悪竜ヤマタカブリク

ヤマタカブリク九つの首を持つ甲羅を持った、

首長竜にして、


ヤマタカブリク第一の攻め手は太い首!!

ゴウゴウと迫って、「なんの!」

太刀構えたリアス・カーヴィナそん人が

森林竜モディグアーロの一枚心臓竜麟を掲げ、

一撃でその太い首を見事断ち切った!!

「船一隻!だね、ありゃ!」「おさまるのか?」


第二の首は、はやくとがった一角振るって

せまりくる!「はやさには星を!!」

星空竜グラステイガの一枚心臓竜麟を掲げ、

素早く星の輝きでそのらせんかバネかという、

首を掻き切った!!!

「二隻目!!艦隊が組めるね!」「これはまた」


第三の首、水を口から吹き出して、蛇口とは、

よくいったもの!! 直接断つのも難しいが!!

「水車で!!」水竜ミヌァンテオの鱗

で水を弾いて――――――

旋回まま水龍の首を薙ぐ!!

「三隻目!!」「姫はご無事か!?」「ええ!」


「ありがとうブアッテ」

「すごいものですね!!」

船主とレティクスは姫とともに退避して、

眺めるが、「ヴィチャーム!!」

「周りの奴らには手出しさせないさ!!」

飛竜ルルクトも駆けつけて、

悪竜式場の雰囲気も?

「いえ、どうやらその心配も」歓声か!?


第四の首は毒ガス吹き出す!!

「これは!!皆が危うい!!」竜騎士は、

急いで、北風竜ジェイディアの鱗一枚を胸にする。

と、突風と刃を振り回しおしながして、

毒霧ごとその首跳ね飛ばして切り裂く!!

「やった!」

「船四隻!!

 航海士どもが船長気取れるよ!!

 喜びな!!」


第五の首!?! 台座とも見えた、甲羅より

手足引き込めた替わりに海水吹いて、大波が、

あたりを!!「ぐわっ!!」おもわず、

巫女は足場失って転げるものの、

「世話をやかせる!!」

ヴィチャームのルルクトが救いだす・・・竜騎士は?


海竜シィバニックの鱗を扱いこなし、

ヤマタカブリクが出す、大波小波を切り分けて、

渦とまとめ上げれば大亀の第五の首を「とった!」

切り裂いて!!!

「船五隻?いや商船の隊、

 ひと艦隊、増援だね!!

 港が買えるよ!!」

「出張るなよな!姐さんよぅ!」ブアッテがとめる。


第六の首は岩の首!! 鉄球頭か、

こちらにバウンドし迫る!!!

「首が無くなって自由になったか?

 余計に激しいな!!」

リアス・カーヴィナ、岩壁をうがつ、そん鱗、

岩壁竜サンザクパラゲ、鉄球をうちかえして、

亀裂はしらせ、ドガンと断った!

「あれで島を買おうか! いやあもうかる!!」


第七の首は、炎を巻き上げて迫る!!

「なんつう熱だい!!」火を吹くたびあたりは、

ごうごう夕焼け灯したよう!!!

「イオラルヴァ!!ゆくぞ!!」火炎竜の鱗で、

炎を断って、熱で斬る!!!!

「熱いね!砂漠の方で港を開くか?

 砂浜を買ってもいい!」

「調子がいいよ、まったく」


「お見事!!竜騎士リアス・カーヴィナ!!」

バニパラータ、竜騎士に駆け寄るを、

皆で見ているが、「危ない!!」

ヤマタカブリクの尾っぽが迫る!!

竜騎士は背に太刀構えて、切った!!!

「尾が第八の首とは・・・・・・おどろいた」

ヤマタカブリク、その体、どたっと―――

つっぷして、観衆、この様を見て、

わっと湧き立ち「喜んでる?というの」

「バニパラータ、もう一匹、首が泉のほうにある」

ブロクンダワームのほうにかぶりをふって、

「なるほど!!それとあわせりゃ九つ首か!!

 縁起がイイね!!」

さて、運ぶ船はどうするのかって??


オロチ島にある船という船を買い受けて、

竜を運ぶというから、たちまち大船団ともなる。

「竜の胃袋、宝石袋とやらを拝んだらさ、

 そらだれだって海に出たくなるだろうさ!!

 ほうら!!」

きらめく宝石は大粒!!金は延べ板!!

この島で水夫を募るには事欠かなかった、と

ヤマタカブリクの尾の首にあった竜の鱗を見るに、

「これも悪竜か、悪竜もひとつ群を抜いたように

 なるとは・・・・・・恐ろしいな」

教団の印が眼に見えれば何より――――――と姫、

「悪竜式の中心に教団となると、東の国が、

 総本山ともなるゆえに、心配ですね」


「ラプローは?巫女に訊いてみよう」

姫と竜騎士は、正気を取り戻した巫女にたずねる。

「ええ」

「悪竜式は竜の祭司様がブロクンダワームを

沈めるためにとお築きに」

「島民一同、ワームの被害に、悩まされていた

 のもあり、より強い龍の加護あらばとの

 考えでしたが」

「リアス・カーヴィナさまが」

「ブロクンダワームをお倒しになった今―――

 この悪竜式場も不要・・・・・・」

「今後は西の国とよしなにして頂ければ、

 有難く―――」

深々と礼をする巫女。


オロチ島、ヤマタカブリクの台座である、

甲羅を祀って、このたびの一戦を語るも自由に、

ただ気になるは、竜の祭司が教団を、

率いるとの噂、一層強く、

「竜騎士さまは竜の祭司さまのお傍にと・・・・・・

 リアス・カーヴィナ様のお知り合いでは?」

巫女の言葉に―――竜騎士、「なんと・・・・・・」

アルマゲスト姫がもつ東の国の友人の話、

いよいよ本当と知れて、これより一層に、

刃の手放せない旅路ともなるか、


「教団の船は東か・・・・・・」

「いやなんにせよ!アンタらの帰りの便までは

 用意させてもらうよ!!ほら!!」

「これって」

「今回の山乗り切れば、どこの海行ったって、

 バニパラータの名は確かなもんさ!!」

バニパラータから与えられたのは海の通行手形、

竜騎士とその連れだっての旅は、東の国々がいかに、

迎え入れるか、また教団の手がどこまでのものかに、

よるが・・・・・・航路は順風満帆!!

妨げなく過ぎてゆく一日一日が、

気を落ち着かせもする――――――

「東の大帝の港までは補給なしでいけるだろうさ」

「大帝の港?」大帝の港とはいかなものか?


竜の祭司と教団の竜騎士に、悪竜使いとこの先、

どれだけの竜が待っているかは知らず、

果てなき旅の風は、遠く、東の大国は・・・・・・

大帝のおさめる港、竜の伝承も多くある山城に、

教団の総本山近くにあるアルマゲスト姫が友人の、

いる東の城、その先には竜の歴史が待っているか、

知れず、リアス・カーヴィナの東での死闘は、

行く先深まることとなるは定め、

――――――さて戦いは幾度のことか―――



今回出た竜はブログンダワームとヤマタカブリク、

合計して九つの首に、ヤマタカブリクは、

九席の船が無ければ運べないほどともなったので、

甲羅はあきらめたものの、大量、

バニパラータも、船を増やしたものですね・・・。

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