⒍ 羅威勢(2) 餓露烏の体力馬鹿
「オラオラオラァ―――ッ!そんなものかァァ―――ッ!」
「くっ…………」
過去の自分を止めるべく、朱音は朱音の闘いを繰り広げている時、悠人もまたとある人物と必死に闘っていた。
その相手――、『百目鬼瀬良』の両拳から繰り広げられる、怒濤の連撃ラッシュに見舞われ、思うように動けずにいた悠人。
形は違えど一度は手合わせした経験があるとは言え、あの時のような頭に血が上っていた為に動きが単調になっていた時とは違い――
こうして普通に手合わせをすると反撃を許さない止まらぬ左右からの拳によって隙の無い形を作り出す、常に優位的に立ち振る舞うその喧嘩作法には中々に手を焼くといった状況であった。
だが、その連撃もいつまでも続くとは限らない。体力の限界が来た時、速度が遅れる隙が出来る筈なのはどう見ても明白であるだろう。
だからその時が訪れるまで根気強く連撃をいなし躱していけば、その流れを逆転に動かすことだって出来る、その筈だったのだが…………
(何だ……?こいつの攻撃、一向に止まる気配が無い。あんなに腕を振っていて疲れやしないのか?)
「……その焦り
そもそも俺が《歩く妖災》なんて二つ名が付くようになったのは、俺の喧嘩の
《一度食らい付いた相手は
集団で掛かってこようが一切その手が
暴風みたく静まるまで暴れ回る、まさに災害みてェなヤロウ》
――だってんで、喧嘩連中から勝手にその名が付けられた。
連中にそんだけ言わしめられたのも、全ては体力の持続力……『スタミナ』に関しちゃあ、そんじゃそこらのヤロウより群を抜いて上をいってるって、相当の自信はあるぜ。
言っとくが、まだまだ疲れちまうッて気はさらさら
彼女は攻撃の手を一切緩めることなく、そう言い続けると、その闘いの
それを器用に右足で蹴り上げ、左右交互に繰り出される右拳、左拳の連撃の
左拳を前に突き出し、右拳を後ろに引っ込めたタイミングで上手いことその酒瓶を右手で掴み取り、注ぎ口の細い部分へと持ち変えては瓶の底部分をそこいらの朽ちた工場パイプに思い切りぶつけて割り崩す。
即席の鋭利な凶器が出来上がると、連撃をやめてそれを前に突き刺すように彼女は違った攻撃パターンへと出た。
瓶の割れ先に刺されないよう、慎重に彼女の動きを目で追いながら避けていく悠人。
一回一回の攻撃が緊張の一瞬。
目を狙われない限り、命を落とす心配は無いと分かっていても、そのような鋭利なものに身体が刺さってしまえば、痛いものは痛い為、出来れば刺されたくないのが反応として当然だろう。
未だ彼女の攻撃の手が止まらず、一度として気の緩めない緊迫した状況の中、このままでは切りが無いと悠人はある行動に出た。
「こうなったら仕方無い。すみませんが、多少の乱暴にはどうか目を瞑って下さいね、っと」
そう言って悠人は己の拳で向かってくる先の割れた酒瓶を一発横殴りでラベルの貼られた瓶のボディー部分を叩き割り、衝撃で空中に破片と化した酒瓶の一部を落ち葉キャッチの如く何片か掴み取ると、それらを彼女の前に投げ付けて牽制。
瀬良の身体に数カ所破片が突き刺さり、思わず彼女は残ったネックと注ぎ口だけの瓶を手元から落とすような形で攻撃の手を止め、自身の身体を労わるように彼女は刺し傷を抑えるようにして手を添えた。
常人離れした反射神経の高い彼ならではの作法で、見事この状況を打破して見せたのだ。
瀬良がゆっくりと身体に刺さった破片を取り除くが、その大きな隙を彼は
すぐに
見事な一発が瀬良の顔面を直撃し、ふらふらと後ろへ倒れた。
「取り敢えず、顔面は鼻血一発で済んだか。身体の方は………残るような傷は付いてないな。良かった良かった」
どうにか大事ない程度に済ませられ、彼はすぐに朱音の方へと向かおうとした。
だがしかし―
「……スゥゥ――――……ま、まだまだぁぁ…………」
呼吸を整え――、あろうことか、根気強く立ち上がって見せる瀬良。
「……手加減したとは言え、まじかよ」
まさかこうなるとは予想もして無かっただけに、素直に驚く様子を見せる悠人。
「くっそ…………体力馬鹿なのにも程があるだろうがっ!」
「……体力馬鹿か。いいな、それ。差し詰め、俺は《
(……自分で体力馬鹿言うのかよっ!)
