第4章

 私が小学校の頃、父がサラリーマンだったため、ランドセルを買ってもらって、それを背負い、通学していた。

私は秀才の姉が居たため、先生方からは注意された記憶が一度もなった。その頃、賃金を稼ぐ家は、私の家だけだった。

その小銭でベーゴマやトランプや模型飛行機を買えたのは、私だけだった。弟が言うように私は甘やかされて育ったせいか我侭な少年だった。


 二年生になると学校で一番厳しいと言われる梅沢という中年の女教師が担任になった。

私は廊下でバケツに水を入れ、立たされた事があった。


 三年生になると、ラガーマンの高橋先生が担任だった。良く茸探りに行った。

それが体操の時間であり、高橋先生は教え子を二人、背負って腕立て伏せをする程の筋肉であった。


 五年生では、美人の宮本先生で、テストの採点は子供達に頼っていた。

私はその年カンニングの採点の方法が有効であることを覚えてしまい、六年生になって級長になっていた。

私の級長は中学に入っても続いた。

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