23話 渦巻き星(ルノ)

 目を開けたらそこは、真空の宇宙。

 その飛翔は、現実の空を飛ぶときのように爽快だった。

 僕とアル。おかっぱの少女と猫。そしてテル・シング。

 僕らは手を繋いで翔んだ。

 摩訶不思議な、0と1の世界の中を――



 おびただしい星がまたたく中に、半透明の大きな円盤が浮かんでいる。

 よく見るとそれは、銀河のように渦巻く細かな結晶だ。ひと粒ひと粒がほのかに桃色や黄緑に色づき、きらきらまぶしい。どことなく形が四角くくて人工的なのは、0と1だけの波で造りあげたものだからだ。


「テル・シング、ここだ。たぶん同じものが君にも見えていると思う」


 繋がった僕らの手を引くシングの孫の速度は、流星のごとし。危うくここを通り過ぎそうになったので、僕は待ってくれとブレーキをかけた。


「え? なんだこれ? すっげえ細かい渦巻きの皿?」

「網をいじれないかとアルと試したときに造った基地サーバーだ。僕らが今乗っている星船の操舵器システムの中に置いている。これをいじってくれ」

「お、好きに改造していいんだな?」


 僕らは渦巻く星屑の皿の上に降り立った。現実とはまったくちがう姿で。

 僕と手を繋いでいるアルは、まっしろなワンピースを着ている。そのすそは水晶のような四角い結晶の集積物でできていて、白い足が透けて見える。 

 アルが手を繋いでいる黒髪おかっぱ少女のパジャマも同じだ。袖や裾を見ると、その服は無数の四角い結晶をかき集めてできたものだということがわかる。

 少女が抱っこしている猫もしかりで、その毛はまるで輝く砂塵をかためたよう。四角い宝石をびっしり埋めこんだ猫のアクセサリのごとしだ。

 おのおのが自身の姿をイメージして作り上げた虚像だが、もしかすると魂そのものの姿かもしれない。僕を見るアルがくすくす笑う。機霊の姿、すなわち生前の少年の姿を構成したはずなのに、なぜか耳が白い猫耳だからだ。


「だいぶ、猫になじんできてるのね」


 全然意識していなかったのに、まさか人外もどきになろうとは。こんな体たらくの僕に対して、シングの孫の神々しさときたら……。

 

「わあここ、結構広いじゃん」


 しゃきんしゃきん。

 基地サーバーに降り立ったテル・シングから、異様な音がする。ちりちり四角い結晶が飛び散るゴーグルと革ジャン姿になっているのだが、その背にはなんと翼が生えている。その翼は羽毛でも光体でもなく、関節部分があらわになった、白金の金属製のもの。まるっきり勇壮な機貴人だ。


「アホウドリサイズ? その翼どこかで……」

「あ? ああ、これから飛ぶぜ! って思ったら、なんでかこうなった」


 アホウドリサイズの機霊翼を見て赤毛のリアルロッテを思い出したが、しかし翼の形はあいつのミケル・ラ・アンジェロとは全然ちがう。この翼の形、どこかで……


「きれいな翼ね。盤古船の幻像で見た機霊にそっくり」


 アルの言葉に僕はああそいつかと思いだした。


「東華帝君か。うん、そっくりだ」


 その名を口にしたとたん、テル・シングの姿がざわわと揺れた。


「あ……そっか。そうだよな。この翼、あいつのだ」


 しばしの間、シングの孫はまじまじと、自分の背中から生える輝く金属翼を眺めて。それからぽつりとつぶやいた。


「俺……あいつと一緒に来たかったんだと思う」


 砂漠で倒れたテル・シングは、紫色の機霊石のほかに焼け焦げた機霊基盤を持っていた。あいつというのは、その機霊のことを指すらしい。

 その名は東華帝君。僕らが幻像で見たものは、本当に実在する機霊だったようだ。 


「帝君は俺の父ちゃんの機霊だったらしいんだけど、すごい奴だよ。ずいぶん俺を助けてくれたし、勇敢にも巨神を自爆させた。俺……あいつのこと絶対忘れない」


 テル・シングの顔が一瞬哀しみに染まる。だがその暗く沈んだ闇を、彼はおのが頬をばしりと叩いて打ち払った。落ち込んでいる場合ではないと、自分に言い聞かせるように。

 

