頭がデカ過ぎてＶＲＭＭＯのヘッドギアが入らなかった件

登場人物紹介

　登場人物の紹介です。少し未発表の設定込みです。

　他にも登場した人物は沢山居るのですが、今回は主要人物のみとします。

　・山田健（やまだたける）……この作品の主人公。

　ＶＲＭＭＯ　ＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥのヘッドギアＯＯＬＨＧで、ありえない程馬鹿な方法で接続事故を起こした張本人。

　その所為で現実の身体とゲーム内で制作したアバターが入れ替わってしまったという変態。

　しかも現実世界でゲーム内のステータスやスキル、魔法が使えてしまうというかなりの変態。

　現実では約二年間の引き籠り生活の末、国の児童保護プログラムを適用してこの春から高校生活を送る事となった。

　現実世界の姿が超絶イケメンとなり、今までの周囲の反応とは激変してしまった事で、健はその対応に苦戦している。

　性格もドンドン変化して来ているのだが、勿論周囲の影響も受けているが、所持スキルで性格に影響する物が多々あるので、その恩恵が非常に大きい。

　ゲーム内、現実世界共に無双状態なのだが、ゲーム内では未だに雪乃に勝利する事が出来ない。

　・上条雪乃（かみじょうゆきの）……ＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥの開発者、エンテンドウ・サニー社の開発総責任者。

　大天才ではあるのだが、性格に少々……大いに問題アリ。しかし頭脳は本物で何でもすぐに作ってしまう。

　三十歳になるまで仕事以外で異性と会話をした事が殆どなく、自分の頭脳や財産目当てに言い寄って来る男共に嫌気が差していた。

　ＶＲＭＭＯの研究一筋で生きて来たのだが、健と出会ってその生活が激変する事となる。

　政略結婚する事が決まっていたのだが、健が見事にクエストをクリアしたので、無理矢理結婚させられる事はなくなった。

　甘いマスク、自分と普通に会話してくれる、優しい性格、視線を合わせてくれる、全然自分の思い通りにならない。そんな健に初日からゾッコン。

　一直線な性格から、もう結婚しかない！　と思ってしまう。（実は初日に健のチ〇チ〇を見てしまったから、という理由もある）

　現在健に好かれる為に、ジャージ姿を止め、タバコを止め、女子力を見せ付けようと必死に努力している。

　・山田くるみ……健の妹。豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバー、くるみ。

　現在中学三年生。昔から優しい健の事が大好き。

　しかし思春期だからなのか、健の前では素っ気ない態度しか取れなくなってしまい、素直になれない。

　思い付いた事をホイホイとすぐに行動してしまう性格で、いつも健に怒られている。

　実はゲームが大好きなのだが、頭を使うゲームは苦手。

　ゲーム内では小悪魔セットというギフト装備を貰い、吸血スキルと悪魔召喚スキルを所持している。

　強い者の血にしか興味がないのか、現在健の血以外は全く吸わない。

　家の中では前髪をゴムで縛ってチョンマゲスタイルにする。

　健の事以外ではあまり物怖じしない性格、言葉使いなのだが、実は兄思いの優しい性格の持ち主でもある。

　現実世界では料理っぽい事をしてしまうと、悪魔召喚が可能な特殊能力を持っているのだが、母から料理禁止を言い渡されている。

　・沖野華（おきのはな）……豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバー、†血塗られた堕天使†（ブラッディー・ルシファー）。

　現在中学三年生。人見知りの激しい、内気な少女。

　そんな自分を少しでも変えられるのであればと思い、ＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥの世界に飛び込んだ。

