第113話迫害

「どんなです?」


一応、魔法の勉強はしてるが、そこまでは知らないから教官に聞いてみる。


「簡単に言えば、迫害の歴史だ。移民してきた白人により、現地人は苦しめられたからな」


「らしいですね」


土地を奪ったり、ガラス玉を宝石に見立ててだましたり。


白人はいろいろやったりしたと聞く。


「そのときに、現地民による抵抗運動が起きた。アメリカ大陸にいた魔女を中心にな」


しかし、白人は銃により抵抗を沈めた。


「魔女は魔法を使えば強いが、相手との数が違いすぎる。そもそも、魔女が望むのは白人を攻撃することではなく、自分達の平穏な日々だ」


「なるほど」


「悪魔の手先と思われて追われるぐらいなら、人知れず荒野や森林の中で過ごす方がましであったらしいな」


「そのせいで、政府や軍と仲が悪いのですか」


「ああ、魔女たちもアメリカ国民になるのだが、仲間意識はうすいらしい」


「分かりました」


少し前まで、自分達を追いかけてきた奴らと、仲良くしたくないもの。


「だから、その一族は軍や政府に技術提供をしたりはしなかった。少し前まではな」


「何があったんですか?」


「その一族は混血なのだ。ヨーロッパから逃げてきた魔女の一族の血が入ってる」


「はあ」


話が読めない。


「そのため、白人的な外観を持つ魔女も存在する。その結果なのだ」


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