第4話 検査結果と驚愕


 約3時間が経過したころ、孤児たち10名の模擬魔法適性・階級検査の査定が終了した。

 その内容は驚愕の二文字であった。


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模擬魔法適性・階級検査 結果

((総)は総合階級を(個)は個別階級を表す)



サラ (総)4級

(個)火魔法 3級 水魔法 6級

風魔法 4級 雷魔法 4級


スコラ (総)6級

(個)火魔法 6級 水魔法 5級

風魔法 6級 雷魔法 5級


スパナ (総)5級

(個)火魔法 5級 水魔法 4級

風魔法 5級 雷魔法 6級


バール (総)5級

(個)火魔法 6級 水魔法 5級

風魔法 4級 雷魔法 5級


アリア (総)3級

(個)火魔法 4級 水魔法 2級

風魔法 3級 雷魔法 3級


デフ (総)5級

(個)火魔法 6級 水魔法 6級

風魔法 4級 雷魔法 4級


カーリ (総)4級

(個)火魔法 4級 水魔法 5級

風魔法 4級 雷魔法 4級


ビチルダ (総)4級

(個)火魔法 5級 水魔法 4級

風魔法 4級 雷魔法 4級


イーサ (総)2級

(個)精霊魔法

(火魔法 3級 水魔法 3級

風魔法 2級 雷魔法 3級)



ルクス (総)6級(仮)

(個)火魔法 6級 水魔法 6級

風魔法 6級 雷魔法 6級

黒魔法 ¥♪☆級


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 この査定結果を改めて見返したバーバラは、頭を抱えた。


 ガハッ!薄々気づいてたけど、どうしてこの孤児院は才能ありなやつばっかりなんだいまったく。

 ルクスとアリアは分かってたが、イーサ、アンタはなにが起こったっていうんだい!あ、でもアタシが孤児院の前で拾ったとき、周りの魔力がイーサを包み込んでたのが微精霊だったワケか。なんであの時気づかなかったんだよ、ワタシのバカ!

 あぁ、でも良かっただわさ。ほとんどの子が基礎知識もあることだし、魔法使いとしてやる気があるならギルドに登録できるまでは1年間くらいで育てることができるさね。さて、この結果はみんなを図に乗らせるだけだから嘘でもついておくとするだわさ。


 そうして思考するのを終えたバーバラのすぐ近くで待っていた何人かの子供たちが、期待の眼差しでこう尋ねた。


「「「「バーバラさん、結果どうだった!?」」」」


 今がタイミングさね。


「今後の訓練に関わることだから全員よく聞きな!今のアンタたちにはまだ魔法使いと名乗れるギリギリの才能しかないだわさ……でもこれから1年間、訓練でワタシがミッチリ鍛えて、1年後にはいっぱしのギルドに入れるくらいにはしてやるつもりだ。だがやる気がない奴にワタシは教えるほど甘くないさね!分かったら返事!」


 最初はみんなが自分の才能がないと言われて、少しショックを受けたていたが、それぞれがやがて覚悟を決め、元気に返事を返した。


「はい!」


そんな中バーバラは、無邪気に笑っているルクスを見つめる。

 ルクス、あんたは別だよ、あんたは一刻もはやく「魔力の壺」でも調べられないその脈打つ黒魔法の魔力をコントロールしないと1年後云々の前に恐らく魔力暴走で死ぬからね……ホントに困ったもんだよ。


 と、そんな物騒なことを考えながらも今後の苦労を思ってため息をつくのだった。


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