　可愛い物、キラキラする物が大好きで、ギフト装備ゴスロリファッションは彼女の大のお気に入りだ。

　素の自分を出すのが恥ずかしいので、アニメやゲームに出て来た中二病キャラをアレンジして演じているのだが、付け焼刃の為なのか設定が甘い場面が多々見られる。

　現実の彼女の住まいはタケルや和葉とも近く、姉の沖野彩（おきのあや）は和葉と同じ女子高に通っている。

　彼女の火魔法は全て炎の精霊の力を借りているらしいのだが、カッコイイ詠唱や魔法名はパソコンで調べているのは内緒の話だ。

　・ＲＥＩＮＡ（レイナ）……豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバー。

　謎多きパンダ。超レアギフト装備パンダスーツの所為で、ステータスは高いのだがゲーム内では他のプレイヤー達と会話が出来ないという不遇の持ち主。

　声がとても綺麗なのだが、それよりもやさぐれたパンダ顔の方が圧倒的にインパクトが強い。

　本人は水魔法と光魔法の使い手を目指している。

　彼女もなかなか仕事が忙しく、ＶＲＭＭＯ三昧とはいかないみたいだ。

　見た目のやさぐれパンダに反して、性格はかなり女子っぽく、世間話や色恋話が大好きである。

　本作では未発表ではあるが、他のプレイヤー達からはファストタウンの客寄せパンダと呼ばれているので、現在のニつ名もファストタウンの客寄せパンダである。

　・佐藤源三（さとうげんぞう）……豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバー、源三。

　二十六歳、某大手広告代理店に勤めるやり手の若手営業マン。

　人柄の良さと圧倒的コミュニケーションスキルを武器にダントツの営業成績を誇る。

　その為会社では色んな人達から頼られてしまい、結果寝る時間がない程忙しい。

　そしてその圧倒的営業成績を妬まれる事も多々あるみたいで、会社では嫌がらせを受ける事もあるみたいだ。

　豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバーで唯一ギフト装備を所有していないのだが、現実のトークスキルを活かして個性的なメンバー達に欠けている話術の部分を補っていく、メンバーきっての弄られキャラでもある。

　ストレス発散の為にＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥを始めた。

　豪快な武器で攻撃したいという理由で大剣を装備している。

　アバター設定をすっ飛ばしてゲームに飛び込んで来たので、アバターが実際の姿、目の下の隈が酷いゾンビ顔のままである。

　・真田和葉（さなだかずは）……豚の喜劇団（ピッグス・シアターズ）のメンバー、和葉。

　Ｋ国際女子短期大学付属高校に通う三年生。ルシファーの姉、沖野彩の同級生でもある。

　実家が空手道場を開いており、幼い頃より祖父に稽古をつけられて育って来た。

　しかし年頃になって来ると、道場の門下生達は和葉を傷付けてはいけないと気を使うようになり、まともに練習相手として応じて貰えなくなってしまう。

　ならばと、自分で女子高に空手部を設立してみたものの、なんかカッコ良さそうという理由で集まった素人の女子ばかりなので、練習相手として全然物足りなかった。

　そんな時にＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥの存在を知り、ここでなら女の自分でも全力で戦えると考えてゲームの世界に飛び込んだ。

　『もっと強い奴と戦いたい！』を地で行く和葉はギフト装備、勇気の道着を所持している。

　近接格闘メインの戦闘スタイルで、冒険者一万人を相手に無敗を誇っていたのだか、対戦ＰＫで健に負けてしまい、そこから和葉は健の事を師匠と呼ぶようになった。

　彼女も空手一筋で生きて来たのだが、異性には興味津々だったみたいで、健の何気ない発言にすぐコロッと落ちてしまいそうになる。

　和葉が強さに貪欲なのには、色々と理由がありそうだ。

　・シャーロット王女……武士道のメンバー、シャーロット。

　大和撫子を思わせる容姿で薙刀を背負い、京都弁を駆使するＭ国の王女様。

　日本大好きで、頑張って日本語を覚えたみたいなのだが、何故か京都弁。

　しかしまだ覚えたての様子で単語が分からなかったり、表現が完璧ではない場面も見られる。

　ゲーム内のアバターがアヴに似ているみたいなのだが、どうやら実際のシャーロット王女は少し違うみたいだ。

　マリア、エレーナというニ人の謎の女官を連れているのだが、シャーロット王女と共に普通ではない恰好をしているので、どうやらギフト装備みたいだ。

　Ｍ国は健の父が単身赴任している国でもある。

　・足立美琴（あだちみこと）……『ＰＯＰ☆ＧＩＲＬＳ（ポップ・ガールズ）』のメンバー、ＭＩＫＯＴＯ《ミコト》。

　健の同級生で後ろの席の女子。ふわふわボブカットで大人びたファッションを着こなす。

　健にさり気なくモーションを掛けているのだが、鈍感無知な健が気付くはずもなく、全て空振りに終わっている。

　柔道高校選手権無差別級準優勝の足立三四郎（あだちさんしろう）を兄に持ち、強引な性格は兄をも上回る。

　ゲーム内アバターは幼女姿で獣耳、獣尻尾と萌え要素全快らしいのだが、未だ登場出番なし。

　近接格闘を使うらしいのだが、和葉に対戦ＰＫで負けた事があるみたいだ。

　よく健とキャッキャウフフと楽しそうにしているので、高坂由奈（こうさかゆな）、坂田南美（さかたみなみ）、斎藤凛（さいとうりん）といったクラスの女子達からはよく思われていないみたいなのだが、健はその事に気付けるのか。

