ロルッカ姫と三悪竜


リアス・カーヴィナと魔術師ドラクルは

東城フゴール、

ロルッカ姫のいるフゴール城へ向かって飛ぶも、

火の手が上がるを目視し、確認したこともあって、

ただならぬ事態の連続に、アルマゲスト姫の、

安否も分からない・・・・・・。


ブアッテとレティクス「悪竜に!?」

レティクス、騎士と従者のブアッテは丘の民が、

東城フゴール城下で見たことを訊いて、

アルマゲスト姫の無事を一層祈らずにはいられない、

「街の方へ!急ごうぜ!皆!」

丘の民は導いて案内するが、

「あなたたちは

 不死の秘宝を探している

 ものの仲間だろうか?」

「なに?」

「大帝が探しているという噂で」

丘の民が怖れてることは・・・・・・大帝が何度となく、

竜の遺跡に兵を送ることの理由が教団の知る、

という不死の秘宝にあるという話と・・・

「む・・・みたことあるぞ・・・あの」


東城フゴールは数多くの悪竜と教団の雇った、

あらくれものだろうか?悪竜使いまで連れて、

「おろかもの!このロルッカが前に

 悪竜ガスドロームまで連れて、

 教団のものに信心はあるのか!!

 同じく竜をまつる心は!!」

大声でロルッカ姫が、

「ほっほー、おとなしく、秘宝の瞳を差し出せば

 城は無事にすませてやるぞ!!」

「とはいえいただくものはいただくがな!!」

「卑怯者!!」

「ロルッカ姫とやらもだったか・・・ゆけ!悪竜!

 町を恐怖に!!城を廃墟に!!」

「あの悪竜は!!」


「ネオメギー!!ネオイズラ!!ネオヒック!!」

こともあろうが、かつてアルマゲスト姫の

ジェイディア城を襲った悪竜三匹を前に、

ブアッテ!「ゆるせん!!」飛び込み、


挑みかかるが!?

「三匹何万匹、悪竜がこようとも!!

 悪と落ちた教団なんかに未来は無いわ!

 わっ!」

ロルッカ姫の口上が響いても、城攻めの手が、

休まることも無いが、

「やすっぽいまがいもののドラゴン連れてくる

 くらいなら!!信者のひとりも

 増やしてみせなさいよ!」

「なあに!信者などチカラで従えてみせる!!」

「不信心もの!!」

「ゆけゆけ!悪竜!力を解き放つのだ!」

「うわっ!!!」


三人の悪竜使いは自信気にして、

「聞こえんなー悲鳴か?なんかか?」

「余裕か、余裕余裕!!」

「この城、堕ちたね、ヒヒ!」

「落ちるか!!臆病者ども!」

「!?」

竜のひと鳴きとともに現れたは、

「なんだ・・・・・・あの飛竜」

時のうろこ!歯車竜ギヌェン心臓竜麟一枚胴にして!


ギヌェンの力を借りれば・・・・・・時を刻むがごとく、

一刻一刻と迫る期限や危機から逃れて、

幾何学の世界から相手に太刀を浴びせることが

かなうのだ!!

「ネオメギー!!ネオイズラ!ネオヒック!」

それぞれ鉄球頭、刃頭、カマキリ顎の、

三悪竜に命じて、現れたった時の竜騎士、

リアス・カーヴィナを亡きものにしようとするが、


「てや!」ゼンマイ仕掛けの一太刀は一気に、

三体に浴びせかければ、コマ回しのごとく、

何体にも増えた竜騎士の姿と太刀さばきが、

たちまちまま、三悪竜、こらえきれず、

同時に血を吹き出して倒れ込む!

「あわわわわわわわ」

悪竜使いは慌てふためき四散した。

「すごい!!あれが竜騎士?

 何体にも増えて・・・竜?

 飛竜がもう一体!?・・・・・・ぎゃあ!!」

ロルッカ姫に近づく飛竜たちまち、

天へ逃れる!!

「バパーム!あの竜にさらわれた!

 あの人こそ!ロルッカ姫だ!バパーム!?」

もう一体のガスドロームに妨害される!


「リアス・カーヴィナ!あの竜騎士は?」

「影の竜騎士?竜の祭司が手下か!!

