第二章 〜民衆の闘争〜

第11話(第2章第1話)〜襲来〜

彼等がやって来たのはこんな、

雲一つない冬晴れの日だった。

ライヒ統一時刻──13時30分頃、

昼食を済ませ、健康志向の人が多いライヒ

では、食後のウォーキングをしている人が

多い─そんな時間に…


ゴゴゴゴゴ…

地響きとそして、揺さぶるような揺れ

更に太陽の光が徐々に遮られる感覚…

だんだん周りが暗くなってくる…

周りの人々は空を見上げ、狂乱しかけている

車を運転する人たちも空を見上げるため急停車っと後ろから追突。更に追突っと多重事故が起こる。近くにいた警察も駆けつけるが、パトカーに追突する車も…混乱が混乱を呼びまさにカオスそのもの。車を降り逃げ惑う。

また、車から降り逃げたことによって轢かれるものも少なからず。救急車も出動するものの混乱のせいで渋滞し、現場に駆けつけられない。事故に伴う車両火災や轢き逃げ、追突事故。こんな光景は世界でほぼ同時に起こった。ライヒ帝国高官は直ぐに非常事態宣言を出し、近くの地下壕やシェルターに逃げ込むよう指示を出した。それも、自動車や自転車の使用は禁止で、鉄道か徒歩で向かうように指示された。皆、地下壕やシェルターに急ぐ。また、火事場泥棒も多く、治安の悪化にも繋がっていた。まさに、混乱が混乱を呼んでいる。鉄道で避難した場合は地下の車両基地への避難が行われていた。これに伴い、地下車両基地を保有する鉄道会社各社は受け入れるように指示が出された。鉄道で避難した人はそのまま車両基地の中で車両の座席などで過ごしたという。いつまで続くかも分からない不安が世界中を覆っていた。


次回予告

「カリムズエラ侵攻戦」

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