⒌ 秒視(5) 処遇

「さて……どうしたものかしら。唐突に貴女たちの間に割って入って変な空気を作ってしまった訳なのだけれども、それ以上にこの場合、一体どちらの方に加担するべきかしら?ここは一つ、の意見を聞きたいわ」


 そう言って、後ろを振り向く保呂草未予。


「先輩方だァ?」


 唯羽が疑問詞していると、未予の背後から二人の人物が姿を現した。


「なッ……、テメェらはッ!」


 彼女が驚くのも無理は無い。


 何せ唯羽の前に現れたのは、長いこと一緒につるんできた布都部高校の不良グループ-【不目吊ふめつ】の連中二人、白鮫稔しらさめみのる近嵐安奈ちからしあんな、その人であった。


「よォ、裏切りもンのクソやろうがッ!」


「どもども~、ちっとばかしそこの柱の裏で君たちのこと見てたんだけどよ、気付いたかな~?」


 そこにはボキボキと指を鳴らし、闘志に満ち溢れたみのると、対して気怠い感じの安奈あんなの二人がいた。


「あん時に見えた人影はテメェか、近嵐ちからしッ!オメェら、一体何しに………第一、何故なぜテメェらがここにいる?」


「そいつァ……―――」


「そこの先輩方に脅迫まがいなことをされて、無理矢理に連れ回されたのよ」


「なッ、オメェ!誤解を招く言い掛かりはよしやがれッ!」


「そうだよ、保呂草ちャン。そこの白鮫クンはともかくウチは関係ねェじゃん」


「おまッ、近嵐ッ!テメェまでそう言うかよ」


 時は今日のお昼頃にまで遡る―――……。


 四時限目の授業を終え、それを知らせるチャイムが鳴り始まると共に、いつも通りに未予がお昼休みに入ろうとしたその時のこと―――。


 ガラッと未予のいるクラス教室の扉を開け、中から一学年の統一カラー青色リボンとは違う、緑色三学年のリボンを身に付けた上級生-『白鮫稔しらさめみのる』が一人、顔を出す。


「おいッ、保呂草とか言う一年生はいねェか?」


「ほ、保呂草さんならあちらに………」


 丁度、扉の近くにいた未予のクラスメイトの気弱そうな女子生徒の一人がその上級生の放つ気迫に恐縮し、ビビりながら真っ先に彼女のいる方に向かって指を指し示した。


「こりゃあどうも。おいッ、保呂草ッ!ちょいとウチに付き合えやッ!」


「却下するわ」


「先輩の言うことが聞けねェのか?あァ?」


「生憎、私には先輩に対して用がありませんので」


「生意気言ってんじゃあねェぞ、コラァ!」


「……その話し方、ずっと思っていたのだけれど、疲れないかしら?そんな頻繁に一つ一つのことに怒り過ぎていては、人生詰まらないでしょう。もっと気を楽にすることをおすすめするわ」


