楽しい読書の時間を、ありがとうございました。
最後までクオリティーが落ちることなく、安心して読み進められました。
この「呪物」をメインに据えた構成とアイデアは、非常に面白かったです。
様々な呪物が登場する百物語のような前半、それが有機的に繋がっていく後半。
怪談物は、案外それぞれの話の繋ぎが薄いものが多いです。
狂言回し一人で済ませてしまったりすることが多い中、全体を貫く骨がしっかりとあるのは、魅力的でした。
繰り返しになりますが、やっぱり呪物の選択とアイデアがいいなあ、と。
お気に入りは軍手……いや、狐面……やはり携帯かな。
この言わせる、言わないの攻防は、盛り上がります。
ラストも単純に全てハッピーエンドではなく、やんわり影が差す余韻がよかったです。
お疲れ様でした!
作者からの返信
ありがとうございます!
読み込んで頂いた上での詳細な感想、感極まります。
物語の一番のポイントである「呪物」については、「見た者に呪いをかける絵」だったり「聴いた者が必ず自殺する音楽」など、実際の都市伝説を元ネタにしたものもいろいろ考えたのですが、もっと身の回りにあってもおかしくない身近な物にしようと思いました。
ほとんどがボツになりましたが、その中から選んだ本作に登場する呪物を気に入ってもらえるのは本当に嬉しいです。
完結おめでとうございます!
47話の魁の「ただ少し弱かっただけ」というセリフが胸に残っています。
たぶん誰しも弱い部分、闇に囚われてしまいそうな危うい部分を持っているんですよね。だからこそ、登場人物一人ひとりの抱えた事情が生々しく、リアルな恐怖として感じられたのだと思います。
最後に魁の見つけた生き方に、希望の光を見ました。
素晴らしい作品でした。面白かったです!
作者からの返信
すずひめさん! ありがとうございます!
あのシーンの魁と由良の台詞には、この作品のテーマを全て込めました。
ですので、印象に残って頂いたのは、本望です。
物語の深い部分まで読み込んでくださり、そしてたくさんの応援コメントをしてくださって、本当にありがとうございます!
完結、お疲れ様です。感動しました(涙)
「僕が運転します」のセリフ、いいですね。短い言葉に多くの想いが詰まっています。
ホラーって奥が深いんですね。あまり読まないジャンルだったのですが、手を出してみようかと思います(笑)
そんなきっかけをくれた作品でもありました。ありがとうございました !(^^)!
作者からの返信
竹神チエさん! ありがとうございます!
登場人物の心の変化や何かしらの成長がある、という部分は絶対に書きたいなと決めていました!
最初は魁のその台詞を最後に物語を完結させようと書いていたのですが、さすがにぶつ切り過ぎたので、後日談を加えました。
それでも、魁の台詞は自分でも気に入っています。
ホラー作品を読んでもらえるきっかけになったのは、すごく嬉しいです。
完結お疲れ様でした、最後まで楽しく読ませていただきました。
単純にストーリーを追う楽しさだけでなく、物語の組み立て方やすっと頭に入ってくるような書き方など、色々と勉強させてくれる力作でした。
時間を見つけてまた最初から読み返してみます。
作者からの返信
髭鯨さん! 完読ありがとうございます!
私は致命的なほどに、解りやすく伝える文を書くのが苦手なんです。
学生の頃にドヤ顔で作文を提出したら、国語の先生に「あなたは読む人の事を全然考えてなくて、自分の文に酔っているだけ」と言われ、ヘコみながらも、以後、気をつけるようにしています。
ですので、何度も考えて書き直した結果、そう言ってもらえるのは、なんというか、感慨深い気持ちが込み上げてきます……。
もう1度読んでもらえるというのも嬉しいです!
人物達の結末を知った上で読んでもらうと、また違った味も出てくるのではないかと思います。
完結、お疲れさまでした!
呪物という、読む側にとっては興味をそそられる、書く側にとっては難しそうな設定を最後まで破綻なく生かし切りましたね。友人たちを失ったことの重みを受け止めながら、無理やり明るくなろうとするのではなく、そっと前を見据えようとする。生きるヒントをもらえるような、素晴らしい終わり方でした。
鋭気を養っての次回作ものんびり楽しみにしていますね。
作者からの返信
純太さん! ありがとうございます!
最終話は全話の中で一番何度も書き直した部分なので、終わり方を気に入ってもらえるのは本当に嬉しいです。
サバイバルホラーのラストとして、生き残ったから万々歳という終わり方にはしないでおこうと決めていました。
大切な人を失った中で、自分がまだ生きているという意味について考える事は、「生きている者だけが生きていく世界」に疑問を投げかける第一歩なのではないかと思います。
とは言っても、あくまで作中のギミックを楽しんでもらう事が目的の作品ですので、そんな中でテーマの意図を汲んでもらえた事に感謝したいです。
遅れましたが、完結おめでとうございます。
作者からの返信
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます!