何がしたい?

むにゅむにゅむにゅむにゅ

あまりの触り心地の良さに二度寝をしてしまいそうになる

しかし、起きなければ遅刻してしまう

右手にむにゅむにゅ

左手にむにゅむにゅ

右足にはするっ

左足にはもにゅんもにゅん

それぞれサイズがわかる

右手はミエラ

左手はネネ

右足はミーア

左足はフィール

がそれぞれ抱きついている

とりあえず俺は起こさないように

移動する

起こすと色々な意味でまずい

俺は右手を引き抜こうとする

「んっ…」

ミエラが声を漏らす

(!?!?!?!?)

どこか不味いところでも触ったか…?

まさぐると答えはすぐに見つかった

大きな触り心地の良い2つの肉塊

そうーお尻だ

(これはまずい…)

急いで引き抜くとバレるのでゆっくり

ゆっくり右手を引き抜こうとする

するとミエラは掴んでいた俺の右手を

強く握る

完全に抜けられなくなった

これはいわゆる 詰み である

諦めてネネがつかむ左手の方を引き抜こうとする

「じっー…」

ネネと目が合った

こちらは既に詰んでいたようだ

(しまった…)

人生終わったな…と思っていた矢先

ネネはもう1度寝てしまった

(いやいやいや この状況で寝るか?普通)

流石は異世界ハーフ 大胆だ

手は諦め

足を抜こうと下の方を見る

「じっー…」

今度はフィールと目があった

(こっちは本当の本当に詰んだ…)

彼女は何をしでかすか分かったもんじゃない

という俺の予想は当たっていた

フィールは目を擦るや否や

大きな声で叫びだす

「きゃああああっ!颯馬!なにしてんの?

えっちー!」


棒読みで叫ぶ

俺の体を掴んで寝ていた少女達は全員起きた


「なんや!颯馬!あんたなにしたんや?」

「もう朝なのか!」

「眠いです…」

特に気にしてなかったため俺はため息をついた

フィールにとっては予想外の展開に見えたのか再び叫ぶ

「ちょっと みんな聞いて!颯馬ったら

寝ているのをいいことに私の体を堪能していたのよ!」

酷いことをでっち上げるものだ…

そんな嘘 皆が信じるはずがない…

はずがなかった

「あんた!そんな人間やとは思わんかったわ!」

「貴様!ルームメイトだからといって

何をしてもいい訳じゃないんだぞ!」

「男性は嫌いです…」

軽蔑の目で見られた

フィールは楽しそうに笑っている

(こいつ…)

怒りの気持ちをぐっと堪える

俺は必死に弁解しなんとか信じてもらえた

「まぁ私達も 颯馬の部屋で寝てしまってたのは確かだし…」

「今回も許してやるわ!次はないで!」

「次やったら殺します…」

凄まじい殺意が混じりながらも

許してもらえた

「そーいや 昨日の模擬戦はどうなったっけ?

俺の勝ちか?」

俺は光を喰った後、記憶がない

「あぁーそれなーあんたが光喰ったから

うちら攻撃できひんかってんなー」

「じゃあ 俺の勝ちか?」

俺は問う

「いや、ミーアが君の姿を見つけてねぇ

かかと落としで意識を落としたらしい」

ミエラが答える

ミーアが頷く

「そうか…俺は負けたのか…

じゃあ 秘密を教えてやるよ

何でも聞いてくれ」

と俺は言うが皆何を聞いていいのかわからない様子だ

「ま、まぁそれはおいおい聞いていくとしよう とりあえず朝食にしないか? 食べないと遅刻してしまうぞ」

ミエラが焦りながら言う

そうだな と言い俺達はミーアが作った朝食を食べ学校に登校する

2日目も教室の雰囲気は変わらず、

2年生 3年生が談話している

俺達は1日目程の緊張はしてないが

それでも広い教室 年上がいる

この2つだけで緊張感は少しばかりあった

ガラガラと扉が開き先生 と神クラス進級で教師になったした同年代の2人が入ってきた

俺達は頭に?を浮かべる

2年生 3年生は事情を知っているようで

表情が少し強張る

「おはyo! 皆!よく眠れたか?

もっとも ハーレム状態で寝てしまった

勿体ない男子がAクラスの1年生にいるけどな!」

何故それを知っているー

と言うよりAクラスの1年生は俺しかいない

従って名前を言ったも同然である

2年生 3年生からは

尊敬 軽蔑 嫉妬 様々な視線があった

(めっちゃ見られてんじゃん…)

見られる理由が嬉しくないのも辛い

「さて!今日は何故俺以外に教師が入ってきたかというとぉ!君達には3日後に

ゲートを通って異世界へ行ってもらうyo!」

衝撃が走る!

しかし、2年生 3年生は既に知っているようだ

おそらく毎年行われているのだろう

(って3日後!?!?!?)

「ちょっと待ってくださいよ!

うちら入学してまだ2日目ですよ!?

異世界に行くん早すぎちゃいますか?」

ネネが血相を変えて聞く

「まぁ分からんでもないyo!

でも 今年入学してきた生徒の実力試し

それと 探索を兼ねているんだyo!」

「それは急すぎます!」

「だから3日後だって言ってるでしょ!

