第64話彼女たちの旅立ち
というわけで、今は駅のホームにいる。
「サンインか。地図で見てみたら結構遠いね」
今も稼働中の電車を待っている、ボクとサーシャ。
ちなみに、ボクたちの居る場所はカントウっていうらしい。
「だが、世界の果てにいるわけではない。すぐに会えるさ」
「うん。愛する旦那にもうじき会える」
自分のことを心配してやって来たボクに驚き、一樹は自分のキモチに気が付く。
「オリヴィア、お前が一番だよ」
そう言いながらボクに迫る一樹。
驚きながらも、ボクはそれをを受ける。
「電車が来るようだ。乗る準備をしろ」
「あ、ああ。そうだね」
サーシャに言われて、妄想の世界から現実に戻る。
「今度は、どんな女が相手なのだろうな?」
「うん。きっと、すごくめんどくさい相手なんだろうね」
「同意する」
そんなやり取りをしながら、ボクたちは停車した電車に乗り込んだ。
彼のもとを目指して。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます