第2章

 龍ヶ崎に生きる友へ

 角君、元治君

 友よ

 お前達ほどやさしい男は居なかった

 俺はいつもお前達と歩んで来た

 俺は家族と離縁したが

 遮二無二に歩いてきた

 精神病院へ入院をしたのが宿命だと思っていたが

 私には仲のいい友だきが三、四人もいて

 俺の足跡を歩んでいる妹よ

 元気で天命を考へ

 私はこの老人ホームに戻ってから

 自身の天命について考えた

 私の作った店は、過去の遺物なりと思っている

 信用できない秋田や池澤には会うつもりもない

 私に必要なのは角や元治君である。

 この老人ホームに戻ってから

 私の天命について考える。

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