4 夜

その行為に何の意味があったのだろうか。


気づけば暗くなった部屋

もうタオルケットだと寒いね

温もりをちょうだい

好きだな、この暗い匂い

布団が気持ちいい

ねむりすぎて頭がいたいね

お腹も空いてきた


そんなに優しく撫でないで

髪も絡まった

そんな近くで笑ったら

顔が見れないでしょ

唇が柔らかい

行かないで

手が暖かい


聞いていいかな

聞けないね

気づいてほしい

やっぱり気づかないで

許した意味に勘付かないで


きっと交わらないから

このままでいい

行かないで

抑えられない気持ちが浮いた


浮いたままでいるのかな

それとも他に向かうのかな

それすらわからなくて自分が怖いね

でもできることなら


忘れられない

夢かな夢なのかなって

わかってるよ、辛いね

夢の方がいいのかな


手が匂いが唇が声が

耳元の声が

声が忘れられない


次は

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