No. 002 / Positive 02 「認識の範囲」

「宇宙船地球号に乗っている我々は、同じ人間であり、何より異なった存在である」


「誰からも恨まれない人間はいない。

 同様に、誰からも好かれない人間もいない」


「感情はそれ単体で独立し、また完結している。

 ゆえに表現とは感情の一部であって全容ではない」



「疑えば疑うほど、あらゆるものが偽物に成り下がる」


「本物などない。

 あるのは本物であると信じ抜く姿勢だけだろう」


「『無い』という表現そのものが情報を持ち、同時に意味を有している。

 『無意味であること』を数えていけば『有意義』は見定めることができる」



「自分を知った気になって、自らを諦めることは無為である。

 自分というものを完全に把握するには、人生は短すぎるのだから」


「人の人生において、結末とは死だけである。

 それ以外の『終わり』は区切りや節目に過ぎない」


「いくら論拠を突き詰めたとしても、最後に待っているのは感情論や根性論の類なのだ。

 気に入るか、気に入らないか。

 したいか、したくないか。

 ただそれだけの二者択一が待っている」



「無知とは時に罪であり、あるいは既存を越える武器である」


「認識において、他人の感覚を介するも者はいない。

 ならば、自らが望まずして世界は動かないだろう」


「過去に立ち戻ることも、未来を追い越すことも叶わない。

 今を生きることしかできない。

 しかし、今あるものすべてが私たちの手の中にある」

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