思わず心の声でツッコんでしまう悠人。
だが、ツッコんでいる場合では無かった。
いくら体力に自信があるからと言って、まさかこれほどまでに粘り強さを見せるとは思いも寄らなかったからである。
油断は出来ない。
かと言って、巳六の
相手が人間である以上、これが無限に続く訳が無いことは分かってはいるが、その前に自身の体力が持つかどうか、一体彼女が何処までの体力馬鹿なのかどうか、それらが計れない状況にどうしたことか……………
「何にせよ、この俺がそうヤワじゃあねェってことがこれで証明されたってもんだろ。
これも
「呼吸法?」
「嗚呼、IAP呼吸ッてやつを知ってッか?」
「IAP呼吸………確か、息を吸う時も吐く時も、お腹を膨らませたまま、お腹に圧をかけた状態で呼吸を行うやつだって聞いたことあるような…………」
「へェ……中々におめぇ、物知りじゃあねぇの。どうやら、ただの白髪坊主って訳じゃあねェみてェだな」
「そいつはどうも………それで、そのIAP呼吸を小さい頃から親に叩き込まれたと言うのはどういうことだ?」
「嗚呼、その話………いいぜ、話してやるよ。水泳のオリンピック選手の
そんな水泳一家の元に生まれ育った俺は、当たり前のように夫婦共々、この俺を水泳選手にさせようと力を入れてくる始末。
二人が経営しているスイミングスクールでそれはそれはかッ
「………」
奴自身の身の上話が始まり、黙って耳を傾ける悠人。
「そン中でも
何が大変かッつーと、常にお腹を膨らませながら呼吸を繰り返す訳だから、お腹に力が入りがちで中々泳ぎに集中出来ねェって点だ。
常にお腹に力が掛かるッつーことは、泳ぐ時のメリットとして、お腹周りが固くなって水泳に禁物である体が反ッたり、逆に内側に曲がり過ぎたりしてしまうのを、意識せずとも防ぐことが出来るッてのがある。
つまりは自然に、体軸が安定するッて話さ。
プロの水泳選手を目指すとなりゃあ、これでもねェッてくれェ、
「………」
「そもそも、疲れやすい人間の特徴には猫背やら何やら……、要は〈体軸〉が歪んでるってのがある。
腰の曲がったご老体とか、分かりやすい例だな。歳だとか、んなもなァ関係ねェ。
現に姿勢の良いおじいちゃんおばあちゃんは、元気に身体を動かす余裕さえ見せやがる。
そこで例の呼吸法の登場だ。その呼吸法でお腹をパンパンに圧を掛けることで、体幹やら――、脊柱やら――、身体の支えとなる部分を正位置に、本来あるべき位置へと戻す働きが掛かり、疲れにくくなるッつー原理なこッた。
そンで、水泳選手への道はどうなったかッて、気になるよな。そりゃあアレだ。鬼コーチ共のシゴキが嫌になってバックれて、今じゃあ
そうか……、だから―――
その話を聞いた瞬間、彼には思い当たる節があった。
(――確かに初めて奴と手合わせした時も、未予の身体を酷使して使っていたにも関わらず、奴は疲れを見せる様子は無かった。
逆に未予が元の身体に精神が戻った際には、あいつかなり疲労していたしな。
呼吸だけでってのはさておき、疲れにくいってのは確かみたいだ)
そうして一人で納得していると、瀬良は拳を握りしめ、襲い掛かってきた。
すんでのところで悠人は反応し、何とかその拳を躱していく。
「そンじゃあ、今度はてめぇのことについて聞かせてもらおうじゃあねェの。見たところ、どっちの組にも属してねェみてェだが、噛月の双子の姉ッつったッけか?
そいつと一緒にいるッてのは、一体どういう関係だ?
さっきちらッと妹を止めるだとか聞こえたが、てめぇもそこそこに腕が立つところを見ると、元ヤンとかそんなところか?
……いや、けどそれにしちゃあ、暴力的に振るうッつーより、型にハマった動きをするッつーか、こいつはボクシングか?」
「ああ、そうだ。それと俺はヤンキーなんてなったことは無いからな。
俺なんてただのボクサーを夢見ていた一人の男程度に過ぎないさ。
……あとは、噛月の双子の姉とはどういう関係だって話だったっけ?
