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夏日の既往より、冬日の今日へ

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きーたん

おすすめレビュー

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★★★
★12
5人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夷也荊
    1347件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    そこは、常夏の楽園――――ではなかった。

     もっと評価されてもいい作品だと思う。
     常に夏という一風変わった設定の島が舞台のこの作品。そこは常夏の楽園として、観光業が盛んだ。主人公はその島の権力者の家系に生まれた少年である。その島は、神の島でもあった。
     主人公が溺愛する妹。幽霊が見える知人。見え隠れするとある交通事故の記憶。謎が謎を呼び、複雑に絡み合っていく。そこには残酷な事実が隠されていた。神宿る常夏の島は、「常夏の楽園」ではなかった――。
     時間の論理や神の存在など、難しい部分もありましたが、論理が緻密に組み立てられていて、まるで現代ファンタジーなのにミステリーのようでもありました。
     ハイファンタジーよりローファンタジーが好きな方にお勧めの一作です。
     是非、御一読を。

    • 2017年12月10日 10:36