「テメェ………ッ」


 そんなことを言っていると、廊下で悠人が通り掛かるのが見え、未予が一声掛ける。


「あら、奇遇ね」


「あ、未予か。……って、これは一体どういう状況なんだ?」


「見たままに、そこの先輩に絡まれているところね」


「……つまりは大方、先輩を怒らすようなことでもしたんだろ」


「愚問ね。人聞き悪いことを言わないでもらえるかしら?私は何一つ手出しなんかしていないわ」


「手出しなんかって……ちょい待て。その言い方だと、まるではしたみてぇじゃねぇか」


「あら?そういうことになるかしら?」


「……まぁ、お前個人の問題だから、俺はこれ以上何も聞かないよ。それで、俺を呼び止めたってことは何か用があるのか?」


「一つ、助言を伝えておこうと思ってね」


「助言?」


「貴方の今日のラッキーナンバーは6。良く覚えておくといいわ」


「今日のラッキーナンバー?なんだそれ?」


「差し詰め、良く当たる占いとでも思って頂戴」


「占い、ねぇ。良く分からないけど、頭に入れておくよ」


「ええ、是非そうするといわ。それじゃあ、呼び止めて悪かったわね」


「ああ、気にしなくていぜ。それじゃあな」


 そう言って、立ち去っていった悠人。


「……オイッ、無視してんじゃあねェぞゴラァ!」


「あら?空気を読んで待っていてくれたのかしら?それならもういっそ、この教室から出て行ってくれると良かったのだけれども」


「ざけたこと、言いやがってッ!その頭、カチ割ンぞッ!嗚呼あアァ?」


「あら、お気に障ったかしら?ごめんなさいね。それで……先程は頭をカチ割るとか何とか言っていたけれど、目力が使えない大勢の生徒がいるこの状況の中、まさか本当にそんなことするつもりなのかしら?」


「……テメェッ!言ッてくれるじゃあねェの。なら、手始めにその減らず口を物理的に叩いてやんよ」


 そう言って稔は右手の拳を振り上げ、いざこの一年教室で乱闘が始まるかと思えたその瞬間、何者かによってそれが遮られた。


「ちょっと、ちょっと!そこの廊下を通り掛かってみれば、二人して何をおっぱじめようって言うんです?約束しましたよね!校内で暴力行為に走るような行動はしてはいけませんよ、って!」


 そう言いながら、稔の右の拳を押さえ付けるのは昨日からこの学校に来られた教育実習生-『伊駒皐月いこまさつき』であった。


「……いや、別にこれは神眼狩りじゃあ無くてだな…………」


「そうでなければ問題ないとでも言うと思いますか?どんな理由であっても、暴力は禁止ですっ!」


「………貴女が馬鹿騒ぎするものだから、私まで悪いみたいになったじゃない」


「はい、そこッ!小言で言っていることはしっかりと聞こえてますよ、保呂草さん」


「はい、すみません」


「へへッ、怒られてやんの」


「貴女もですよ、白鮫さんっ!」


「……すいやせン」


「えッ、なになにッ!君たち怒られちゃッたの。ぷッ、情けねェったらありゃあしねェ」


 そう言って、彼女らの会話に入り込んで来たのは、他でも無い『近嵐安奈ちからしあんな』である。


「なッ、近嵐ッ!笑うんじゃあねェ!」


「だッて、しょうもェ取っ組み合いして怒られてンだぜ?可笑し過ぎるだろッ、ハハッ、アハハハッ!」


「あッ!近嵐ッ!また笑いやがってッ………」


「とんだ羞恥を晒されたものね」


「はァ?元はとやァ、テメェが断るから――」


嗚呼ああ……、今日は平和な学校生活で何よりです)


 各々が何か言ったり思ったり、こんなことで気付けばお昼休みが10分くらい無くなり、おかげで落ち着いて食事する時間が無駄に削られてしまい、未予は少々ご機嫌斜めといったところだろうか。


 騒ぎは収まり、すでに伊駒教育実習生は教室を退室し、教室にいた未予のクラスメイト達はヤンキーの先輩二人がいる空気感に耐え切れなくなったのか、気付けば生徒達の姿はおらず、すっかり教室内は未予とそのヤンキーの先輩二人だけになってしまっていた。


