日誌一日目 それはそれとして…
「んで…200年経った今はヘルアースとも交流をかなり深め 現在は新しい国連としても認定されている…と」
「まぁ、そうだな…」
クラックを間に挟み 秋山の横で藤田がパンフレット [アースとヘルアースのこれまで]を流し読みしている
ぼけーっとパンフレットを両手で上に掲げながら 子供のようである
「んでもあれっスよねぇ…よくここまで平和になったもんですよね」
「最初にお互いの事を敵と認識しちまったのが悪いだろうな…一番は時間による風化だ」
「確かに…」
藤田はパンフレットを椅子と尻の間に隠すように挟んだ。
そう…世界はとても平和になった…いや、平和に戻った といった方がいいかもしれない
今ではヘルアースの民 異人との交流も深まり今では観光客がクラックを通じて
地球を行き来している現状が続く…平和その物だ
二人の胸部に固定された無線機が震え 声が響く
『ぁー…E6番ゲート、こちらHE6番ゲート そちらに2名 通過する、情報を送るので
情報一致を確認してくれ』
「了解した」
「了解っス~」
二人はほぼ同時に立ちあがり腕に付けられた機械に触れる
「へぁっ…女性さんじゃないっスか!」
「いいか、黙って確認だけしろよ この前ジロジロみて厳重注意されたばかりだろ…」
「わかってますよ…ただ怪しいものとか…もってないとか…ね?」
「………」
そうこうしているうちに亀裂は淡い光を帯び 中心部から人影が見えてくる
「「ようこそ、アースへ」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます