第十一章 旅の仲間

<Diary 8>

〈白銀 林の日記〉 十月二十一日(金)


 ママへ


 明日、葛籠谷つづらだにに行きます。


 石動いするぎさんと靱負ゆきえさんと桐原きりはらさんにお願いして、一緒について来て貰います。


 みんな優しくて、わたしを一人で行かせたくないって言ってくれました。


 止められると困るから、ママに内緒にしてと、わたしがみんなに頼みました。



 ママに黙って出掛けて、ごめんなさい。


 でも、わたしはどうしても行かなくてはいけないの。


 危ない場所には行かないし、なるべく早く帰ります。


 詳しいことは、帰ったら報告します。


 心配しないでください。


 わたしは大丈夫だから。



 (地震とかの非常事態の場合に備えて、石動さんの電話番号を書いておくけど。

  それ以外のときは、迷惑になるから絶対に掛けないでね。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る