 捻くれ者のみのるがそれら全てを悟る訳も無く、さらっと自分の流れで話を戻そうとする。


「――それでだ、保呂草。オメェ確か、未来がえるンだったよな?」


「ちょっと、何をさらっと話題を持っていこうとしているのかしら?第一、すでに断ったじゃない…………って、未来が視えるかですって?……一体、何を話すつもりかしら?」


 さっきまでのぶすっとした彼女はどこへやら、自身の能力のことが話題に上がってきたことで、すっかり話を聞く態度に入ってしまった未予。


「今日の放課後、骸狩野からかののヤロウが何処をフラついてるか、その力で案内してもらいてェんだわ」


「……それは何の為にかしら?」


「あァん?」


「その先輩を探す理由よ」


「ンなの、決まッてンだろッ!あのヤロウ、ウチら【不目吊ふめつ】を裏切ッた以上、きっちりケジメは付けさせてもらわねェと気が済まねェからよォ」


「……そう、何ともつまらない答えだわ」


「つまらない答え、だと…………」


「ええ、これでもかと言うくらい、実につまらない答えだわ。

 ケジメって……如何いかにもヤンキーらしい単純な答えで、そこはズバッと彼女の目を覚まさせてやるぐらいのことを言ってくれるものと思って、少しは期待したのだけれども………

 いやはや、一度裏切ればボコして切り捨てるだなんて、所詮は貴女たちの【不目吊不良グループ】は似た者同士の集まり程度にしか過ぎなかったってことのようね。

 悪いけどそういうことなら、手を貸してやる義理立ては無いと見るわ。

 そもそもの話、私たちはなっから手を組んでいる仲でも無い訳だし、わざわざ貴女の頼みを聞いてやる義理立ても無いのだから、断る理由はある筈よ」


 そう言われ、流石の稔も怒りに任せて勢いのままに言い返すなんてことはしなかった。


 『彼女の目を覚まさせるぐらいのことを言うのかと思ったのだけれど――』


 どうも未予が言ったこの言葉が強く響いた様子である。


「ウチは…………」


 稔の気持ちがゆっくりと沈みかけていた、その時である。


「オイオイィ、何言われッぱなしで辛気臭しんきクセェツラしてやがンだ、みのるよォォ。そこは先輩らしく、ガツンと言ッてやれッてンだッ!

 ……稔の、心からの言葉をッ!ヤンキーがシャバ僧にナメられてちゃあ、情けねェにも程があるッてもンだろッ!」


「……ンなこたァ、いちいち言葉にしなくとも、分かッてるわッ!」


「なら、教えてくれるかしら?先輩の心からの言葉と言うものを――」


「ウチは………、一度裏切った奴のことは死んでも許せねェ性質タチだからよ。正直言ッて目を覚まさせるだとかそう言うの、これっぽッちもありゃあしねェ。

 どンな理由だろうと、一度でも仲間ダチを裏切るような奴は二度三度やるッてのが鉄則なンだよ。人はそう簡単に変われるような奴じゃあねェ。時間を掛けて、少しずつ少しずつ変わッてくもンだ。だからウチは許さねェ。