　・山下浩太（やましたこうた）……ギルド組織、『戦場の女神（ヴァルキリーア）』の下っ端、運命（ディスティニー・）の鬼斬（オーガブレイカー）。

　健の同級生で前の席に座るお調子者。モテる事に必死過ぎて逆に女子から嫌われてしまう、モテない男子代表のようなキャラクター。

　そして健に女子から連絡が来たり、健が女子から手を振られたりすると嫉妬する、まぁまぁウザい奴。

　ゲーム内では二メートルの大男のアバターらしいのだが、和葉に対戦ＰＫで敗北し、ギフト装備、圧（へ）し切（き）り長谷部（はせべ）を奪われるという失態を犯す。

　運命の鬼斬りという名前から梅のお握りと呼ばれるようになり、現在では何故か二つ名がツナマヨになってしまっている。

　彼が活躍する場面は来るのだろうか。

　・四ツ橋誠（よつばしまこと）……雪乃の見合い相手。

　四ツ橋グループの御曹司で、性格最悪、幼稚、悪趣味といいところが何もない最低な男。

　四ツ橋グループの会長、四ツ橋慎之介（よつばししんのすけ）を父に持ち、上条家の力を利用して裏社会を牛耳ろうとした。

　また麻薬取引、兵器の密輸、人身売買さえも平気でこなす貿易会社を所有し、巨大コンテナ船の中で人体実験を成功させ、コナを人造人間へと改造した。

　クエストで健に敗北し、現在は警察で四ツ橋慎之介と共に取り調べを受けているのだが、警察に強力なコネを持っているのに大丈夫なのか？

　・アヴ・イノイ……コナ・イノイの姉、健、くるみの同居人。

　人体実験の為に山奥の村からコナと共に連れて来られた女性。十七歳。

　健と出会った当初は、大人っぽくてしっかりしているイメージの女性だったのだが、皆と接しているうちに徐々に打ち解けて、すっかりと年頃の女の子になってしまった。

　子供達の面倒見もよく、褐色肌の美人なお姉さんなのだが、怒ると誰よりも怖いのは彼女の村でも有名な話。

　村の人達とその他大人の事情の為に、携帯電話を持たされている。

　頭が凄く良く、現在日本語の勉強中で、このままのペースで進むと健の語学力をすぐにでも抜き去ってしまいそうなスピードである。

　健が目のやり場に困るので、ナイスバディーは家の中では厳重に封印されている。

　・コナ・イノイ……アヴ・イノイの妹、健、くるみの同居人。

　アヴと共に連れて来られた白髪の天使。八歳の少女。

　四ツ橋誠に施された人体実験の影響で、日本語を学習し、身長は少し伸び、体中の色素が抜け落ちてしまっている。

　健以外の人間相手では無双出来る程の圧倒的ステータスを誇る人造人間となってしまったのだが、健との約束で、健以外には絶対に暴力を振るわないと誓っている。

　日本の食事が美味しいのか、人造人間の燃費が悪いのか、常に何かをバクバクと食べている。

　大人しい子だったのも人見知りしていただけで、生活に慣れてくると本来の悪戯好きな性格が顔を出し始め、現在ではアヴや健を困らせている。

　テレビの影響を受けやすいのか、関西弁まで覚えてしまったのだが、アヴ同様頭は凄く良いみたいだ。

　軽々しくファッションブランドのインターネットショップのモデルを引き受けてしまったのだが……。

　ＮＰＣ

　・エフィル　最近まで健にノイ子さんと呼ばれていたＯＰＥＮ　ＯＦ　ＬＩＦＥの案内人。

　・ガゼッタ　ファストタウンの道具屋の主人。魔力石のプロフェッショナル。

　・モルツ　ファストタウンの武器屋の主人、ドワーフ。奥さんはミクリ。

　・ホルツ　ファストタウンの防具屋の主人、ドワーフ。奥さんはカミラ。

　・エリ　ファストタウンのギルド会館の受付、エルフ。色々な属性持ち。キリの妹。

　・キリ　ファストタウンのギルド会館の受付、エルフ。実はヨルズヴァス大陸でアイドルデビューを夢見ている。エリの姉。

　・ソウキュウ　ヤマト国行商人、商売に関しては誰にも負けない根性の持ち主。健を口説き中。