魔法
「・・・」
これは俺のみ間違えか!?
「こちらは、金貨18枚、7枚、13枚になります」
(み間違えじゃなかったー‼)
おいおい確かに一通りみてもせいぜい金貨20枚で足りるけど、この世界で三番目に高価な単位の物がこんなにあっていいのかよ。
そんなことを俺が考えていると
「ザザンさん今日はこいつにマナブースターが欲しくてな見せてくれるかい」
どうやらあのペンダントはマナブースターというらしい、ところでマナってなんだろう
「そうか、それは運が良かったな丁度新品を入荷したところでまだ棚にも出してなかったんだよ。今回は新しい意匠いしょう
の物が入っているからよかったらランベルトも買わないか」
「じゃあちぃと見せてくれるか」
そう言うとザザンという店主は店の奥に行って2つのペンダントを持ってきてみてせくれた。とてもキレイな牡丹一華アネモネのような花の意匠が施されていて、素人の目で見ても一目で高価なものだとわかった。
「おぉ!これはアルテクスの幻の作品じゃねぇか、こんなのどこで手に入れたんだよ
気に入った、よし買おう!」
即決であった。
「お代は金貨40枚です。」
4、40!?おいおいそれは高すぎだろ。そんな金持ってねぇよ
「お、おぃランベルトペンダントって全部こんなに高いのか?」
「ん?そんなことないぜ、普通は金貨5枚から8枚ってところかな。
俺の趣味がなこのペンダント収集でな色々集めてんのよ」
なんだ、そうだったのかよかった。
「どうだ、兄ちゃんもこれにするか」
「いや俺はもっと安いのがいいのでありませんか」
やっと(やっとでもないけど)手に入れたお金を一気にこんなに使うのはまず行きがする
「悪いな、丁度これ以外のやつを丁度切らしていてな。
ランベルトの知り合いだしじゃぁこれを半額の20枚にしてやるからどうだ」
う~んいいものみたいだし、半額というならいいか
「わかった。俺もそれをもらうよ」
「はいよ確かに、毎度あり」
俺とランベルトはお金を払ってそれを買った
見た目はいかついのになんともいい人であった。
その後ランベルトとザザン、俺の3人は話し始めた。
「ほんと、お前って何も知らねぇよな、どこの生だよ。まさか西側とかいわねぇよな」
ランベルトが不意にそんなこと聞いてきた。
まぁいいか、ランベルトにもザザンさんにもお世話になってるしな。
「西側っていうのはわからないが、そもそも俺はこの世界の生まれじゃないんだ」
俺は相当の覚悟を決めて爆弾発言をした。
つもりだった・・・
「あ、そうだったのかじゃぁこの世界について知らないのも当然だな」
「え!?」
予想外の反応に俺はつい間抜けな声を出してしまった。
しかしそれも仕方のないことだと思う、彼のいた地球では異世界なんてものは、アニメやラノベの中のもので現実ではあり得ないものだからである。
とはいっても、時分がそのあり得ないことを体験してしまったのだから、異世界はあると言わざるおえなくなった。
なにかで読んだことがあるが、誰かが認知して初めてそれは生まれると言っていた、宇宙も人が見つけたから生まれたのだと。
ならばこの世界は俺が見つけたから生まれたということなのかも知れないが・・・
「そもそもこの世界には魔法があるからな~」
「え!あるのか魔法」
「あぁ、あるぜ魔法」
と、ニヤニヤしながら答えてきた
(おぃ!なんだその笑み)
予想はしていたが本当に魔法があるとは思わなかった。
あるとわかると男なら誰でも考えることは同じだろう!
(魔法を使いたい‼)
「なぁ、魔法って俺でも使えるようになるのか」
その質問に答えたのはザザンだった
「それはワシらにはわからないな、誰でも可能性は持っているから。ただ魔法っていうのは学校で学ぶか、本を買って自分で学ぶか、もしくは魔法を使える人を探して教えて貰うしかないんだ
家でも数冊取り扱ってはいるが・・・
な、なんだよその目」
俺は、目に期待の色を込めてザザンを見た、やっぱりこの人も人がいい、諦めて直ぐに見せてくれた。
本を受け取って気がついたが
「そういえば今さらだか俺文字読めない」
本当に今さらだで、自分から読みたいと言っておきながら、文字が読めないことに気がついた。
「それならば問題ないさ、そのペンダントはマナを媒介として書いた人の思念を読み取ることができる。つまりだ文字がわからなくても言いたいことが伝わるんだよ」
ということらしい、つまり瞬間万能翻訳機と言うことだろう。
俺は早速買ったペンダントを付けて本を見た。
《わかりやすい魔法入門書》
「魔法とはマナを媒介とした、発動者のイメージを具現化するものである。イメージはより鮮明にはっきりとする必要がある。そのため魔法は発動者がどれだけ実際にその現象を見たか、また、どれだけ物語を読んだかに依存する。それが魔法をあつかえる人の少なさの原因となっている。
魔法はより鮮明にイメージするために現象を言葉として唱えることが重要になってくる、この唱えることを詠唱といい発動の要となってくる。また詠唱はイメージを鮮明にするための者なので中にはこれを必要としない者もいる。
最後に固有魔術というものがある。これは生まれつき持つ場合が多く、その個人特有のものとなっており同じ魔法は2つと存在しない」
と、まぁこんなことが書いてあった。
そして俺はあることに気がついた。
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