古の竜騎士と黒竜ギゾート

「グレク・カーヴィナ!!」

竜の教団の竜騎士、飛竜は黒竜ギゾート、

千年をままにした鎧、甲冑とあって、

どこの大地も、太古の遺跡かのように、

簡単に時代を吹き抜けていく・・・・・・

リアス・カーヴィナどう戦い抜くか?


グレクの太刀さばきを前に、

飛竜の体を整えるいとまもなく一手遅れと、

・・・まま誘導されて、気付いた時には、

元いたザシェイナの地底湖は地平の向こうに、

今だと!とらえようとしたところへ、

太刀ひらめき、

「うう」

構えて受けるも手一杯と続けて気圧され、

グレクがギゾートはばたきまま進む先の風、

となったか、

「時代を経て、なおこのチカラだというのか!

 グレク・カーヴィナ!」

竜の祭司が悪竜の頭上より見つめる中で、

リアス・カーヴィナはグレクの攻めに驚嘆した。


「竜騎士ともあろうものが、

 なぜ邪魔立てを!!ぐぐ!!」

飛竜と一体となり刃を振るう、

このような戦い方をリアス・カーヴィナは、

行ったことは無く、若き竜バパームにとって、

一回りも二回りも大きなギゾートは、

こちらの攻め手全てをしのいで機会を与えぬ、

幾度と知れず振りぬかれる、

グレク・カーヴィナの太刀からバパームを、

守るに精一杯だった。


「バパーム!風を!うろこを!」

北風竜ジェイディア心臓竜麟一枚胴にして、

バパームをギゾートより守るため、

風の力で支えれば、大型、小型と、

飛竜の力の差を縮めるに十分か、

「このまま!押し切る!」

グレクとリアス、対峙する、が!

「教団の悪竜!?卑怯な!イツァン!」

「ははは前座を忘れていてな、

 いらぬお世話だったかな?」

「二人の邪魔をするのですか??

 話し合いは?」

「なにアルマゲスト姫、

 せっかくの竜騎士談義、

 竜が無くば面白みにかけるだろうに!」

けしかけられた二頭の悪竜は!


「セナク!!」細長い蛇の体に蛾の羽か!

ハサミムシかの尾を引く影がセナク!!

グレクとリアスが前に分け入ると羽音が、

そのチカラ発揮して、風上からりんぷんを

散らしてあたりを大いに毒する。

「おのれ!」しびれる間もなく、太刀構え、


一閃!!北風竜の風の太刀は廻りの鱗粉、

巻き込んで、セナクのそん身断ち切って落とした!!

とギゾートが体当たりを!

「ぐぅ!」

悪竜退治の隙を切らせず、攻めくるもので、

体裁整えるのに苦労する。


「ビーパント!!」大きな虫の目玉に、

ハチの羽をあしらって、腹にも尾にも針を持つ、

変わり種の悪竜、バパームを突き狙うが、

「まわれ!バパーム!」旋回し、

相手から素早く区だって、下面より挑む!!


「竜も鳥も低い位置が不利なのは変わらぬだろうに!!」

「あっ!」

「何体も何体も!そうやすやす敗れるものか!」

バパームと北風の太刀一体となって渦巻けば、

たちまき竜巻とはこの姿か!!

バパームがびゅっとビーパントをかすめれば、

ちぢにちぎれたビーパントの姿、虫の息!

「よくもやるな・・・・・・」

「飛竜の優位も、千年の歴史も・・・・・・

 あきらめては?」

竜の祭司イツァンに連れられたアルマゲスト姫は、

そう呟いた。


リアス・カーヴィナは先ほどの勢いを制御するが、


手間取りより遠くまで来てしまったものだと、

「グレク!!どこだ!!」後方か天か、

それともバパームの影か、探す間に目の端、

かすめてよぎった、遠く教団の竜の祭司が、

そん姿と、姫、


「姫!アルマゲスト!姫!」

「ほう」イツァンは改めてリアスに感心し、

「私も遊びがすぎたようだ、

 目的に向かわせてもらおう、

 グレク!!」

「若き竜騎士を教団の悪竜、そして

 ギゾートととも、追い落とし!!

 翼を奪うのだ!!」

姫とリアスの視線が間に現れたグレク!


「カーヴィナ!!」

剣で激する戦いに、風切り刃も、

押され始めるうち、

「さらばだ竜騎士達よ、

 生きていれば、

 また会うこともあろうて」

「竜の祭司!イツァン!」

遠ざかる姫と、イツァン乗せた悪竜を、

過ぎるままに、強い一撃をより強く、

グレクの太刀は、

「気力も体力も底知らずか!?」

千年を費やしたかの太刀、

風をまとって身を抗していた、

バパームの鱗もはぜさせて!!

「ぐっ!」重心を一撃に、

 バランス、失って!!


バパーム背を大地に向けて仰向け飛びに、

「ぐ、この地は?」

開けた大地は反転して向き正せば、

かつての大戦が地に伝わる、

一騎打ちに竜騎士と土豪の士師たちが、

募り集ったという千年前の決戦の原か?

「このような場を選んだかイツァンめ!」

バパームを休める為、追い風をさらにかっきって、

南進すれば悪竜の群れを遠景にし、グレクにむけて、

きびすかえすも、

「なっ!」

ぴったりとつけてこられたか苦戦!!


剣劇続け横飛びに加勢を火力を求めての、

「火炎竜!」うろこ一枚、新たに、

決戦の原からまた更に離れて未だ止まらぬ、

攻め手加熱するばかりに、

「バパーム!気を緩めるな!」

口角泡飛ばすはバパーム、


竜の牙と呼ばれるいわば、列した石並びて、

辺りに生えているかのように、その場畏れに、

迫る、「叩きつけられるな!バパーム!」

避けて、避けて!

グレクとギゾートには遠方から火の玉を、

炎の刃で放ち当てて、遠ざける!

バパームの一息を稼ぐのも必死と、


いまや姫の姿は地平の彼方、


「――――――リアス」姫は竜騎士の

戦い遠くに想いて、遠方へ、南進し、

海風を沿って、進む、悪竜の一団は、

竜の祭司、先へと飛んで、望みのものを、

得ようというのか、

「時はゆうにあるな・・・・・・

 あの国、この国と動く前にな」


切り戻したか今は戦いの最中、


空の剣劇は、グレク自由に、飛竜の上から、、

飛び斬りかかるを、「こんな戦い方があるのか!」

ギゾート体当たりしかすめては、

グレクは足場と踏み切って、バパームを、

飛び越す身のこなし、

「空の軽業師か・・・・・・遠い昔にここまで

 完成されていたと!!くっ!」


落ちることに畏れも無い相手を避けるに、

場所を、果ての枯れ川まで行き着いた、

マグマの川が跡まで差しかかったとあっては、

「これほどの速さ!で」

これほどの距離をバパームで飛んだことは無く、

「バパーム!もってくれよ」

飛竜の荒い息使いが聴こえる。


長引けば長引くだけ翼に余裕あるギゾートが、

有利、グレクの攻めも弱まることがない、

「炎をと!が、バパームは・・・・・・」

火炎竜強めては、バパームの息はもたぬか、

竜の牙が柱をぬって抜けたことで、

他の悪竜は遅れを取り戻し、迫るとも知れて、

ますますをもって追い込まれた、

竜騎士、リアス・カーヴィナ

「力が足りない・・・・・・このままでは!!」

バパームは高度を保つも難しく、


両者もつれての飛ばした戦いとなる。

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