ゆっくり、ゆっくりと堪能しながら読もうと思っていたのに……気付くと読み終えてしまいました。
最後に「宵待ち姫」の物語で締めくくることにより、二つの壮大なお話を読んだ満足感に襲われます。一人一人の登場人物が無駄なくシンプルに、そして深く心情を表現出来ていて感動しました。特に、夢(精神世界)を構築した三人+スピンオフで時雨。この無意識化で共有した記憶と想いには何度泣かされたか分かりません。
実は私も幼少の時に、姉とまったく同じ夢を見たことがあります。
共感覚の境地なのかも知れないとか、色々と妄想しました。気持ちや想いを処理するのは脳でありますが、その脳は微弱な様々な波長を受信することが出来ます。もしかしたら、発信することも出来るのでは……。本作からは家族の温かさや友情、人情の他に人間の可能性に気付かされました。
またまた、感想が長くなってしまうので……続きはレビューにて!!
作者からの返信
ゆうけんさん、最後まで丁寧に読み込んで下さって、ほんとうにありがとうございました。ゆうけんさんに読んで頂いて、自分の作品ながら細部まで検討する貴重な機会を得られました。
林も沙羅も大切な木槿を謎めいた事故で失って、その悲しみと驚きに向き合えず逃げるように故郷を捨ててしまいました。悲しみは時とともに恐怖に変わり、長く尾を引き、夢で再会するまでには自分自身との葛藤を解決する必要がありました。温かいと感じて頂けて幸せです。
素晴らしいレビューにも感謝申し上げます。
こんにちは〜^^
完結お疲れさまでした!
家族の絆が試される熱い戦いまで盛り込まれたミステリアスファンタジーでしたね☆
来冬さんの世界観や好きなものたちが存分に表現されてて、読んでいくごとに作者様の色へと染められていく感覚を得られました。
面白かったです★★★
作者からの返信
愛宕さま
こんな拙い作に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。書き進むにつれて、当初目指したホラーではない何かに変わってゆく恐ろしさを味わいました。とくに白銀パパが登場してから歯止めが利かなくなって、えっと、誠に申し訳ありませんでした。
愛宕さまのコメントが楽しくて、おそらくは作者の方が楽しませて頂きました(^^
評価まで頂戴しまして、ありがとうございました。
編集済
ミレイの「オフィーリア」のように悲しくて、美しくて。でも、それをより大きな来冬さんのユーモアと温かさで包んでいる素晴らしい幻想文学でした。
読了した後、思わずもう一度読み直してしまったほど。特にポンヌフが空いっぱいに広がる羽になって「リン。だいすき」と消えてしまう場面が大好きで、ここは三度読みしました。これは木槿が一番伝えたかった言葉でしょうね。
ユングの集合的無意識と個人的無意識の中間のような領域があれば、特定の人だけが共有している記憶や夢があり得るのかも、と考えたりもしました。
林も沙羅も「宵待ち姫」も大切なものを知って強くなる。
この考えも、とても共感できます。
この作品、とっくに星を入れたつもりでいたんですが、まだでした。
もちろん☆3つ。素敵な時間をありがとうございました!
作者からの返信
純太さん
最後まで丁寧に読んでいただきまして、ありがとうございました。深くあたたかいご感想に感動して涙しています(ToT) 改めて評価まで頂戴してしまって光栄です。
「特定の人だけが共有している記憶や夢があり得る」ならば、それは物語だと思うのです。孤独だからこそ人は物語を求めるのではないでしょうか。
ポンヌフの「リン、だいすき」というセリフは、木槿の伝えたかった思いではありますが、同時に物語に登場するみんなの思いが集約されたシーンでもありました。
こんな不出来な作に込めた思いをくみとって頂けて、気が遠くなるほど幸せです。ありがとうございました!
こちらも素晴らしい作品でした!
美しい光景と、それを体現する言葉の数々。
ファンタジーの中に潜む、人の心の恐ろしさと美しさ。
それらを包み込んで進むストーリーの素晴らしさ!
本当に楽しく美しい作品でした!
作者からの返信
関川さん、最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございました。
もう自分がハッピーエンドしちゃったように(成仏?)感激です。人の心が悪夢を生むように、人の心はかけがえのない絆を育みます。超過分にお褒め頂いて胸がいっぱいです。ありがとうございました。