まぁ君達は話を聞かないもんだねぇ!

これから3日間は授業ないから

特訓してもいいんだyo!」

なるほど、と思う

一応の作戦を話し合う時間 訓練の時間を与えている

3日間は大事な時間になるだろう

「今日はこれまでyo!

んじゃ皆バイバ〜イ!

あ、それと颯馬!ハーレム作りすぎんなよ?

余計な一言を添えた先生は

神クラスを2人従えて教室を出て行く

俺達は教室を出て、とりあえず

シェアハウスに帰る


「さて、どうする?

当然3日間は訓練に費やすが…」

俺は少女達を見る

「その前に作戦を立てるのがいいと思う

具体的には…役職を決めた方がいいだろう」

「役職?」4人の少女は声を合わせて言う

「そうだ 役職を決めることでその役職にそった訓練をすることができる…どうだ?」

俺は返答を求める

「うん、いいんじゃないか?」

「うちは難しいことはわからんから

任すわ!」

「いい案だと思います」

「いいんじゃないの〜?」

OKがでた

「まずは リーダー «指揮官»を決めたいんだけど…」

「指揮官は颯馬でいいんじゃないか?

能力的には一番強い訳だし…」

ミエラが言う

実際模擬戦では、4人には負けたが

充分実力を認めて貰えたようだ

俺は紙に書き出す

( 颯馬 «指揮官» …っと)

「次は«隠密手»できる限り敵を見つけて

場所を俺たちに知らせる役だが…

これはミーアにやってもらおう

瞬間移動は一番適していると思うんだが…」

ミーアを見る

「分かりました やりましょう」

決定だ

(ミーア «隠密手»…っと)

「後は、«砲台»と«攻撃手»と«遠隔攻撃手»だけど…」

俺は残りの3人を見る

「ふむ 漢字を見る限り…

私が«攻撃手» ネネが«遠隔攻撃手» フィールが«砲台»が適任だと思う」

「その通りだ それでいいか?」

俺は3人を見る

うむ ええで いいよ〜

3人の声を聞いて一息つく

(まずは 決定だな)

俺は残りの役職も紙に書く

「さっきから何書いてんのん?」

ネネが聞く

「これは…作戦を考える時に

こうやって役職を書き出しておくと便利なんだよ」と答える

ほぉ…と感嘆の声

「やはり、指揮官は君に適任だったようだ…

よろしく頼むよ!」

ミエラは嬉しそうに言う

皆が微笑む

(こんな空間 異世界にはなかったな…)

異世界では、闘いの毎日だった

だからこそこの時間は大切にしなきゃ

と心に誓う


「まずは基礎練から始めよう」

俺は呼びかける

「ちょっと待ってください

訓練メニューも颯馬が決めるんですか?」

マスコットな少女 ミーアが聞く

「…悪いか?」

いえ と答えるとミーアは俯いてしまった

(なんかあったのか…?)


「とにかく訓練は明日からするとして、

今日はもう休もう」

俺は呼びかける



訓練1日目

まずは個々の技を磨くことにした

「ミエラは 炎技を練習してくれ

1発1発を確実に当てるイメージでやってくれ!」

わかった と答えると

道着 タオル 着替えを持って

練習場に行く

「ネネは遠くの的に的確に水魔法を当てれるようにしよう!頑張ってくれ」

ネネも ジャージ 着替えを持って練習場へ

「フィールは光のビームだが…」

俺はフィールを見る

「単純にチャージを長くして威力を上げる練習をするか それとも射程を長くするか…

どのみちどっちもやってもらう必要があるが

フィールはどっちからやりたい?」

俺は聞く

彼女の能力は素晴らしいものだ

故に荷が重くなってしまうのも事実

申し訳なさそうに聞いたのだが…

「私は颯馬と一緒に夜の訓練を…」

夜の訓練ってなんだ

「はいはい じゃあチャージを長くする練習ね

頑張ってねー」

俺は無愛想に言う

彼女はちぇっと言って練習に行く

「最後にミーアちゃんだけど…」


昨日の様子が少し気がかりになる

何か悩みがあるのだろうか…

「ミーアちゃんは何かをやりたいことはないか?」あえて聞く

答えが訓練メニューじゃなくてもいい

ミーアちゃんが何を考えているのか…

俺はそれが知りたかった

「いいんですか?私の好きなことをして…」

ああ いいぜ と答えると彼女は神妙な顔つきで答える

「私は…颯馬さんと二人きりでデートがしたいです…」

予想外の返答だった

「だめですか?」と聞いてくる

(返事に困るなぁ)

俺だってデートをした事がない

どう接すれば良いかも…

(でも、断るのは可愛そうだな…)

「いいけど…あまり期待しないでくれよ?

デートなんかしたことないし」

俺は気さくに答える

「いいんですか?やったー!」

大人しい彼女がここまで喜ぶとは…

よほど楽しみなのだろう

「じゃあ行くか!」


皆が訓練をしているなか

俺達は初デートをする…

(デートの喜びと背徳感で頭の中がぐちゃぐちゃだ…)









こうして俺達はデートに行く…








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