「えっと! ここは基地! ってことはこいつでいろんなところに接続したらいいんだよな?」


 渦巻く光の粒に注意を向ける機霊少年に、僕はそうだと返した。

 シングを援護したい。

 その気持ちを具現したくて、テル・シングを迎えに行っている間に、どうにかできないかとやってみた結果がこれだ。

 基地の攻撃力はそこそこで、一般レベルの板のセキュリティはなんなく破れる。だが島都市コロニアの大国レベルのシステムを相手にするとなると。


「セキュリティ隊の迎撃がきつすぎる。僕ら二人の処理能力では追いつかない」

「だよなあ、ただ情報とるながめるだけならなんとかなるだろうけど、マジでやりあうとなると……」


 勇壮な翼をしゃりんと鳴らしながら、テル・シングがあたりを見回す。

 ここはあたかも真空の宇宙そのもの。四方八方できらめく星々のほとんどはここと同じ。渦巻く細やかな0と1の集積体で、そこから幾本も糸のような半透明の光線が伸び、他の星々と繋がっている。よく見れば暗い空はどこもかしこも、星々が伸ばして絡み合う、光の網だらけだ。

 

「このあたりの空間はすべて、ファング帝国のシステムだ。僕らが乗っている星船は、緑のバイリー将軍が貸してくれたもの。すなわちかの帝国の軍船だからな。そしてこの銀河宇宙はほぼ、閉じられている」

「外からステルスしてるってことか」

「そうだ。ゆえにここでどんなに暴れようが、他の国々や網システムに影響を及ぼすことはほとんどないだろう」

「おじいちゃんがいるところは、どこなの?」


 猫を抱くおかっぱ少女が心配げに聞いてくる。 必要最小限で歪曲した情報のみ流しているファング帝国の銀河。その規模は広大だ。しかも非常に複雑で、星たちは互いに糸を出して繋がり合い、支え合っている。この糸をたどれば、目指すところにいけそうな気がしないでもないのだが。

 

「一番分厚い壁の向こうにある月の都だ。数時間前、目標と思しきところで大規模な爆発が起きてから、帝国の全システムが緊急モードになっている。中央が閉じられた」


 ここはいわば大銀河の外れ。

 爆発が起きたとおぼしきところには今、強固な盾が展開されている。女帝の近くにいる星々システムは囲われてしまい、中堅から末端の星々は軒並み、中枢と糸を切られてアクセス制限されている。

 無理に繋げようとすると攻撃を受けてしまう状態だ。

 

「この基地から糸を出して周囲に連結させても、中央とは繋がれない。周りの星星もここと同じ状況に置かれている。末端経由の侵入は不可能だ」


 接続を試みたものの、僕の渦巻き星はあえなく、銀河の中心を守る鉄壁の盾にはじかれた。砕かれないようにするのが精一杯で、近づくことさえ容易ではなかった。それでも……


「それでもどうにか力づくで繋げるしかない。見えない星も洗いざらい探してみたが、中央と繋がっている星がどこにもないんだ」

「了解! 攻城戦だな」


 テル・シングは手をつなぐ僕らを引っ張り、基地の渦巻きの中央へ僕らをいざなった。


「まずここに中央砲塔を建てようぜ。それから周辺にはギザギザカッターみたいのをつけて、高速回転させるんだ」

「砲塔? カッター?」


 にゃあ?


 アルがそっと手を添えるおかっぱ少女の腕の中で、猫が首を傾げた。


「大丈夫だよタマ。簡単さ。自分で自分の格好を作ったみたいにやればいいんだ」


 しゃりんしゃりん。

 テル・シングの背中で、白金の大きな翼が歌うような音をたてた。


「さあ、でっかい城塞を作ろうぜ!」





 ひゅんひゅん、がちがち。

 僕らが作り上げた大天蓋に巨大な隕石が当たる。

 僕とアルだけでは、その勢いある流星ひとつでひどく跳ね飛ばされたけれど。


「わあ、きれいー!」


 ばちりと当たって砕け散る星の火花に、おかっぱ娘が歓声をあげた。

 なんて硬さだろう。

 僕らの基地はいまや前より倍ぐらいの大きさになり、虹色のドームをおごそかに載せている。

 その芯部には、回転軸となる巨大な渦巻きの柱。円周部にもすさまじい勢いで回転するノコギリ刃のような星屑の塊が突き出ていて、なんともぶっそうで色鮮やか。たぶん傍目にはコマのように見えるだろう。

 

『へへへ、簡単簡単! なんていうのほら、砂場で砂の城を作るみたいな?』


 公園の砂場……というものは僕にはよくわからないが、「作業」はあっという間だった。そのざっくりてきとうなテル・シングの雰囲気のおかげだろろう。手を繋いだ僕らが渦巻く星のかけらにふれるやいなや、ちりちり輝く四角い粉塵は僕らが望むものに変化した。僕らの連結思考で瞬時に設計されたシステムプログラムが、あっというまに螺旋の塔を組み上げたのだ。


「すごいよ! すごい! これあたしが造ったの?」

「そうだよ。みんなで造ったから速いし強い!」


 テル・シングがおかっぱ少女の頭を撫でて胸を張る。 

 1たす1たす1たす1たす1。

 いったいどれほどの相乗効果が出ているのか試算したら、とんでもない桁数になっていた。

 僕らの基地はいまや回転する高速船だ。幾重もの分厚い盾をダイアモンドよりも硬い天蓋で割り裂き、襲いくる防御隕石をかわし、砕きながら昇っている。

 はるかかなたの高みに在った銀河の中枢が、みるまに近づいてきた。

 その芯は目がくらむほどまばゆい。

 船が壁にあたり、ぐらりと揺れた。さすがにするりと突破するのは無理か。


「うわ、硬い! それならっ」


 テル・シングの号令で、僕らは渦巻き星の甲板に次々と、ぶっそうなものを作り上げた。

 渦巻く星粒の中央砲塔をぐるりと囲み、四方へ放射する形の自動機銃。上空へ垂直に飛び出す、幾本ものレーザー。

 それから。

 

「やみくもな破壊はやばいからな。うまく操った方が安心安全効率的だ」


 大きな大きな、錬金鍋。

 ぶつぶつつぶやくテル・シングの手から、怪しげな光の玉がどこからともなく出現し、それがほいほいと投入されていく。赤いの青いの黄色いの。色とりどりのあれは、即座に組み上げられた怪めかしいプログラムだ。

 

「アルとアムル、この玉コピーして増殖してくれ。ミミとタマは鍋に玉を入れて混ぜて」


 緑に紫、橙色。僕らは無数の玉を造った。

 コピー。コピー。コピー。僕とアルは何十回となく複製を繰り返し、様々な色合いの玉を鍋に投げ込んだ。おかっぱ少女と猫が、一所懸命それを巨大な鍋に入れてかき混ぜる。

 鍋の中にできあがったのは虹色の液体。テル・シングがミミがもっているかき混ぜ棒に手を添えて、構築コードをつぶやくと。それはみるまに無数の光の玉となり、鍋からふわふわ浮き上がった。


「わあ、ひかり団子。きれい!」

「へへへ、でもすんごくおっそろしいもんだぞ」

 

 テル・シングがコードを唱えながら、棒を杖のように動かす。虹色の玉がぱあっと飛び、機銃塔に装填された。


「テル、魔法使いみたい」

「自動増殖プログラムを入れ込んだ。これを撃ちまくるぜ!」


 渦巻きの主砲と周囲のレーザー砲がぐぐんと伸びた。天蓋を突き抜けたそれらが光を吐き出し、頭上に迫る壁を撃ち抜く。主砲は盾を壊し、レーザー砲は盾の修復を阻む光線を出して穴を維持。

 回転するギザギザが防御隕石をすぱりすぱりと切り裂いて防御。

 渦巻き星が、盾を越えて中心に滑り込む――


「よし! 突破した! 連結アクセス開始!」


 妖しい弾を装填した機銃が四方に火を吹いた。

 その間にも、基地の上は変化し続ける。今度はめきめきと、渦巻く主砲の周りに飛行機の操縦席のようなものが組み上がる。ひとつふたつみっつよっつ……全部で五つ。

 

「みんな席について!」


 テル・シングがしゃりんと翼を鳴らしてアホウドリサイズの翼を収納し、いの一番にその席に飛び入った。

 

「機銃であっちこっちに繋げてるついでに、ウイルス撒いてるから!」


 ふわりふわり。僕らが席につくなり、目の前に透明で大きなスクリーンが立ち上がる。

 複雑怪奇な銀河宇宙帝国システム、その中央部の地図がじわじわ浮き上がってきた。

 ウイルスつきの糸玉が、こことまわりの輝く星々とを繋いだのだ。

 

「アムルノ! 各自のスクリーンに、同じもんが映ってると思うけど――」

「何だその呼び方はっ」


 渦巻く砲塔の向かい側で、テル・シングが笑う。


「だって猫耳少年なんだもん」

「合体させないでどっちかにしろ!」

「えーっ。そいじゃルノ、」


 そこで故意に猫の名前を読んでくるなど小憎らしいが。これは無意識に自分の耳を猫耳にしてしまった僕が悪いのだろう。


「月の観測基地を……じっちゃんを攻撃してるシステムに特製ウイルス弾をぶち込んでくれ。ウイルスが効力を発揮したら、機能停止状態にできる」

「了解! 目標を選別し機銃を発射する!」

「アルも機銃操作を頼む! ミミ、タマ! 駆除隊が出てきた。レーザー砲でディフェンスするぞ!」


 セキュリティシステムらしき鳥のような光体が、渦巻き星めがけて押し寄せてきた。

 女帝の意思を体現するかのように、それは燃え盛る炎の鳥で、がちがちと虹色の天蓋に当ってくる。ウイルスを発する大元の異物を排除しようと必死なのだ。

 

