第25話
『4分33秒』 ~歴史上最悪の手抜き小説~
これから『4分33秒』の時が流れる。その間にあなたに起こった出来事、あなたの周りで起こった出来事がそのまま小説になる。ではその素晴らしい『4分33秒』を楽しんでほしい。
「
4分33秒
。」
何か書こうと思ってもアイディアが浮かばない時がある。そんな最悪な時間を最高の時間へと変えてくれる魔法のようなテクニーク。ジョン・ケージよ、ありがとう。
しかし我ながら最低だ。
つまらぬことは考えぬもの
自分の身の回りでは何故かお化けが出たとか、大惨事があったということがない。たまにはそんな場面に遭遇してみたいものだ、などと罰当たりなことを考えていた。
そしたら今日、車に轢かれて動かなくなっている人を見てしまった。あんなのは二度と見なくてもいい。つまらぬことは考えぬもの。
世界八番目の不思議
エジプトのピラミッドや、中東の空中庭園など世界の七不思議なるものがある。ただそれは当時の知的、技術水準を勝手に低く見積もっていただけの話であって、本当に不思議な訳ではない(特に紀元前二千年前後の知的、技術水準には恐るべきものがある)。
ところで僕はその七不思議をも凌ぐ不思議を発見してしまった。
この夏暑かったのでよくN社の1リットル・サイズのペットボトルのアイスコーヒーを飲んだ。だが店頭にはもう1種類A社の製品もあって、こっちの方が安いのだが誰も買っていかない。理由は簡単、誰が飲んでもN社のコーヒーの方がうまいから。A社のコーヒー部門はギフト用がメインであって、ペットボトル部門は添え物のような感じらしいのだが、だからといって安いのにもかかわらず買ってもらえない商品は売ってる意味があるのだろうか?
誰か知っていたら教えてほしい。
『ガッツリと!』
ギターの備品が壊れたので楽器屋に買いに行った。
「もうちょっとこう大きめのものってある?」
「ああガッツリとしたやつですね。」
なんかオッサンには違和感があるのだが、ちょっとおもしろかった。
そのうち僕も『ガッツリとした』小説でも書いてみるか。
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