 唯羽あいつが、自分から心から変わってくれたその時初めて、もう一度仲間ダチと呼べる存在であると認めてやる。だから唯羽あいつにはにボコボコにしてやるつもりさ。

 ――それがウチの、処遇ケリッてもンだッ!」


「すぐには許さない……か。実に面白い答えね。……気が変わったわ。特別に手を貸して…………

 ……いえ、そこは目を貸して上げると言ったところかしら?」


「……まァ、その言い回しはどうでも良いとして、唯羽の捜索に協力してくれる気になったッて解釈をしていいンだよな?」


「ええ、今日一日生き残る分の神眼のストックはあることだし、今日のところは先輩の相談に付き合って上げても構わないわ」


「なら、ウチも付いていくぜ。ま、どうせだろうがよ」


 こうして稔と未予の間で合意し、未予の【未来視】の元、稔たちはこの場へと辿り着いたのであった。


 ……………


「……とまぁ、そんなこんなで今こうして唯羽貴女と相対していると言ったところかしら?」


「……へェ、そこの一年女子に未来視の能力があッたとはなァ。だがそんなことを何故なぜ、稔が知ってたンだ?」


「あの時、センコー引き連れて保呂草とあと一人、華とか言う奴だったッけか。

 何にせよ、そいつらが来てウチらその場から退散したけどウチはあの後、何か弱点でも聞けッかなと思ッて、こッそり一人聞き耳立ててた訳よ。

 そしたら、保呂草の口から【未来視】なんて言葉が聞こえてきたもンだから、そうかなッてよ」


「まぁ、貴女が私の能力を知れるタイミングを考えるに、そんなことだろうとは思っていたわ」


「成る程な。その時にそんなことを言ってたのな。成る程、成る程………」


「―と言う訳だから、保呂草のヤロウはアホなことかしてたが、当然ウチはそこの二人組に加勢するぜ!せいぜい、覚悟しろやッ!」


 そう言って格好良く二人に背中を見せて、前にしゃしゃり出たところですっかり置いてけぼりになってしまっていたその二人に突っ込まれる。


「はい?わてらはあんたが唐突に味方なるぅ言われても、はいよろしゅうなんて、すんなり受け入れる馬鹿が何処におんねん。頭、わいてんか?初対面やで、初対面っ!信用出来へんっ!」


「確かに見桐みきりの言う通りだわ。あんたがいかに信頼に足る人物なものかどうか、どう証明してくれるってんだ?」


「………そうだな。ならここにこの間、どっかから取ッてきた神眼が一つあンだけどよ、協力してくれるッてンならこいつはタダでくれてやンよ。

 そうすりゃあ、例えここで目を奪えんかッたとしたッて、あンたらの生命保護は保証される訳だからよ、悪い話じゃあ無い筈だぜ。

 だからよ、そいつで素直に了承してくれやしねェか?(……まァ、あいつの目を奪う気なンて、ハナッからェンだがよ)」


 そう言って、彼女らに向かって一つの眼球をひらひらと見せつけた。


「……なら、本当にそれを渡す気があるのか、先に神眼ブツをこちらに渡してはくれないっすかね?口約束だけで私らの信用が勝ち取れる程、良い子ちゃんじゃないんで」


「そや、そや!」


 そう言われ、少しは困惑するかと彼女らは見ていたが――


「ほらよ、これでいいんだろ」


「「……えっ?マジ?」」


 あまりに素直に眼球を差し出してこられてしまい、拍子抜けしてしまう二人。


「「………あはっ、あははははっ!」」


 終いには二人そろって笑ってしまう始末である。


「……ひぃーっ!そう素直に神眼差し出すとか、ほんまかいな。

 こうも楽観的に、良く言えばいさぎよいとかえって、いちいち疑いの目を向ける方がしょーもないわ」


「そうですね。ここは先輩のことを信じて上げましょうか」


なんつーか……こう言い方ッてものがなッてェが、いちいちそンなことに突ッ掛かる程、心がみみっちい訳じゃあ無いからよ。ウチの我儘に付き合わせてもらッたンだ。

 その……良い返事をあンがとよ。こッからはウチも参加して唯羽テメェケリ殺ッつけるが、いいな?」


「……はは、あははは、あはははははッ!テメェ、すでに先客二人がいることを良いことに、そいつらと手を取り合ってウチを潰すだァ?

 オイオイィ、そこはテメェ一人で掛かってくるだけの度胸見せろや!それともアレか?一対一サシでケリ付けられるほど、腕には自信がェってか?根性無しがッ!」


「……は?根性無しだァ?オメェ、何を勘違いしてやがんだ?テメェのその右の神眼、ウチら【不目吊ふめつ】にだって黙ってたその力、他に〝隠し事〟があると思ッても可笑しかァねェだろ?

 そンだけテメェのことを舐めてねェッてことだろがッ!勿論、未予と安奈オメェらも協力してくれるよなァ?」


「私はパスね!」 「ウチはパス!」


 同時に断りを入れる未予と安奈。


「は?」


「言ったじゃない。貸すのは目、戦闘でを貸すなんて一言も言ってないわ。せいぜい、私に降り掛かってでもくる火の粉を振り払うぐらいかしらね」


「分かッてるたァ思うが、そもそもウチは戦闘向けの能力じゃあねェしよ。付いてきたのも、なんか面白いもンでも見れッかと思ッてのことに過ぎないッて訳。

 だッてお二人さん、【不目吊ふめつ】ン中で一緒に連んでた頃から何処どことなく仲良さそうじゃあなかッたからよ。

 まァ?こいつと違って、ケジメがどうこうなんて正直どうでもいいと思ってるタチだからよ。

 はなッから能力云々うんぬん関係無く貴女あンたらの間に首突っ込む気なんてさらさらェよ」


「オイオイ、オメェらァ!そこはウチらも闘ってくれるッて流れじゃあねェのか?」


「いやいや、どこの不良漫画の熱血ヤンキーだッての」


「右に同じだわ」


「何だよ、何だよ。あの時言った言葉はあえて、それを強調する言い回しだったッてことかよ」


 稔が一人そう言うも、まるで話を聞いていない様子で未予が違うことの内容について何やら口を開き始めた。


「……そう言えば〝隠し事〟があると思っても可笑しくないだのなんはなししていたことを思い出して一つ思ったことがあるのだけれど彼女――、

 【不目吊グループ】内の仲間にだって、その右目の存在を知られなかったのでしょう?

 一体、どんなトリックを使ったのかしら?……ねぇ、そこの先輩?」


 唐突に唯羽へと話を投げ掛けられたかと思うと、意外にも彼女はすんなりとその質問に答えた。


「あ?ウチに言ッてンのか?……ま、そうだな。今更隠す程のことじゃあねェし、教えてやンよ。ほらこれだよ、これ」


 そう言って、唯羽は自身の右目を指すように目尻の部分をぽんぽんと人差し指を押し当てていた。


「………その目がどうかしたのかしら?」


「あれ、その反応?もしかしてが切れてる感じか?あー、ちょっと待ッてろよ。………ッて、あれッ?ェぞ??」


「もしかして探しているものは、今貴女の足下に転がっているその小さいものかしら?」


「足下?………あ、なンだこンなとこに落ちてやがッたのか」


 気付いた唯羽は身を屈め、ゆっくりとそれを拾い上げた。


 彼女の手の上にあったものは、まるで何かを傷付けずに覆うような、角の無い美しい湾曲わんきょくを描いた、丸みを帯びた透明な器、それはどこからどう見ても一つのだった。


なんでコンタクトレンズが?」


「最近のコンタクトレンズには面白いものがあッてよ。例えばこのレンズ、一見するとただのなンてことねェコンタクトレンズにしか見えねェが、こうして光に当てて見るとだな…………」


 光を発した開眼状態の右目の一線上にコンタクトレンズを前に持っていったその直後、透明だった筈のコンタクトレンズから何やら不思議なが浮かび上がり、レンズの色もあの時見た色同様、唐紅色へと変化をした。


「この模様何処どッかで………あッ!そういや、テメェの【死苦這区しくはっく】だとか言った神眼で見たじゃあねェか!」


 これには思わず、話を無視されていた稔も大きく反応する。


なンだ、阿呆アホのクセして良く見てるじゃあねェか。

 これで理解出来たとは思うが、要はこのコンタクトレンズは光に反応して仕様になってるッて訳。ちょっとしたパーティーグッズなんかとして、一時期流行はやってたらしいぜ。

 ま、ウチは流行とか疎いから良くは知らねェけンど」


「……へぇ、パーティー用のコンタクトレンズなんてものがあるなんてね。く言う私も、世間の流行なんてものは良く分からないから、そんなことだとは全くもって予想つかなかったわ。

 素朴な疑問ではあったけれど、どんなに小さなモヤモヤでも解消されなきゃスッキリしないでしょう。実に面白い話が聞けて楽しかったわ。次は貴女達の間でゲームを楽しむ番かしらね」


 やはり闘う気は無い様子の未予であった。

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