第12話〜カリムズエラ侵攻戦〜
あれは何だ!とカリムズエラ公国の人々は叫ぶ。それは頭上の黒い物体が強烈な光を発するからである。これがカリムズエラを壊滅させる要因になるとは誰も知らなかった。
半狂乱になる大人。
興味津々に見つめる子供。
正常な世界でないということだけは分かる世界で、頭上の物体は光を放ち続けている。
と、刹那。
激しい閃光と共に爆発音、そして爆風がカリムズエラを襲う。まさに、たった1発でカリムズエラ公国を破壊した敵艦の主砲攻撃である。これにより、カリムズエラ公国の人口の殆どはこの攻撃で命を失った──
それから数時間と経たずにまた、光の筋が壊滅したカリムズエラを照らす。しかし今度は攻撃ではなかった。車らしきもの…
彼ら曰く装甲車である。
そう…彼等は地上からの侵攻を始めるために、カリムズエラを更地にした上で侵攻拠点を作ったのである。
侵攻を進める上で、地上拠点を築くことは重要と判断したのだ。それも、戦闘用車両を整備するための小さな工場を作ったらしく、さらにここが侵攻の要になるのだ。それも、上空は母船が浮遊しており、空襲の恐れも少ない。このように考えると、この場所に拠点を作るのが最良なのだ。
さて、この攻撃は直ぐに世界中に伝えられ、人々に強い悲しみと憎しみを与えた。これにより、世界中の団結力が高まる要因の一つとなる。
次回予告
「霧の出現」
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