第4話
野球チーム監督 織田信長
1990年代の半ば、低迷するニュー・ヨーク・ヤンキースを立て直すために若手の育成に定評のあるバック・ショーウォルター氏が監督に任命された。そのショーウォルター氏の後を引き継いだジョー・トーリ監督のもとでヤンキースが黄金時代を築いたのは記憶に新しい。
ところでそのショーウォルター氏だが、その後も他チームで監督を務め、斬新なアイディアを用いて智将との評価を受けたのだったが、残念なことに未だ頂点には辿り着いていない。
そのショーウォルター氏のキャリアを語る上で必ず持ち出されるのが次の場面だろう。氏は満塁で時の強打者バリー・ボンズ氏に対し敬遠を指示したのだった。
「4点取られるよりましだろ?」
ちなみにショーウォルター氏の名誉のためにこのことも記しておきたい。氏は独自の視点から野球を分析する優れたコメンテーターでもあった。
親権
前に子供が大好きで、生まれたばかりの自分たちの子供のうんちを大切に保管しているという若い有名人夫婦のインタビュー映像を見た。だがその夫婦も離婚したことを最近知った。
ところで例のうんちはどちらが引き取ったのだろうか。それとも両者で均等に分割したのか?
多数派
大洋に浮かぶ小さな島。
訪れるのは風の音と寄せる波ばかり。
そこにやって来たのが海鳥のつがい。
「ここに我等の王国を築きましょう。」
しばらくたった例の島。
だと思うのだが違うのだろうか。
島は一面白一色で覆われている。
聞こえてくるのは「ガーガー」鳴く声ばかり。
アキレスと亀
科学という名の亀よ、こっちだってお前に追いつこうと努力はしているのだ。ただし、適当に怠けながら。
理想的なキリスト教徒
カエサルの物はカエサルに返し、死に赴くあの『スター・ウォーズ』の白ずくめの帝国軍の兵士たち。「メメント・モリ(死を思え)。」
マリー・アントワネット
ツヴァイクが記しているようにマリー・アントワネットは無垢で善良な女性だったのだ。あれは何となくカワイイし、ああいう生活って素敵。
後の時代が今の僕らの瀟洒な日本について少しでもそう考えてくれたなら嬉しい。
良薬は口に苦し
待合室でたまたま目についた婦人雑誌に手を伸ばす。野菜をたくさん摂ることのできる健康的な創作料理の特集。写真などから味を想像してみる。しかし何といっていいのか分からないが、つまり、それなら野菜は食べなくてもいい。パブリック・エナミー№1。
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