第33話(完結)
おじいちゃんは、しばらくベッド生活だった。日に日に痛くなる体についていけなかった。
おじいちゃんの看病をしながら、スカーレットは、さみしかった。
さみしさを、紛らわすように、こびとさんたちのところへ行っていた。
こびとさんたちも、スカーレットの気持ちがわかり、スカーレットと毎日お話をしていた。森の中を、かくれんぼをしたりしていた。
ある日、チャイムが、なり玄関を開けると、ファジーがいた。
スカーレットは、びっくりした。ファジーは、そのびっくりしたスカーレットの顔に、びっくりした。
ファジーは「まだ早かったかしら?勉強を教えに来たんだけど」と、言うと、スカーレットは、涙をボロボロこぼし出した。
ファジーは、びっくりした。「どうしたの?何があったの?」と、心配をした。
スカーレットは、「ううん。ううん。ファジーが、また来てくれると思ってなかった。」と、言うと「なぜ?私はあなたの先生よ。最初に話したこと覚えている?」と言うと、「最初?」と言うと、「そう最初よ」と聞くと、「え?友達?」と言うと「そう。友達よ。私は、スカーレット友達なのよ。」と、言うと、スカーレットは、ファジーの胸に飛びついた。ファジーは、優しく温かく抱きしめ返した。
「ファジー、ありがとう。ありがとう」といいながら、溢れる涙は、止まらなかった。
「今日は、勉強できるかしら?」と言うと、「うん。うん。できる、」と応えると、「じゃ、始めましょう」といい、スカーレットの部屋へ行った。
スカーレットは、嬉しくて、勉強を、した。
ファジーは、「また来ますね」と言うと帰って行った。
それからも、ファジーは、街からスカーレットのとこまで、教えに来てくれた。
スカーレットの弾んだ声を聞いていた天使は、私が、いなくても大丈夫そうね。と、思うと、冬眠するように、スケッチブックの中で、くるまって、ゆったりと眠りに入った。
ラブマイファミリー @amigajapan
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