第21話

                冤罪事件

 先日部屋の中に発生した羽虫の責任を問われて室外に追放された百合の花。だがその後も羽虫が部屋の中を飛んでいるところを見るとどうやら彼女は犯人ではなかったらしい。そうじゃなければ彼女は「美しき共犯者」だったのか。部屋の外で頭を垂れて咲いている彼女の心の中は……。




         二で割り切れる音楽、割り切れない音楽

 昔変わった打楽器を持っていたおばさん(おばあさんに近い)にそれはいったいどういう音楽を演奏するものなのか尋ねたことがあった。

「これは韓国の楽器。韓国の音楽ってリズムが変わってて面白いのよ。」

 最近スペインをはじめとするラテン系の音楽をよく聞くようになった。現代の人間から見るとリズムが変則的で、特にリズムが二で割り切れないものが多い。歳を取ってくると二で割り切れない音楽を聴きたがるようになるものなのか。もっともそれは音楽に限らず、世界全般に対する接し方においてそうなのかもしれない。




        実は兄弟、ボクシング連盟とオリンピック委員会

 近頃世間を騒がせているボクシング連盟の乱れた運営。「こんなことをやっているようではボクシングはオリンピックから外される」と関係者がコメントしていた。だが考えてみると、ボクシング連盟のやっていたことは全てオリンピック委員会がやっていたことのような気がするのだが。


・ボクシング連盟が用具の販売に関して身内に利益が入るようにしていたことについて

「その位の事なら世界のどこかのオリンピック委員が今でもやっている。」

・ボクシング連盟幹部への過剰な接待について

「オリンピック立候補地はオリンピック委員にいくら払うのが相場なのか?」

・試合での不可解な判定について

「最近でもオリンピックでの不可解な判定は後を絶たないし、ちょっと遡れば冬のオリンピックのフィギュアスケートのフランスとロシア絡みの訳の分からないジャッジ。あれはいったい何だったのか?」


 ということでボクシングぐらいオリンピックにふさわしい競技はないらしい。




                『逆さメガネ』

 確か脳学者の養老毅先生(漢字違ってたっけ?ごめんなさい!)に『逆さメガネ』という著書があった。だが今書きたいのはその本についてではない。


 今年のお盆は曜日の関係もあって長い休暇を取る人が多いらしい。ということは自動的に僕が働かなくてはならない日が増えることになる。うんざり!『逆さメガネ』も使い方を誤らないように!






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