第112話襲撃
「こんな時に来日とは」
教官に呼び出されたとき、何事かと思った。
怒られるかと思ってびくびくしていたが、そうではなくてほっとする。
だが、それ以上の問題なのかもしれない。
「アメリカは何を考えてるんでしょう?」
いきなり来た、米軍所属の魔女からの連絡。
何故か日本にやってくるらしい。
というより、俺がいる基地にだ。
「しかも、大きな荷物を抱えて」
来ると言っても、旅客機ではない。
空路を確保し、軍用の輸送機を使ってだ。
当然、費用と手間がかかっている。
お目付け係なのか、彼女の副官も同行するとか。
「まあ、お前を見る意味はあるだろうな」
「俺、そんなに有名ですか?」
「とびっきりのイレギュラーだ」
男なのに、マナ量がとても多い。
教官はそう付け加える。
「そうでした」
ある意味、魔女よりよっぽど珍しい俺。
「しかし、それだけでやってくるのでしょうか?」
そうさせる何かがあるかもしれないけど、俺ってそんなに役に立つのか?
「関係があるかは分からないが、アメリカは込み合った事情なのだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます