第48話

                新時代突入

 せんじつ池袋で80代の爺さんが交通事故を起こしたのを受けて加害ドライバーへの厳罰を求める声が上がっているそうだ。ただ気持ちは分かるのだが80代の爺さんをこの先何年刑務所に入れとくつもりなのか。

「お前は120歳まで刑務所に入ってろ!」

 ちょっと違和感がある。

 しかし日本もこの先高齢化と犯罪に対する厳罰化傾向が進むようだとアメリカの常識を受け入れて、「懲役150年!」という時代に突入するかもしれない。




                 女心

 実は最近の日本と韓国の摩擦に関するテレビ報道をニヤニヤ笑いながら見ている。何が面白いのかというとコメンテーターの発言が面白い。彼らの発言はこんな感じ。

「韓国には論理が通用しない。」

「韓国は何を考えているのか全く分からない。」

「いつまでも解決したはずの昔のことを持ち出してギャーギャー騒ぐ。」

 実はこれと同じことを僕らはいつも見ている。

「女には論理が通用しない。」

「女は何を考えてるのか全く分からない。」

「女はいつまでも昔のことを持ち出してこっちを責める。」

 面白い。

 つまり韓国という国は生物学的に見てメスなのだ。

 韓国だけがメスというわけではなくて、特にアジアにはメスである国が多くある。それなら話は簡単。僕らは彼らと接するときに女性と接するようにすればいい。

 ただそれが難しい。だから日本の男は女性の扱いがへたくそだと言われる。僕もそんな日本の男の一人。




               マジでヤバイ

 前に読んだ本に鎌倉か室町時代の禅僧の書が載っていて、「無」という字の草書体が左右逆に書かれていた。つまり「無」すら無である、ということである。世の中にはすげぇパンクな坊さんがいるものだ。感心すると同時に僕もやってみたくなった。

「無南無阿弥陀仏」 いまいち。

「南無尿法蓮華経」 自分で言うのもなんだがこんなこと言うやつは死んだほうがいい。

「仏に会ったら仏を殺せに会ったら仏を殺せ」 悪くはない。

 ただあんまり気取らずにもうちょっと現代風に言ったほうがいいのだろうか。

「マジで無。なんかヤバくない?」 意外といいかも。この線で行ってみよう。


 最終的に結論としてはこうなった。

「Fuck 無!」




              人間人生40年

 ウィンブルドン・テニス史上に残る決勝戦が行われ、37歳のロジャー・フェデラーがわずかの差で敗れた。

「でも世の中の37歳の人たちに37歳でもここまでできるんだということを示せたと思う。」

 残念ながらその年齢はとっくに過ぎ去った。もう終わりだ。




               オルフェウス

 最近うちのベランダが周回コースの一部になっているらしくて植木にトンボがやって来て休んでいる。

 ただあのトンボは僕のギターの音色を愛してやって来てくれるのだ、ということにしといてほしい。  


 

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