第41話
皆さん連休はいかがお過ごしだったでしょうか。こちらは全く変わりのない日常生活。『令和改元』?そんなことあったのか?ということで全く変わりのないどうでもいい話を。
ちょっと変わったイチロー賛歌
先日イチロー選手が引退を発表した。ただ何となく前から分かっていたことなのでこれといった感慨はなかった。だから「イチロー選手、夢と希望をありがとう!」とかやられるとちょっと鬱陶しい(ちなみに僕自身はイチロー選手に夢も希望ももらった覚えはない)。
ただ考えてみるとイチロー選手の絶頂時代、朝11時からのマリナーズ戦を「またマリナーズか」とか言いながらもいつも見ていたのはこの僕なのだ。当時は本当に楽しませてもらった。そんなことで僕なりにイチロー選手に敬意を払いささやかな文章を捧げたい。
引退した元ボストン・レッドソックスのスーパースター、デヴィッド・オルティースがかつてイチロー選手についてこんなコメントをしていた。
「イチローはテニスをやっている。」
そのイメージがなんとなく分かったので、さすがスーパースターは面白いことを言う、と感心していたのだった。
最近になってまたそのことについて考えていた。するとイチロー選手のバッティングというのはほとんどテニスの用語で説明できることに気が付いた。
例えばこんな感じ。
守備の間を抜く。パッシング・ショット。
ボールの勢いを殺す。ドロップ・ショット。
守備の頭の上から落とす。トップスピン・ロブ。
ボールを叩きつける。ドライブ・ボレー。
強打する。スマッシュ!
これがテニスではなくて何なのか。しかしテニス好きの僕がイチロー選手を見ていて楽しかったのも理解できたのだった。そこでテニス・ウェアに身を包みラケットを持ったイチロー選手を想像してみる。するとこれが恐ろしいほどに違和感がない。皆さんも想像してみてほしい。
彼はテニスの世界に行ってもトップ選手になっただろう。
個人的にはあるスポーツ選手に対し「あなたは別のスポーツでもスーパースターになっただろう」と言うことは最高の誉め言葉の一つだと思う。そんなことは実際ほとんどないのだから。
これが僕のイチロー選手に対するちょっと変わったささやかな敬意。お疲れさま。
『判決』
相変わらず僕と人工知能の間の戦争は続いている(つまりチェス。遊んでいるというより遊ばれてる)。そして先日こんなことがあった。
お互いに十手ほど指した後、僕が次の手を指そうと思って眺めていると、どうやら僕の打ちたい手にはすべて相手の駒が効いているらしかった。つまり打つ手がない。蜘蛛の巣にからめとられた虫のような感じ。ここから先は僕がどんな手を指そうともそれは全て死を意味することになる。もっとも僕に対する死刑宣告は最初の一手目を打った時点でなされていたのだが。
「お前は生まれた瞬間に既に有罪を宣告されていたのだ。」
これはカフカか?
...to be continued.
一番頭の悪い人のなる職業
学生時代、親友の母親にこんなことを言われた。
「あなたは将来どんな道に進むの。政治?でも頭のいい人は政治はやらないわね。」
確かに政治はやらなかった。ただ、政治家以下だった。
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