「テル・シング! ウイルスが個々撃破されそうな気がするが」

「大丈夫っ! 増殖スピードを、セキュリティよりはるかに上回るよう設定したから、おいそれとは駆除できないぜ」


 なんて極悪な。防御する側にとっては、うざいことこの上ないウイルスに違いなかろう。

 テル・シングがにやつきながら、おかっぱ少女とレーザー砲の発射スイッチを押しまくる。炎の鳥たちが光線に焼かれてちりちりに砕けていく。

 僕は目の前のスクリーンを注視した。まぶしすぎて真っ白につぶれて見えるエリアがある。画面中央をそことおぼしきところに合わせると。


「アル! 見つけた!」


 ほのかに赤いひとつの星が、まばゆい星々に囲まれている星図が見えた。

 銀色で無機質な星々が、一斉にその赤星ひとつを攻撃している。

 なんとかつぶそうと、赤を白にしようとするかのように、光の爆弾を放射しつづけている……。

 

「間に合ったわね!」


 隣の操縦席で同じ画面を見るアルがホッと息をついた。


「この赤星はきっと月の都の中央管制塔よ。メイさんにちがいないわ。おじいちゃんたち、粘ってるんだわ!」


 赤星は僕らの渦巻き星のように結界を張って周囲からの猛攻撃をしのいでいる。だが耐えるのでいっぱいいっぱいのようで、反撃はまったくできていない。

 月の都で爆発が起きたらしい――

 どこの板でもそう騒がれていたから、もう遅いかもしれないと内心懸念していた。

 だが月の中央管制塔は自爆していなかったようだ。とすると、爆発の正体は女帝側の攻撃だったのだろうか。とにかくも、孤立無援の塔を助けなければ。


「赤星を攻撃する星たちを指定把握した!」 

「機銃、照準設定完了! 発射!」


 無差別攻撃から一転、僕とアルの操作で機銃が月に集まる星たちめがけて糸玉を放つ。


「これでウイルス効果が発現すれば、みんな機能停止になる、のか?」


 星々は多岐に渡る。建物。船や戦車。兵士や官たちがもつ端末。

 テル・シング製凶悪ウイルスはみるまに、そんな星々の輝きを蝕んでいった。あっというまに光量を吸い込んで、黒く固めていく。

 しかし。

 

「う……? アムル、いくつかの星にウイルスがきかないわ。マーカーがつかない」

「搭載セキュリティで駆除されたか。この処理速度……汎用システムじゃない!」


 機霊だ。

 機銃で狙い撃ちにするも、到達した瞬間に糸玉ウイルスが打ち消されてしまう。予想を超える強力な結界を展開しているのだ。

 もしかしたら女帝その人や配下の将軍たちだろうか。テル・シングの凶悪ウイルスをものともしない星々は合わせて二十三。しのいでいる赤星をぐるりと包囲し、すさまじい光を照射している。

 

「嘘だろ?! 機霊システムには食い込めないのか? それなら――」

「テル! 待って!」


 おかっぱ少女が止めるも、白金の翼が伸びてはばたいた。

 テル・シングが僕らの基地から飛び立った。中央の渦巻き塔から虹の天蓋を抜け、まばゆい光が集合するところへ一直線に。


「直接攻撃して各個撃破するつもりか!」

 

 無茶だ。と思ったとたん、操縦席に収まったおかっぱ娘と猫が同時に叫び声を上げた。


「どうした!」

「テルが苦戦してる! ここからアシストしてるけど、あっちの駆除力の方が強い!」

「にゃー!」


 まさか連結した僕らをしのぐとは。もしかして女帝たちの機霊も僕らのように連結しているのか?

 だとしたら。二十以上で数的に圧倒的に勝っている相手には、どうしたって歯が立たない。


「アル! テル・シングを助ける! ここを頼む!」

「アムル!?」


 僕は操縦席から飛び出した。機霊がなくともここでは飛べる。テル・シングのように背中に羽を生やせば――


展開ディストリクト!」

 

 思わず懐かしいコマンドを唱えてしまった。

 自分でも目がくらむほどの光が、背中から出てくる。

 

「ああ、この色……」


 僕はやはりこの色が好きだ。この厳かな色が。

 アル。かつての君の姿を僕は忘れない。永遠に。


「テル・シング、今行く!」


 高みへ。

 もっともっと、高いところへ――。


 そうして僕は。

 0と1の銀河を翔ける星になった。  

 黄金オーロの翼を羽ばたかせて。 


 

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