つまらない答えになるだろうけど、そんなのはただの、同じ学校の先輩後輩の間柄ってだけだ。それ以上でもそれ以下でも……いや、少し違うか。
縛られた環境の中、どちらかが手を下すまで闘い続ける、全ては自分の為に………
……と言うより、自分の為だけに決して争いたくなくとも、争わなければならない皮肉な闘いにおいて、それは始めて最悪な形で終わらず争いを
そちらで言うところの――『
ま、それを取り持ってくれた一人の先生のおかげがあるんだけどな」
拳を交えながら互いは会話を続け、それからは拳で語り合った。
その闘いは長いこと続き、数十分が経った後だった。
「……はぁ、はぁ、はぁ………と、取り敢えず、
悠人の前には地べたに倒れ崩れた、気絶し意識を無くした、瀬良の姿があった。
どうやら、闘いの決着は彼の勝利という形で、幕を閉じたのだった。
「それで、先輩の方はどうなって…………」
目の前の問題を乗り越え、ひとまずの達成感を持って、ほっとしたのもつかの間――
悠人はすぐに辺りを見回し、無事に朱音の存在を確認すると、そちらへと向かおうと歩み寄った、その瞬間だった。
「……オイ、テメェ。これをやったのはテメェの仕業か?」
「えっ………?」
そう言って、彼の目の前に立ちはだかったのは、【西の
「えッ?……じゃあねェよ。『百目鬼』……この金髪女子をやったのはテメェかッて、聞いてンだよッ!」
「……だとしたら、どうなるんだ?」
「決まッてンだろッ!テメェには、痛い目見てもらうンだよッ!」
そう言って、巳六は手に持った鉄パイプを、悠人に向かって振り上げる。
「――くッ!」
瀬良との戦闘で相当疲労したのか、反応が出遅れる悠人。
いつものキレのある動きとは違い、辛うじてといった様子で、何とかすんでのところでそれを避けると、大きく後退りすぐに彼女との距離を置いた。
「どうやら、相当へばってる様子だなァ、オイッ!言い返す体力ももう残ってねェだろ?」
「………」
巳六の言う通り、確かにそんな余裕も無かった。
先の闘いで予想外の苦戦を強いられ、その彼女よりも根性が足りないであろう、隊長クラスでも何でも無いチンピラを相手なら、悠人の腕をもってして、どうにか突破出来そうな可能性があるしも――
続けざまに、これまた厄介な相手と相見えることになったのだから、そんな余裕は一秒として無い。
その言葉通り、彼はどうにか避けきるのが精一杯で、二、三度避けたところで足がよろめいてしまい、前のめりに倒れ掛かってしまった悠人。
「しまっ………」
そのチャンスを相手が逃す筈が無く、彼が倒れ掛かった位置に思いっきり鉄パイプを振り下ろす。
悠人は顔面を打ち付けそうになった寸前で両手を地面に付き、どうにか力を入れて踏ん張りを見せると、すぐに後ろから襲い掛かってくる鉄パイプを回避しようと、急いで横へ転がり込んだ。
――カァンッ!
鉄パイプが盛大に、地面に打ち付けられた音が響き渡る。
何とかこの一撃も避けきることが出来たが、正直言ってこれ以上はもたない――と、彼は察した。
一体、どうすれば―――
何か良い一手は無いだろうか?
彼は周囲を見回し、気の利いたものが無いか、必死に捜索する。
そんな時だった。
「あれは………」
何かを発見したのか、悠人がそう発した瞬間―――
「避けてンじゃあねェよッ!」
巳六が鉄パイプを再び振るい、彼に襲い掛かってきた。
彼は鉄パイプから躱す勢いで、例の――目に止まった、あるものの方へと向かって横へと転がると、転がりざまにそれを上手いこと掴み取った。
彼の手に握られていたもの―――それは、廃工場に転がり捨ててあった一本の赤茶色した錆びた鎖であった。
急いでその鎖を両腕に括り付け、ちょっとした手錠のように形作る。
ピシッと真っ直ぐに伸ばした
鎖が引き千切られそうな勢いで、グイグイと力を乗せて、鉄パイプを押し当てていく巳六。
対して悠人は頼りない鎖を盾に、一生懸命――、力の限り振り絞って、鎖から伝わる圧力に耐えようとする。
だが、そんなことをいつまでも続けていても、鎖が引き千切られてしまうのは、時間の問題。
なので、彼はそこから反撃の一手に出た。
両手で鉄パイプを握り締め、力を込めているあまり、巳六のその隙だらけなお腹に、彼は狙いを付けたのだ。
「……おぅらぁぁ―――ッ!」
自らを鼓舞するかのように、声を出して己を奮い立たせると、悠人は彼女のそのお腹に向かって、思いっきり重い蹴りをかました。
「ぐふッ…………」
鉄パイプを握っていたその手から力が抜け、手元から離れた鉄パイプがカランカランと音を立てて、地面へと転がり落ちる。
直後、彼は立ち上がり、地面に落ちた鉄パイプを拾われないよう、遠くへ蹴り飛ばした。
