前のエピソード――DX3 侵食率 / バックトラックダイス数帰還率表 (TRPG 供養会 Advent Calendar 2017＃17)

　2014年夏に回したシナリオ。以下で公開している。こちらには再掲してもしょうがないので、URL のみ。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4261678

　シナリオの先頭にも書かれているが、初期作成 + 15,000 点程度を想定して作られている。

　もしも使って頂くとすれば単発向けとなる。それぞれのキャラクターが互いのことをあまりよく知らない、という前提だからだ。ないしは、別々のキャンペーンのキャラクターを持ち込みで使う、といった使い方も面白いかもしれない。

　本文中にも書いてあるが判定の難度はミストキャッスルなどに掲載されている難度表を用いている。高レベルへのコンバートの際はこれを前提に調整すればやりやすいだろう。

　シナリオそのものはそこそこ気に入っている。名前は分かりやすいし、悪党は徹底的に嫌な奴だし。ヒロイン2人 (ロインとリョク) の影が薄いのがあまりよろしくないが、別の人が GM をやればもうちょっと違ってくるだろう。悪党がヒロインの養母に

　　　あなたを別室に招きましょう。

　　　一晩中聞こえる声を聞くのは

　　　母代わりのあなたの最後の仕事に相応しい

とか言っちゃうからいかんのだ。我ながら非常に気持ち悪い。

　しかし、今見直すと「隠された目的」があまり機能していない。順当に進めると取得できる程度の重さになっている。「基本甘めのシナリオだけど目的を達成しようとすると重くなる」というコンセプトだったのだから、判定に失敗するとペナルティがあるとかあってもよかったかもしれない。ダブルクロスなら「判定の空振りで侵食率だけが上昇する」という決して軽くないペナルティがある。これと同様に「徒労に終わって HP or MP にダメージ」とか「次の行動に少しペナルティ」とかあっても良かったかもしれない。

　ボスキャラクターについて、'敵が弱いな、と感じた場合は次の変更を勧める' と書いた。記載の構成だとかなりあっけなくやられてしまうはずなので調整した方が良いだろう。ボスはドレイクだがドレイクバロンで良いだろうし、取り巻きの強化がないのであればバイカウントでも良かったかもしれない。前にやっていたキャンペーンの関係でボスのリーダーはドレイクにしたが、その手の因縁がない場合はオーガやレッサーヴァンパイアという選択肢も考えられるだろう。

　また、このレベル帯にラミアをぶつけるのは弱すぎる。オーガ2体でも良かっただろう。オーガウィザード2体は若干やりすぎかもしれないかもしれないが、変身していることによる能力値減少を加味すればそれくらいでも良かったかもしれない。