正社員はどれぐらいいますか?
心身に悪影響が出るほどではないけれど働きづらさを抱える人へ、のシリーズ。
今回は「正社員と非正規社員の構成人数は働きづらさに影響するか?」です。
これは影響する場合が多いのではないでしょうか。
私はどちらも経験がありますが、はっきり言って「自分が正社員なら正社員が多い所」、「自分が非正規社員なら非正規社員が多い所」の方が働きやすいと思います。
なぜなら意識的無意識的に関わらず、「同じ立場の者を仲間と認める」人が多いから、逆に言えば「違う立場の者は仲間と認めない、またはそれどころか敵とみなす」人が意外に多いからです。
あなたが入社した際には、その職場の空気を読むことがまず重要な仕事になります。こちらが正社員、非正規社員どちらとも分け隔てなく接したくとも、直接仕事を教えてくれる社員やそのグループとまずは仲良くしなければなりません。あからさまな悪口に参加する必要はありませんが、往々にして正社員は非正規社員の、非正規は正社員に対して愚痴を言う事が多いので表面上はそこそこ同意するように見せかけ聞き流し、グループ内で外面だけでも仲良くする事がうまくやっていくコツです。
そもそも何故立場の違いで愚痴が多いのかという事は、これは仕事と言うものが地球上に発生してから始まった永遠のテーマでしょう。部下が上司の愚痴を言いその逆もある事と同じ、仕事内容と立場が違うとお互い知らない・わからない事が多いので誤解がどうしても生じてしまうのです。そこに個人の技量(その個人がどれだけ人間的にできている、聖人のような性格なのかどうか)が加わる事でますます相互不理解と言う名の愚痴は発生します。つまり、「立場が違う人間が混在する場所で愚痴の出ない職場は絶対にない」のです。「ウチの職場はなんで人間的マナーができている人が少ないのだろう」と嘆くよりもそう言うものだと割り切っておくと気持ちがラクです。
それを前提にして、正社員と非正規社員の軋轢の原因は大体お互いに対する嫉妬です。非正規社員は正社員の安定した立場、給料が多い事、賞与、多い有休、福利厚生がある事が羨ましい。正社員は、特に派遣社員の場合が多いと思いますが、非正規社員は残業が少なく定時で帰れる、労働組合や社内独自の役員が免除される、会議に出なくて良い、運動会などの社内行事に出席しなくて良い、忘年会も断りやすい等々ひっくるめて何でも「あの人派遣だしねで許される空気がある」、という事が羨ましいのだと思います。
「そんなの正社員(or 非正社員)を選んだ時に分かり切っている事じゃないか。なんで妬むの?ハタ迷惑な!」と思うでしょう。今まさに自分が正社員(非正規社員)で非正規社員(正社員)から意味もなく冷遇されている人はそう感じると思います。大変共感しますが、人間分かっていても妬むものなんですよね。特に人間ができていない場合余計に。
これらを含めてアドバイスです。あなたが正社員の場合、非正規の方にこびへつらえとまでは言いません。言いませんが、非正規の方に接する時は「正社員だから威張ってんなこいつ」と思われないようソフトな態度を心掛けましょう。特に非正規の方が職場の先輩であり、仕事を教えてもらう場合はちょっとした事でも「これだから正社員は態度がでかい」と思われがちです。常に低姿勢で仕事を教えてもらったり助けてもらったら「ありがとうございます」をこまめに言い、あいさつも自分から積極的にしましょう。悪い印象は与えません。
と言うわけで、普段働きづらいと思う場合は、正社員と非正規社員の比率を見るとその理由が見えてきます。そうして自分が正社員(非正規社員)で周りに非正規社員(正社員)が多い場合、立場が違う事を頭に入れておいて相手に気を使うとスムーズにいく事が多いです。
転職する場合は、自分が正社員希望なら正社員比率が高い所、非正規社員希望なら非正規が多いか多少はいる所が働きやすいと思います。
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