第31話
病院で意識を取り戻したおじいちゃんは、横に付き添っている、女性に気づいた。「マイラ、マイラ」と、マイラの腕に触れると、その腕は温かく、柔らかかった。
「マイラ、これは夢か?またマイラと、会えたのか?」と、言うと、「夢じゃないわ。私は、マイラよ。パパの娘よ、でもね。私には、スカーレットと言う娘がいるわ。スカーレットを、大事にしてちょうだい。お願いよ」と言うと、「もう少しいたいけど、私は戻らないといけないわ。だから、これが最後よ。」と言うと、キスをほほにして、抱きしめると、「愛しているわ。これからもずっと」と言うと、部屋から出て行った。
スカーレットは、マイラを絵に戻すために、天使さんに、背中に乗せてもらい、家に帰った。ママの部屋に入ると、部屋の奥の棚から油絵を出して、スケッチブックに描いて、マイラを、絵の中に戻した。
そして、おじいちゃんの洋服とかを持った。
そして、天使さんにもう一回背中に乗せてもらい、街へ戻った。
病院に着くと、おじいちゃんは、起きていて、病院は、満室だから、意識が戻ったら、出るように言われていたので、おじいちゃんは、スカーレットが、支えて、病院を出た。
外に出たおじいちゃんは、街の酷さにすごく驚いた。「これはどういうことだ?何がいったいあったんだ?」と言うと、スカーレットは、「台風があったのよ。それで、みんな怪我してるの」と言うと、「馬車を見つけないと」といいながら探して歩いた。
すると、「スカーレット!」と、呼ぶ声がして、振り向くと、ファジーがいた。ファジーは、「怪我しなかった?大丈夫だった?」と、心配した。「大丈夫、私は怪我はしてないわ」と言うと、「ファジー、巻き込んでごめんなさい。怖かったでしょう」と、謝ると「仕方ないわよ。気にしないで。」と言うと、スカーレットは、「ありがとう」と、言った。「今、馬車を探しているんだけど、これじゃ、見つからないかな、、。」と言うと、「私が連れて行ったげるわ。」と言うと、スカーレットは、喜んで、乗せてもらった。
家に着くと、おじいちゃんを、一緒にベッドまで連れていってくれた。
「スカーレット、私は大丈夫よ。良ければまた、一緒に勉強しましょう」と、言うと、泣き出して、ファジーの胸に抱きついた。
「大丈夫、大丈夫」と、繰り返すと、優しく言って、帰って行った。
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