#SW2 ショートキャンペーン案 (TRPG 供養会 Advent Calendar 2017#21) 

 この記事は、TRPG 供養会 Advent Calendar 2017の第21日目の記事として書かれている。 https://adventar.org/calendars/2345


 ミストキャッスルがおいしい。「霧の町」「蛮族に支配された町」「人族は奴隷」「帰ってきたものはいない」「レジスタンス団体が存在するという噂がある」というあたりがおいしい。しかし、それ以上にザルツ博物誌掲載の「かつてジーズドルフと呼ばれた町」「大破局時に防衛ラインとして設定される」「残存兵力を結集」「補給物資を持った援軍は途中で壊滅」「完全包囲後、脱出すらできずに降伏」あたりがおいしい (ただし、旧町名はそれ以前のサプリにも記載がある)。


 大破局時の戦闘は人族の記録的惨敗に終わった。後世の学者はジーズドルフ防衛線を "痛恨の失策であったと指摘" している。「ただ惨敗兵を吸収しただけで戦力にならない者の集まりだった」「大きな蓄えも軍備もない」「軍高官の資質がダメ」「国王にいい顔をするために首都から遠くを選んだだけ」。

 しかし、それ以上にまずい点があった、と指摘せざるを得ない。「お前というプレイヤーが操作するプレイヤーキャラクターがいないのでは、勝てる戦も勝てるはずがないと思わないか、相棒 (チューマ)」



 というわけで、歴史改変物のシナリオである。三百と十数年前のジーズドルフ戦線に集められた戦士として PC 達は集められ、班 (一般的な言葉で言えばパーティ) を組む。班は小隊長の指示に従い、目標を達成していく。

 もちろん、戦果をあげれば褒賞が出る。金ももらえれば名誉点も増える。しかし、それ以上に戦局が有利になる。次のシナリオはより有利になるかもしれないし、前の話で倒した司令官の代わりにより強い蛮族が司令官として就くかもしれない。

 戦果をあげられず、戦いに負ければ生き残れたとしても戦局は不利に傾く。より、歴史通りの話に進んでいく。


 数話のキャンペーンを終えた際に、市民を脱出させることすらかなわず全面降伏するなり、全滅するなりすれば史実エンド。それ以上となると「市民は脱出させることができた」「ジーズドルフを放棄して安全に撤退することに成功した」「防衛線を守り切り、大破局終了を迎えた」「ジーズドルフ戦線から蛮族を退けた」「大勝を重ね、ヴァルクレア奪還戦に挑んだ」とかになるだろうか。

 有利ぎみに話が進めばヤーハッカゼッシュ討伐とかやるのかもしれないし、件の援軍も問題なく到着するのかもしれない。しかし、防衛線から一転攻勢になるため、敵の待ち伏せなどといった厳しい戦いも待ち受けるだろう。

 不利気味だと物価があがったり、高校生以上なら学籍にあっても徴兵します、からの「ジーズドルフ当局は中学生の卒業を一年はやめて戦線に投入しました」とかになったりする。戦いの舞台は昨日まで暮らしていた町であり、悲壮感と同時にある程度の地の利があったりする戦いになる。


 ドゥームを運用したいけれども修理備品が不足していたりとか、もう使えなくなったドゥームに大量の爆薬を付けて敵陣に突っ込ませて自爆させるとかもやりたい。



 なんで没になったのか。やりたいことがありすぎてまとまらなかったし、やるとすれば公式にない追加ルールが大量に必要になって「それ、SW2 じゃなくね?」になる。こういうのに向いているシステムでやればいいんだろうけどね。

 2017年に出たサプリメント、エイジ・オブ・グリモワールで追加されたルールを上手いこと使えば大軍と大軍のぶつかり合いはいい感じに演出できそうなので実現は無理だなーって感じはあまりしない。やりたいことを上手く単純化できれば実現できるかもしれない、という感覚はある。


 多分、私はガンパレード・マーチをやりたいんだと思う。

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