第143話挑戦

「火薬ですか?」


「ええ、火薬は偉大な発明です。歴史も証明している」


「そうですかね?」


意味が分からない。


「しかし、このごろは低く評価されている気がします。他ならぬ君の仲間のせいで」


「俺の?」


「はい、だーれも火薬を使いませんよね?」


「そうかな?」


と思って考えてみたが、確かにそうだ。


サーシャは爆発こそ使うが、熱量操作で集めている。


オリヴィアはレーザーだし、桜子だってレールガン。


「心当たりはありましたか?」


「はい、思い当たるところばかりでした」


魔女っていうより、SFみたいな連中です。


「ですから、今から盛り上げて火薬の力を見せつけてあげましょう」


こうして、俺と先輩の挑戦が始まった。


今回もだけど、変なものに巻き込まれる。

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