第29話

            ネス湖のネッシーを捕まえるには

 先日ディズニーランドの記念イベントで10時間待ちとかで並んでいた人たちがいたらしい。でもそれほど驚かなかった。何故ならその前に羽生結弦君を応援するためにフィンランドまで行く女性たちがたくさんいて、しかもそれは普通のことだと聞いていたから(それに比べたら10時間が何だって言うんだ)。しかし彼女たちは凄い。羽生結弦君の為なら何だってするのだろう。そこで羽生結弦君にはぜひこう言って欲しい。

「僕の怪我を治すにはネス湖のネッシーの生き血が必要だ。」

 翌日にはネッシーが山積みになっているだろう。




                 四季の音

夏、炎天の中ウンウン唸り、

秋、肩の力を抜きカラカラ笑う。

冬、底冷えの中ゴーゴー回り、

春、息切れしたのかトットットッと喘ぐ。

そんな室外機の音。




              ゲルマン民族の大移動

 なんとなくいつか現代のローマ帝国であるアメリカは分裂するんじゃないか、と思った。あれだけの広大な領土に価値観のまったく違う人々が一緒に暮らしている方がむしろ異常な状態とも言えるから。しかしそれはあったとしてもまだだいぶ先の話。いや、意外と近かったりして。




                本能寺の変

 日産王国の織田信長、カルロス・ゴーン氏が失脚した。明智光秀に寝首をかかれたらしい。伝えられていることが真実ならば、ゴーン氏にもこんなことを思う時があったのだろうか。

「人間人生五十年……。」

 そしてこの後明智光秀はどうなるのか。




               ラッキーアイテム

 ベランダに鉢植えがあるせいか、窓を開けるとたまにヨコバイという羽虫が飛び込んでくる。ヨコバイに触って横に動くとなんか得したようで楽しい。そしてあのエメラル・グリーンの青磁のような羽根。そんなヨコバイも日本では食物の害虫に分類されているらしい。

 ヨコバイよ、たまには飛んで来いよ。


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