 いずれにせよ!」

ガスドロームを切り倒した!

後は追うことに専念しなければ!

「ロルッカ姫!!」

「竜騎士がロルッカ姫をさらったのか!?」

城下からの声と不安に一声

「城内の方々!!悪竜はすべて退治しましたゆえ、

 西の竜騎士リアス・カーヴィナは!!

 ロルッカ様と、アルマゲスト姫を助けにゆくと、

 あとのものにお伝えください!」

ぱっという間に、飛び乗った飛竜ととも遠のき去ると、


「ドラクル!飛竜のニオイを追うぞ!!」

「竜のような働きだな、竜騎士よ」

立つ竜騎士とドラクルは、

レティクスとブアッテに先んじ手は

無く飛び去った二人を見守りながらも、

「東城フゴールに報告にいくよ」「ああ」

あとのことを受け持つより他ない、



教団の総本山である地帯よりそう遠くない、

位置に竜の祀り場があった、

の荷と岩の風洞を祀るという、

「きたか、ロルッカ姫よ」

「手荒な!」

「ロルッカ!!」

「アルマゲスト?」

「まあいい、姫よ、ロルッカ姫には降りていただこう」


「な!ここは、針骨竜ザシェイナの!!

 私をイケニエにするつもりか!!」

「それくらいしか今のあなたには役目は無いが

 どれ、竜の瞳はいただきました」

「何故、竜の祭司イツァンの思い通りにさせて

 おくのか!! 教団の信徒たちよ!!」

「ロルッカ!!」

地底の塔のたもとにおろされたロルッカ姫に、

「ああなんてひどいことを」

アルマゲスト姫は掛ける言葉も無いが、


「教団よ!姫を返せ!!」

はばたきとあらわれたのは、

リアス・カーヴィナとドラクル、

「きたか、さてお二方、

 姫を助けたくば針骨竜ザシェイナを倒し、

 竜から墓所の鍵を一つ取って来て頂きたい」

竜の祭司イツァンが乗る悪竜は自在に空を飛ぶ、

体の長い東洋の龍そのものであったが、


「う!?」

竜騎士とドラクルの足元は不意に開き、

ザシェイナと、イケニエ姫ロルッカの待つ地底湖へ、

竜の祭司イツァンと黒い飛竜の竜騎士の姿まともに、

目視できぬまま、ただ「リアス・カーヴィナ!」

アルマゲスト姫の、


悲嘆に発した声ばかりが響く、

「リアス・カーヴィナ、無事か!?」

「ああ」

「あの岩、あの場所に姫が・・・・・・!?」

ロルッカが搭のもとで針骨竜ザシェイナの影に、

終われて、危機をむかえている!

「ロルッカ様!」

地底湖の塔は地底に空く天窓のちょうど真下か、

アルマゲスト姫が心配そうに見つめる、

「イツァン!どうしてこのようなことを

 続けるのですか!?」

「ええ、もちろん教団のためです、

 姫もまことの竜に会いたいのでしょう?」

ならばといわずもがな制して、

「鍵はなんとしても必要ですからな」


「姫は搭の中か!ザシェイナ!!」

『シシシ、我がアバラの中で、永遠に、

 罪業から免れて、姫は、ロルッカ様は、

 私のハートとなり暮らすのだ、

 なんとも美しい日々だろうなああ』

「妄言を!!私という災厄から

 逃れられると思うな!!悪竜め!!」

世と人の為に立ったか竜騎士の声を訊き、

「そうだそうだ!どうせ骨!ひとりでカンオケで、

 眠っていろ!! わっ!」

『おお、姫様!お声も美しく!!』

「ロルッカ!!下がっていてください!

 針骨竜ザシェイナ!我が刃を!」

早駆けままの一太刀は、

うろこを裂くが、血も空か響かず!!


「あのあばら・・・針と骨のみか!

 リアス・カーヴィナ!

 およそ奴の体は骨の牢獄、

 内に鍵が隠されていると見てとった!!

 姫は、私に任せ存分に戦え!!」


「ドラクル!よし!ザシェイナ!!

 我が連撃に砕けろ――――――!!」

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