第256話撮影

しばらくの間海を眺めていた俺たちであるが、本来の目的はそんなことではなかった。


ここに来た記念ということで、写真を撮ろう。


「私はそのアニメを知らないんだが」


「わたくしもです」


「私はサラから少し聞いただけですね」


当然であるが、非オタメンバーはアニメについてよく分かっていない。


とりあえず砂浜に立って、並んでもらった。


「うーん、銀髪のキャラなんて存在しないし、先輩にロリ担当もいなかったと思う。イメージが崩れるなあ」


「たしか、一人称がボクのキャラもいなかったぞ」


どうやら、英国産の美少女は、このアニメについて多少は知っているらしい。


いつものことだが、変なことに詳しいなあ。


「確かにね。でも金髪キャラもいたりするし、それでいいと思う」


笑顔でこんなことを言う。


何枚かの撮影を終え、俺たちは海岸を後にしたのであった。


ホント、来てよかったと思う。

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