これにて、彼女から武器を手放すことに成功したが、それだけでは根本的な解決にはならない。
体力がそろそろ限界に近いのか、よろよろと足腰に力が入っていない状態で横向きに倒れ掛かり、力尽きたように括り付けた両手の手の
もう、彼にはこれ以上―――抵抗するだけの力が…………
「……ちッ、さっきはよくもやってくれたが、どうやらここまでのよう………」
それを見た巳六も勝利を確信した、その時だった。
突然、ズルズルと地面に付いた手を引きずらせながら、その直後、握り拳を作って彼女の顔前に振り上げた悠人。
巳六の頬を殴った………訳では無く、その拳は彼女の手前でパッと開かせ、手の中に掴んでいたものが勢いよく放り出された。
「なッ!………ぺッ、ペペッ、ヤ………ヤロウ……砂利を掻き集めて目眩ましたァ、コスい手ェ使いやがッて―――」
――そう、彼の抵抗がこんなところで終わる筈が無かったのだ。
彼女の視界が回復しきっていないこの瞬間に、彼は立ち上がり、すぐさま両手首に括り付けた錆びた鎖を一方取り外すと、両腕を左右で必死に振り上げ、真っ先にあるところへと出来るだけ駆け出した。
「……こっちへ…………来いよ………」
声で巳六を誘導し、目的の地点へと向かわせようとする悠人。
『あれは………』
あの時、発見したのは何も錆びた鎖だけでは無い。
そのあるところとは………、
「そこかァァ―――ッ!テメェェ―――ッ!」
「……そうだ、来いッ…………!」
ぼんやりと悠人の姿を捉え、そちらへと駆けて行く巳六。
と、同時に彼もまた真っ向から巳六に向かって、勢いよく駆け上がって行った。
一体、彼が何を狙っているのか、そう思った瞬間―――
彼の視界の先には巳六という――相対する『存在』よりも前に、手前に見えるあるものに目を向けていた。
それは錆び付いていて動きそうに無い………ぶらんと上から垂れ下がった、赤茶色の滑車に括り付けられた――………
これまた、腕に巻き付けているものと同様、赤茶色に錆び付いた〈鎖〉があるのでそれを掴んでは、両手でがっちりと………今持てる最大限の握力を持ってして、目一杯に力の限り――、出来るだけ強く――、迫り来る巳六との距離が一定にまで詰め寄るギリギリまで引っ張り続けていき―――
いざ決心して足を浮かし、バンジージャンプの如く、滑空する勢いでその距離をみるみる内に縮めていき、前方へ向かって飛ばされた反動を利用。
右手だけを鎖から手放しては、まともに力む体力も残っていない、ただただ握り拳を作っただけの非力な右手から放たれるその一撃は、
あまりの衝撃に何が起こったのか、意識が朦朧としたまま受け身も取れず、頭から地面に落下した彼女は、その瞬間気絶し、動かなくなった。
「……コスかろうが、何だろうが、悪いがこんなところでやられる訳にはいかないんだよ。だって、助けるって………約束したからな。
……どんなにかっこ悪かろうと……約束ってのは果たさなきゃ、そいつを言葉にした瞬間から……責任持ってやり遂げないと………《約束》って言葉の重みは決して安易な請け合いにしてしまえる程………軽々しいものじゃないんだ」
そう言うと、一気に力が抜けた悠人はストンとお尻から地面に付く。
「………にしても……あんたの、その顔を守ることが出来て……………俺は……良かっ…………」
その言葉を最後に、彼はバタリと倒れ込んでしまうのだった。
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[あとがき]
瀬良いわく、『ちなみに
流石は上に立つだけの人だけあって、多くを吸収し強さに貪欲なこッた』とのこと。
だからこそ、時を止める力
[おまけ]
百目鬼瀬良の喧嘩スタイル:連撃ラッシュ
彼女自身の体力の続く限り、圧倒的数の暴力とも言える手数でこれでもかと相手にぶつけていく、実に豪快な闘い方を
勢いよく放たれる拳の殴打は、クロールで培った腕裁きが生かされているという。
かの悠人との最初のデスゲーム戦闘時においても、彼の神眼を奪い取ろうと執拗に何度も手を伸ばすシーンがあったと思うが、あれもその応用が動きとして出ている場面の一つでもありました。
(なお、この時は彼の神眼を狙っての動きだったゆえ避けやすい印象があったが、過去編での彼女のラッシュにおいてはただ単純に相手をボコスカ殴り、即刻ご退場……言うなれば
つまりあの時と違いその動きには一点に狙いを決めて向かってくる手の動きでは無かった為、その時と比べて対照的に苦戦している様子で描かれている)
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