんと密着しているなあ」


気にしたら負けなのだよ。


「ほら、よしかもやってくれや」


「私はくっつきませんけどね」


我が婚約者は、右肩あたりを触った。


この時点で結構密です。


「ウチは足にしとくわ」


ふざけているのか、サラさんはかがんで俺の足に腕を伸ばした。


「あとはサーシャちゃんだけやで」


楽しそうな声でサラさんが言う。


「もう人数が多いし、サーシャはくっついたりしないで、一緒に鐘をならせばいいんじゃないの?」


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